NISAを始める前に知っておきたいこと
「NISAを始めてみたい」
そう思って調べ始めると、
「NISAなら税金がかからないんでしょ?」
「毎月いくら積み立てればいい?」
「NISAなら損しない?」
「とりあえず人気の投資信託を買えばいい?」
など、さまざまな疑問が出てきます。
NISAは、長期的な資産形成を考えるうえで便利な制度です。
一方で、
NISAを利用すれば投資のリスクがなくなるわけではありません。
この記事では、40代会社員がNISAを始める前に知っておきたい、
5つの注意点
を初心者向けに解説します。
そもそもNISAとは?
NISAは、
「少額投資非課税制度」
のことです。
通常、株式や投資信託などの投資で得た利益には税金がかかります。
NISAでは、一定の条件のもとで、投資によって得られた利益を非課税にできる制度になっています。
現在のNISAには、
- つみたて投資枠
- 成長投資枠
があります。
NISAの基本について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
注意点① NISAでも元本割れする
最も大切なのがこれです。
NISA=損をしない制度
ではありません。
NISAはあくまで、
投資による利益を非課税にするための制度
です。
投資する商品そのものの価格が下がれば、資産の評価額も下がります。
例えば、
100万円を投資
↓
株式市場が下落
↓
評価額が70万円
ということもあり得ます。
NISAだからといって、
元本が保証されるわけではありません。
「非課税」と「安全」は別
ここは混同しやすいポイントです。
NISAのメリット
投資による利益が一定の条件で非課税になる。
NISAではないこと
元本保証制度ではない。
つまり、
税金の面では優遇されるけれど、投資そのもののリスクは残る
ということです。
注意点② 生活費まで投資しない
NISAを始めると、
「できるだけ早く資産を増やしたい」
と思うかもしれません。
でも、
生活に必要なお金まで投資するのは避けましょう。
例えば、
- 家賃
- 食費
- 光熱費
- 通信費
- 急な病院代
- 車の修理費
- 数年以内に使う予定のお金
などです。
こうしたお金まで投資してしまうと、
相場が下落
↓
お金が必要になる
↓
安い価格で売却
という状況になる可能性があります。
投資に回すお金と貯金をどう分ければいいのか迷っている方は、「貯金と投資はどっちを優先?お金の分け方を初心者向けに解説」もあわせてご覧ください。
生活防衛資金を確保してから投資する
投資を始める前に、
「もし収入が減ったらどうする?」
と考えてみましょう。
急な出費に対応できる現金を確保したうえで、
当面使う予定のないお金
を投資に回すことが基本です。
以前の記事でも解説したように、
すぐ使うお金 → 現金
長期間使わないお金 → 投資
と分けて考えると分かりやすいでしょう。
👉 「貯金と投資はどっちを優先?40代からのお金の分け方を初心者向けに解説」
注意点③ 人気商品をそのまま買わない
NISAについて調べていると、
「おすすめランキング」
「今買うべき投資信託」
など、たくさんの情報が出てきます。
もちろん参考にはできます。
でも、
人気ランキング1位=自分に最適
とは限りません。
例えば、
S&P500
↓
米国株中心
全世界株式
↓
複数の国・地域に分散
というように、投資方針そのものが違います。
NISAで購入する投資信託をどう選べばいいのか知りたい方は、「【初心者向け】投資信託の選び方7つのポイント」も参考にしてください。
S&P500と全世界株式の違いや、自分に合った投資先の考え方については、「S&P500と全世界株式はどっち?選び方を徹底比較」も参考にしてください。
商品の中身を確認する
投資信託を選ぶときは、
- 何に投資するか
- どの指数に連動するか
- 信託報酬などのコスト
- 純資産総額
- 分散範囲
- NISA対象か
などを確認しましょう。
詳しい選び方はこちらの記事で解説しています。
👉 「投資信託の選び方7つのポイント|NISAで見るべき項目」
注意点④ 短期間で結果を求めない
NISAを始めると、
「1年でどれくらい増える?」
と気になると思います。
