「投資を始めたいけど、何から準備すればいい?」
「NISAを始めたいけど、いきなり投資して大丈夫?」
「証券口座を作る前にやっておくことはある?」
投資初心者なら、こうした疑問を持つ人も多いでしょう。
投資は証券口座を開設して商品を購入すれば始められます。
しかし、口座を作っていきなり投資することが正解とは限りません。
特に会社員の場合は、
- 投資する目的
- 毎月の家計
- 生活防衛資金
- 投資期間
- リスク許容度
- 投資する商品
- 証券口座やNISA
を先に整理しておくと、投資を始めてから迷いにくくなります。
この記事では、これから投資を始める初心者に向けて、最初に準備しておきたい7つのポイントをわかりやすく解説します。
投資を始める前に準備したい7つのこと
まずは全体像を確認しましょう。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| ① 投資目的 | 何のために投資するのか |
| ② 家計 | 毎月いくら使っているのか |
| ③ 生活防衛資金 | 急な出費に対応できるか |
| ④ 投資期間 | いつ頃まで運用するのか |
| ⑤ リスク | どこまでの値下がりなら耐えられるか |
| ⑥ 投資商品 | 何に投資するのか |
| ⑦ 証券口座・NISA | どこで、どの制度を使うのか |
この7つを順番に確認していきましょう。
① 投資する目的を決める
最初に考えたいのが、
「何のために投資するのか?」
ということです。
例えば、
- 老後の生活資金
- 将来の資産形成
- 住宅購入資金
- 教育資金
- 将来使う予定のないお金の運用
など、投資する目的は人によって違います。
目的が決まっていないと、
「株価が上がっているから買ってみよう」
「SNSでおすすめされていたから買おう」
といった、その場の判断をしやすくなります。
まずは、
「自分は何のために投資するのか?」
を考えてみましょう。
投資の目的によって運用期間も変わる
例えば、
5年後に使う予定のお金
と、
20年以上先に使う予定のお金
では、投資との付き合い方が変わります。
近い将来に使う予定のお金なら、価格変動の大きい商品へすべて投資することには慎重になる必要があります。
一方、長期間使う予定のない余裕資金なら、長期的な資産形成を目的とした投資を検討できます。
つまり、
「何に使うお金なのか」だけでなく「いつ使うお金なのか」
まで考えることが重要です。
② 自分の家計を把握する
投資額を決める前に、
「毎月のお金がどう動いているのか」
を確認しましょう。
難しい家計簿を作る必要はありません。
まずは大まかに、
収入
- 給料
- 賞与
- 副収入など
支出
- 家賃
- 食費
- 水道光熱費
- 通信費
- 保険
- 車関連費
- サブスク
- 趣味・娯楽
- その他
を確認します。
そして、
「毎月いくら残っているのか?」
を把握しましょう。
ここが投資額を決めるためのスタート地点です。
家計を見ずに、
「毎月5万円投資しよう!」
と先に決めるのはおすすめできません。
毎月の生活が苦しくなれば、積立を途中で止めることになる可能性があるからです。
投資は、
「最大いくら投資できるか」ではなく「無理なく何年続けられるか」
を考えることが大切です。
③ 生活防衛資金を確認する
投資を始める前に、もう一つ確認したいのが、
生活防衛資金
です。
生活防衛資金とは、病気やケガ、転職、失業、急な出費などが発生したときに、生活を守るためのお金です。
例えば、
- 急な病気やケガ
- 家電の故障
- 車の修理
- 引っ越し
- 収入が減ったとき
- 突発的な出費
などに備えます。
投資商品は、必要なときに必ず購入時と同じ価格で売れるわけではありません。
相場が下落しているタイミングでお金が必要になれば、損失を抱えた状態で売却する可能性もあります。
だからこそ、
