インデックス投資とは?初心者にも分かりやすく解説
NISAや投資信託について調べていると、
「インデックス投資って何?」
「投資信託とは違うの?」
「S&P500ってインデックス?」
「40代から始めても大丈夫?」
といった疑問が出てきます。
インデックス投資は、長期的な資産形成を考えるときによく使われる投資方法の一つです。
金融庁も、安定的な資産形成を考えるうえで長期・積立・分散投資の重要性を示しています。
この記事では、
- インデックス投資とは何か
- 投資信託との違い
- S&P500などの「指数」とは何か
- インデックス投資のメリット・デメリット
- 40代会社員との相性
- NISAで利用する場合の考え方
を初心者向けに解説します。
インデックス投資とは?
インデックス投資を簡単に説明すると、
「市場の値動きを表す指数(インデックス)に連動する運用成果を目指す投資方法」
です。
例えば、
- 日経平均株価
- TOPIX
- S&P500
- MSCI ACWI
など、株式市場にはさまざまな指数があります。
こうした指数と同じような値動きを目指す投資信託などに投資することで、
市場全体や特定の市場の値動きに連動した運用を目指す
ことができます。
そもそも「インデックス」って何?
インデックスとは、
市場や特定のグループの値動きを数字で表した指数
のことです。
例えば日本株なら、
TOPIX
があります。
米国株なら、
S&P500
などがあります。
「日本の株式市場全体は今日はどう動いた?」
「アメリカの代表的な企業の株価は全体としてどう動いた?」
といったことを、一つの数字で把握しやすくする役割があります。
S&P500って何?
投資を始めると、
「S&P500」
という言葉をよく見かけるようになります。
S&P500は、米国の代表的な500社で構成される株価指数です。
そのため、
「アメリカの代表的な企業にまとめて投資したい」
という場合に、S&P500への連動を目指す投資信託などが選択肢になります。
ただし、
S&P500=投資信託
ではありません。
S&P500は指数です。
S&P500への連動を目指す投資信託などの金融商品を購入することで、その値動きに連動する運用を目指すことができます。
全世界株式のインデックス投資とは?
もう一つ、よく聞くのが、
全世界株式
です。
名前の通り、世界中の株式市場に幅広く投資することを目指す商品があります。
例えば、
- 日本
- アメリカ
- 欧州
- 新興国
など、複数の国や地域に分散して投資するタイプがあります。
これによって、
一つの国だけに集中するリスクを抑える
ことを目指せます。
ただし、世界中の株式市場が下落すれば、全世界株式に投資する商品も下落する可能性があります。
インデックス投資と投資信託の違い
ここは非常に重要です。
インデックス投資=投資方法
投資信託=金融商品
と考えると分かりやすいでしょう。
例えば、
「S&P500に連動する投資信託を買う」
という場合、
投資信託という商品を使って、インデックス投資をしている
ということになります。
つまり、
インデックス投資と投資信託は同じものではありません。
投資信託には、指数への連動を目指すインデックス型だけでなく、指数を上回る成果を目指すアクティブ型などもあります。
そもそも投資信託がどのような仕組みなのかを詳しく知りたい方は、「投資信託とは?40代会社員が知っておきたい仕組みと選び方」もあわせてご覧ください。
インデックス投資のメリット① 分散投資しやすい
インデックス投資の大きなメリットの一つが、
複数の企業や資産に分散しやすいこと
です。
例えば、S&P500への連動を目指す商品なら、複数の米国企業に分散して投資する形になります。
一方、個別株で1社だけに投資すると、その会社の業績やニュースによる影響を強く受けます。
複数の企業に分散することで、
一つの企業だけに資産を集中させるリスクを抑える
ことができます。
ただし、分散投資をしても損失がなくなるわけではありません。
メリット② 投資先を自分で一社ずつ選ばなくていい
個別株投資では、
「この会社は成長するかな?」
「この会社の業績は大丈夫かな?」
と、一社ずつ調べる必要があります。