ただ、株式市場は短期間では大きく動くことがあります。
ある年は上昇していても、
翌年には大きく下落する可能性があります。
そのため、
「1年で増えたか?」
だけで投資の成否を判断するのはおすすめできません。
長期・積立・分散を意識する
資産形成では、
長期・積立・分散
という考え方があります。
長期で投資することで、短期的な価格変動だけに振り回されにくくする考え方です。
積立なら、一度にすべてのお金を投資するのではなく、定期的に購入する方法があります。
また、複数の国や地域・資産に分散することで、特定の投資先に集中するリスクを抑える考え方もあります。
もちろん、
長期・積立・分散でも損失がなくなるわけではありません。
注意点⑤ 暴落したときに慌てて売らない
NISAで長期投資をするなら、
値下がりへの心構え
も大切です。
例えば、
100万円
↓
80万円
↓
70万円
と資産が減ることもあります。
ここで、
「もうダメだ!」
と慌てて売ってしまうと、損失が確定します。
もちろん、投資方針が間違っていたり、生活資金が必要になったりした場合には売却を検討する必要があります。
重要なのは、
相場が下がったからという理由だけで、感情的に判断しないこと
です。
40代は「投資期間」も考える
40代からNISAを始める場合、
「もう遅いのでは?」
と心配する人もいるかもしれません。
でも、
例えば65歳まで20年間あるなら、
20年間という投資期間
を考えることができます。
もちろん、投資期間が長ければ必ず利益が出るわけではありません。
それでも、
短期的な値動きだけではなく、長期的な資産形成を考える
という視点は重要です。
毎月いくら投資すればいい?
ここもよくある疑問です。
結論として、
「毎月○万円が正解」という金額はありません。
収入や家賃、生活費、貯金、家族構成などによって変わります。
例えば、
毎月1万円
でも長く続けることができます。
家計に余裕があるなら、
2万円、3万円、5万円
と増やす方法もあります。
大切なのは、
生活を圧迫しない金額
にすることです。
「NISAの枠を使い切らないと損」は考えなくていい
NISAには投資できる上限があります。
そのため、
「せっかくの非課税枠だから全部使わないと損」
と考えてしまう人もいます。
でも、
NISAの枠を使い切ること自体が目的になってはいけません。
例えば、
生活費を削ってまで投資する。
借金をして投資する。
必要なお金まで投資する。
こうした方法は避けるべきです。
まずは自分の家計に合った金額から始めましょう。
NISAで失敗しにくくするための考え方
NISAを始めるなら、
① 目的を決める
老後資金?
将来の生活資金?
資産形成?
② 投資金額を決める
生活に無理のない範囲で。
③ 商品を理解する
何に投資するのか確認。
④ 長期目線を持つ
短期の値動きだけで判断しない。
⑤ 暴落への心構えを持つ
値下がりする可能性を理解しておく。
この5つを意識するだけでも、NISAとの付き合い方はかなり変わります。
NISAは「始めること」より「続け方」が大切
NISAを始めること自体は、資産形成のスタート地点です。
本当に重要なのは、
自分の家計に合った金額で、無理なく続けること。
そして、
投資している商品を自分自身が理解していること。
「人気だから買った」
ではなく、
「自分はこういう理由でこの商品を選んでいる」
と言える状態を目指しましょう。
まとめ|NISAは便利だけど万能ではない
NISAは、長期的な資産形成を考えるうえで便利な制度です。
ただし、
NISAを使えば必ず儲かるわけではありません。
始める前には、
- 元本割れする可能性を理解する
- 生活費まで投資しない
- 人気商品をそのまま買わない
- 短期間で結果を求めない
- 暴落時に慌てない
という5つを覚えておきましょう。
そして、
「NISAの枠を埋めること」より「自分の生活を守りながら資産形成すること」
を優先してください。
40代からでも、無理のない金額で長期的な資産形成を考えることはできます。
焦らず、自分に合ったペースで始めていきましょう。


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