「すぐ使うお金」と「長期間使わないお金」を分ける
ことが重要です。
お金の分け方のイメージ
| お金の種類 | 考え方 |
|---|---|
| 生活費 | 現金で確保 |
| 近いうちに使うお金 | 現金で確保 |
| 急な出費に備えるお金 | 生活防衛資金として確保 |
| 長期間使わない余裕資金 | 投資を検討 |
「貯金と投資、どちらを優先すればいい?」と迷う場合は、
👉 【2026年版】貯金と投資はどっちを優先?40代からのお金の分け方を初心者向けに解説
も参考にしてください。
④ 投資期間を決める
次に考えたいのが、
「いつ頃まで投資するのか?」
です。
例えば、
- 5年後に使う
- 10年後に使う
- 20年後に使う
- 老後まで使わない
では、投資との付き合い方が変わります。
特に株式などは、短期間で価格が大きく変動することがあります。
そのため、長期的な資産形成を目的とするなら、
「長期間使う予定のないお金を投資する」
という考え方が重要です。
長期投資なら毎日の値動きだけを見ない
投資を始めると、
「昨日より1万円増えた!」
「今日は3万円減った……」
と、毎日の値動きが気になるかもしれません。
しかし、10年・20年先の資産形成を目的としているのであれば、1日単位の値動きだけで判断する必要はありません。
投資を始める前に、
「自分は何年間投資を続けるのか?」
を決めておくと、短期的な値動きに振り回されにくくなります。
⑤ 自分が取れるリスクを考える
投資にはリスクがあります。
株式や投資信託などは、価格が上がる可能性がある一方で、下落する可能性もあります。
そこで考えておきたいのが、
「どのくらいの値下がりなら耐えられるか?」
です。
例えば100万円を投資した場合、
| 評価額 | 含み損 |
|---|---|
| 100万円 | 0円 |
| 90万円 | −10万円 |
| 80万円 | −20万円 |
| 70万円 | −30万円 |
ということも考えられます。
大切なのは、
利益だけでなく、損失が出たときの自分も想像しておくこと
です。
「70万円になっても長期的な目的は変わらない」
という人と、
「10万円減っただけでも怖くなって売ってしまう」
という人では、選びやすい投資方法が違ってくる可能性があります。
投資を始める前に、
「このくらい下がっても続けられる?」
と自分に問いかけてみましょう。
⑥ 投資する商品を決める
ここまで準備できたら、
「何に投資するのか?」
を考えます。
代表的な投資商品には、
- 株式
- 投資信託
- ETF
- 債券
- REIT
などがあります。
初心者の場合は、まず、
「自分が仕組みを理解できる商品なのか?」
を確認しましょう。
「人気だから」
「みんなが買っているから」
という理由だけで選ぶのは避けたいところです。
投資信託を選ぶときに確認したいポイント
投資信託なら、
- 何に投資しているか
- どの指数に連動するか
- 信託報酬などのコスト
- 純資産総額
- 分散範囲
- NISAのどの投資枠で購入できるか
- 長期的に続けられる商品か
などを確認します。
詳しい選び方については、
👉 【初心者向け】投資信託の選び方7つのポイント|40代会社員がNISAで見るべき項目
で詳しく解説しています。
全世界株式などのインデックス投資を考える場合
投資信託を検討すると、
全世界株式
などのインデックスファンドを目にすることもあるでしょう。
全世界株式には、複数の国や地域の株式に分散投資することを目指す商品があります。
ただし、「全世界株式」という名前だけで判断するのではなく、
- どの指数に連動するのか
- どの国・地域を含むのか
- 信託報酬などのコスト
- 純資産総額
- NISAの対象か
などを確認することが大切です。
全世界株式の具体的な選び方については、
👉 【初心者向け】全世界株式に投資できるおすすめ投資信託3選|NISAで選ぶならどれ?