インデックス投資では、指数に連動する商品を選ぶことで、
指数に組み入れられている複数の企業へまとめて投資
することができます。
そのため、
「個別企業を一社ずつ分析するのは難しい」
という初心者でも始めやすい方法の一つです。
メリット③ 長期・積立と相性がいい
インデックス投資は、
長期・積立投資
との相性が良いとされています。
例えば、
毎月3万円
と決めて投資を続けます。
価格が高いときは少ない口数を買い、価格が低いときは多くの口数を買うことになります。
毎月一定額を購入する方法を、
ドル・コスト平均法
と呼ぶことがあります。
ただし、
積立=必ず利益が出る
ということではありません。
投資対象の価格が長期間下落すれば、損失が発生する可能性もあります。
メリット④ 比較的シンプルに考えやすい
投資を始めたばかりだと、
「毎日株価をチェックしないといけない?」
「いつ売ればいい?」
「どの会社を買えばいい?」
と悩むかもしれません。
インデックス投資では、
長期的な資産形成を目的として、決めた商品を積み立てる
という考え方ができます。
もちろん定期的な確認は必要ですが、短期売買を繰り返す必要はありません。
インデックス投資のデメリット① 元本保証ではない
インデックス投資にもリスクがあります。
例えば、
100万円投資したものが、
80万円
になることもあります。
逆に、
120万円
になることもあります。
つまり、
預金のように元本が保証されているわけではありません。
そのため、
数年以内に使う予定のお金をインデックス投資に回す
のは避けたほうがいいでしょう。
デメリット② 市場全体が下がれば下落する
インデックス投資は、市場の値動きに連動することを目指します。
そのため、
市場全体が大きく下落すると、
投資している商品も下落する可能性があります。
例えば、
「S&P500だから安全」
「全世界株式だから絶対安心」
というわけではありません。
どちらも株式市場への投資なので、大きな下落が起こる可能性があります。
デメリット③ 短期間で大きく儲ける投資ではない
インデックス投資は、
短期間で資産を何倍にもする
ことを目的とした投資方法ではありません。
基本的には、
長期間かけて資産形成をする
という考え方です。
そのため、
「1年で資産を2倍にしたい」
といった目的には向いていない可能性があります。
インデックス投資とアクティブ投資の違い
投資信託には、大きく分けて、
インデックス型
と
アクティブ型
があります。
インデックス型
特定の指数への連動を目指す。
アクティブ型
指数を上回る成果などを目指して運用する。
どちらが絶対に優れているということではありません。
運用方針やコスト、投資対象などを確認して、自分の目的に合った商品を選ぶことが大切です。
インデックス投資は40代会社員に向いている?
「40代からでは遅い?」
と思う人もいるでしょう。
しかし、40代でも老後まで10年、20年程度の期間がある人は少なくありません。
例えば65歳まで20年間あるとします。
毎月3万円なら、
3万円 × 12か月 × 20年 = 720万円
毎月5万円なら、
5万円 × 12か月 × 20年 = 1,200万円
です。
これはあくまで元本の合計です。
実際の投資では価格変動があるため、将来の金額を保証するものではありません。
それでも、
長期間にわたって積み立てる時間を確保できる
ことは、40代からの資産形成における一つの強みです。
NISAでインデックス投資をする
NISAは、
投資そのものではなく、税制上の優遇制度
です。
NISAを利用して、対象となる投資信託などを購入できます。
現在のNISAには、
- つみたて投資枠
- 成長投資枠
があります。
つみたて投資枠は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象となっています。金融庁が対象商品を公表しています。
そのため、
NISA+インデックス投資
という組み合わせを考えることができます。
NISAの仕組みや初心者向けの始め方について詳しく知りたい方は、「NISAとは?初心者でも分かるNISAの基本」も参考にしてください。
どんなインデックスを選べばいい?