も参考にしてください。
⑦ 証券口座とNISAを準備する
投資する目的や商品、投資金額のイメージができたら、最後に証券口座を準備します。
証券会社によって、
- 取扱商品
- 手数料
- 積立設定
- ポイントサービス
- 投資情報
- アプリの使いやすさ
などが異なります。
そのため、
「有名だから」という理由だけではなく、自分の投資スタイルに合っているか
を確認しましょう。
証券会社は比較して選ぶ
例えば、日本株やNISAでの投資を考えているなら、
👉 日本株も米国株もNISAも!ポイントを貯めながらアプリで取引!【DMM 株】
のように、実際のサービス内容を確認してみるのも一つの方法です。
また、株式投資だけでなく投資情報や取扱サービスなども含めて比較したい場合は、
👉 株式、先物、投資信託など豊富な投資サービスを取り扱う老舗ネット証券【松井証券】
も選択肢の一つになります。
証券会社は一社だけを見て決める必要はありません。
手数料や取扱商品、サービス内容などを比較し、自分に合うところを選びましょう。
NISAを利用するなら制度も確認しよう
NISAを利用する場合は、
- つみたて投資枠
- 成長投資枠
の違いを確認しておきましょう。
現在のNISAでは、年間の投資枠は、
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| つみたて投資枠 | 年間120万円 |
| 成長投資枠 | 年間240万円 |
| 年間合計 | 最大360万円 |
| 非課税保有限度額 | 1,800万円 |
| 成長投資枠の限度額 | 1,200万円 |
| 非課税保有期間 | 無期限 |
となっています。
ただし、
「NISAなら何でも購入できる」わけではありません。
つみたて投資枠には対象商品が定められているため、実際に購入するときは最新の対象商品を確認しましょう。
また、NISAは投資で利益が出た場合の売却益や配当・分配金などが非課税になる制度ですが、元本が保証される制度ではありません。
投資を始める前に、NISAのメリットだけでなく、価格変動による損失の可能性も理解しておきましょう。
NISAとiDeCoも目的を分けて考える
会社員の場合、NISAだけでなくiDeCoも資産形成の選択肢になります。
大まかに考えると、
| 制度 | 主な特徴 |
|---|---|
| NISA | 比較的自由度の高い長期的な資産形成 |
| iDeCo | 老後資金を準備する私的年金制度 |
という違いがあります。
iDeCoには税制上のメリットがありますが、原則として一定の年齢になるまで資産を引き出せないという特徴があります。
そのため、
「老後まで使わないお金なのか?」
を考えてから利用することが重要です。
iDeCoについて詳しく知りたい方は、
👉 【2026年版】iDeCoとは?会社員が知っておきたいメリット・デメリットとNISAとの違い
も参考にしてください。
老後資金づくりでiDeCoを検討するなら、金融機関によって取扱商品やサービスが異なるため、比較することも大切です。
口座を作ったら、すぐ買わなくてもいい
ここは初心者の方にぜひ覚えておいてほしいポイントです。
証券口座を開設すると、
「せっかく口座を作ったんだから、すぐ買わないと……」
と思うかもしれません。
でも、焦る必要はありません。
口座を開設したあとでも、
- 投資目的
- 家計
- 生活防衛資金
- 投資期間
- リスク
- 投資商品
をもう一度確認してから購入できます。
つまり、
「口座開設=すぐ購入」ではありません。
自分の準備ができてから始めれば大丈夫です。
投資を始める前のチェックリスト
最後に、投資を始める前にこの7つを確認してみましょう。
☑ 1.投資の目的を決めた
何のために投資するのか?
☑ 2.家計を把握した
毎月いくら収入があり、いくら使っているのか?
☑ 3.生活防衛資金を確認した
急な出費があっても投資資産を売らずに対応できるか?
☑ 4.投資期間を決めた
いつ頃まで運用する予定なのか?
☑ 5.リスクを理解した
価格が下落しても慌てず続けられるか?
☑ 6.投資商品を理解した
何に投資する商品なのか説明できるか?
☑ 7.証券口座・NISAを確認した
どこで、どの制度を利用して投資するのか決めたか?
まとめ|投資は「口座開設」より準備が大切
投資は、証券口座を作れば始められます。
しかし、長く続けることを考えるなら、口座を作る前に準備しておきたいことがあります。
今回紹介したのは、
- 投資する目的を決める
- 家計を把握する
- 生活防衛資金を確認する
- 投資期間を決める
- 自分が取れるリスクを考える
- 投資する商品を理解する
- 証券口座とNISAを準備する
の7つです。
特に大切なのは、
「投資できるお金」と「投資してはいけないお金」を分けること。
そして、
「最大いくら投資できるか」ではなく「無理なく何年続けられるか」
を考えることです。
NISAやiDeCoにはそれぞれメリットがありますが、制度を使うこと自体が目的になってはいけません。
まずは家計を確認し、生活に必要なお金を確保する。
そのうえで、長期間使う予定のない余裕資金を使って資産形成を考える。
この順番なら、初心者でも投資を始める準備を整理しやすくなります。
投資には元本割れの可能性があります。
自分の家計や投資目的に合った方法を考えながら、無理のない資産形成を始めていきましょう。


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