ここで、
「結局、S&P500と全世界株式どっち?」
と思う人もいるでしょう。
しかし、
どちらが絶対に正解ということではありません。
S&P500なら、
米国株を中心に投資する
という特徴があります。
全世界株式なら、
複数の国や地域に幅広く投資する
という特徴があります。
自分が、
- どの地域に投資したいか
- どれくらい分散したいか
- どの程度の値動きを受け入れられるか
- 何年間運用する予定なのか
を考えて選ぶことが大切です。
インデックス投資の商品を選ぶときのポイント
商品を選ぶときは、次のポイントを確認しましょう。
① 連動する指数
S&P500なのか、TOPIXなのか、全世界株式なのか。
② 投資対象
日本株なのか、米国株なのか、世界全体なのか。
③ 信託報酬などのコスト
長期投資では保有コストも確認します。
④ 分散の範囲
何カ国・何社程度に投資しているのか確認します。
⑤ 自分が続けられるか
価格が下落しても長期的に保有できるか考えます。
「人気ランキング」だけで選ばない
インターネットやSNSを見ると、
「今人気の投資信託」
「おすすめランキング」
などがたくさんあります。
しかし、
人気の商品=自分に合う商品
とは限りません。
例えば、
米国株に集中したい人と、
世界全体に分散したい人では、
適した商品が違ってきます。
さらに、
「過去に一番上がった商品だから買う」
という選び方にも注意が必要です。
過去の運用実績が将来も続くとは限らないからです。
インデックス投資で大切なのは「続けられること」
投資を始めると、
「もっと大きな金額を投資したほうがいいのかな?」
と考えることがあります。
しかし、
無理をして積立額を増やす必要はありません。
例えば、
毎月1万円
から始めて、
収入が増えたら2万円。
さらに余裕ができたら3万円。
というように、少しずつ増やす方法もあります。
長期投資では、
自分が無理なく続けられる金額
を決めることが大切です。
毎月いくらから投資を始めればいいのか知りたい方は、「投資は毎月いくらから?初心者が無理なく続けられる積立額の決め方」もあわせてご覧ください。
暴落したらどうする?
インデックス投資をするなら、
価格が下がる可能性
を最初から理解しておきましょう。
例えば、
100万円が70万円になったとします。
ここで、
「怖いから全部売ろう」
となる人もいるかもしれません。
しかし、長期投資では価格が大きく変動することがあります。
だからこそ、
投資する前に「どの程度の値下がりなら耐えられるか」を考えておく
ことが重要です。
もちろん、生活状況や投資目的が変わった場合には、資産配分を見直す必要があります。
生活防衛資金は別に確保する
インデックス投資を始める前に、
生活防衛資金
を準備しておきましょう。
病気やケガ、失業、突然の出費などがあったときに、投資資産を売却しなくても済むようにするためです。
考え方としては、
すぐ使うお金 → 現金
長期間使わないお金 → 投資
と分けると分かりやすいでしょう。
投資に回すお金と貯金をどのように分ければいいのか迷っている方は、「貯金と投資はどっちを優先?40代からのお金の分け方を初心者向けに解説」もご覧ください。
40代から始めるなら焦らない
投資に回すお金をどうやって作るか知りたい方は、「40代の家計を見直す方法|固定費を削減してNISA・iDeCoに回すお金を作ろう」も参考にしてください。
40代になると、
「もっと早く始めればよかった」
と思うこともあるかもしれません。
でも、
過去に戻ることはできません。
大切なのは、
「今から何ができるか」
です。
毎月1万円でも、
毎月3万円でも、
無理なく続けられる金額から始める。
そして、収入や家計に余裕ができたら少しずつ増やしていく。
このような考え方なら、長期的な資産形成に取り組みやすくなります。
まとめ|インデックス投資は「長く続ける」ことが大切
インデックス投資は、
市場の値動きを表す指数に連動する運用成果を目指す投資方法
です。
投資信託を使ってインデックス投資をすることもできます。
メリットとしては、
- 分散投資しやすい
- 少額から始めやすい商品がある
- 積立投資と相性がいい
- 個別企業を一社ずつ選ぶ必要がない
などがあります。
一方で、
- 元本保証ではない
- 市場が下落すれば資産も下落する
- 短期間で大きく利益を出すことを目的とした方法ではない
という点にも注意が必要です。
40代から始める場合でも、
「短期間で増やす」より「長期間続ける」
という考え方が大切です。
NISAなどの制度も活用しながら、生活防衛資金を確保したうえで、自分の家計に合った金額で資産形成を始めてみましょう。


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