NISAで日本株を買いたいけど、何を選べばいい?
NISAで投資を始めて、
「投資信託だけじゃなく日本株にも挑戦してみたい」
「せっかくなら長期保有できる会社を選びたい」
と思う人もいるでしょう。
日本株には、身近な商品やサービスを提供している企業から、世界中で事業を展開する企業まで、さまざまな会社があります。
しかし、
「有名な会社だから買う」
だけでは、良い銘柄選びにはなりません。
個別株は投資信託と違って、基本的に自分で企業を選ぶ必要があります。
そこで今回は、NISAで日本株を選ぶときに確認したいポイントを、初心者向けに7つ紹介します。
① まず「何をしている会社なのか」を理解する
個別株を買うなら、最初に確認したいのが、
「この会社は何で利益を出しているのか?」
です。
例えば、
- 自動車
- 銀行
- 保険
- 通信
- 食品
- 小売
- IT
- 半導体
- 建設
- 商社
など、企業によってビジネスモデルは大きく違います。
身近な会社だから安心とは限らない
普段使っている商品やサービスの会社なら、
「この会社なら知っているから安心」
と思うかもしれません。
でも、
知名度が高い=株価が上がる
ではありません。
会社の売上や利益、財務状況、将来性などを確認する必要があります。
まずは、
「この会社は何で稼いでいるの?」
を説明できる状態を目指しましょう。
② 売上と利益が伸びているか確認する
企業を見るときに重要なのが、
売上高と利益
です。
売上が増えていても、利益が減っていることがあります。
逆に、売上がそれほど増えていなくても、利益率が改善して利益が増える場合もあります。
そのため、
売上だけではなく利益も確認する
ことが大切です。
過去だけでなく今後の予想も見る
企業の決算資料では、
- 過去の実績
- 今期の予想
- 来期以降の見通し
などが確認できます。
過去の業績が良かったからといって、今後も必ず成長するとは限りません。
そのため、
「これまでどうだったか」+「これからどうなりそうか」
の両方を見るようにしましょう。
③ 配当金だけで選ばない
日本株を探していると、
「高配当株」
という言葉をよく目にします。
配当金を受け取りながら長期保有するという考え方はあります。
ただし、
配当利回りが高い=良い会社
とは限りません。
なぜ配当利回りが高いのか考える
例えば、
株価が大きく下落した結果、
配当利回りが高く見えている
場合があります。
また、企業の業績が悪化すれば、将来的に減配や無配になる可能性もあります。
だからこそ、
「なぜこの会社は高い配当を出しているのか?」
を確認しましょう。
④ ROEなどの収益性を見る
企業の収益性を見る指標の一つが、
ROE(自己資本利益率)
です。
ROEは、株主から集めた自己資本を使って、どの程度利益を生み出しているかを見る指標です。
ただし、
ROEが高ければ必ず優良企業
というわけではありません。
借入金などの影響によってROEが高くなるケースもあります。
そのため、
- ROE
- 売上高
- 営業利益
- 自己資本比率
- キャッシュフロー
などを組み合わせて見ることが大切です。
⑤ 財務が安定しているか確認する
長期保有を考えるなら、
会社の財務状況
も確認しましょう。
例えば、
自己資本比率
などがあります。
自己資本比率は、会社の総資産に占める自己資本の割合を見る指標の一つです。
ただし、業種によって適正水準は大きく違います。
銀行などの金融業と製造業を、同じ基準だけで比較することはできません。
借金がある=悪い会社ではない
ここも注意したいところ。
企業は、
借入金を使って事業を拡大する
ことがあります。
そのため、
「借金があるからダメ」
というわけではありません。
大切なのは、
「その借入金を使って、きちんと利益を生み出せているか?」
という視点です。
⑥ 株価が割高ではないか確認する
良い会社でも、
株価が高すぎる価格で取引されている
可能性があります。
そこで確認したいのが、
- PER
- PBR
- 配当利回り
などの指標です。
PERとは?
PERは、
株価が利益に対して何倍まで買われているか
を見る代表的な指標です。
一般的には、
PERが高い
→ 市場から高い成長期待を受けている可能性
PERが低い
→ 割安と評価されている可能性
があります。
ただし、
PERが低い=必ず割安
ではありません。
業績が悪化する見込みなどがあれば、株価が低くても買われにくい場合があります。
⑦ 10年後も持っていたい会社か考える
最後に一番大切なのが、
「この会社を長期間持ちたいと思えるか?」
です。
NISAで長期保有を考えるなら、
「今人気だから」
ではなく、
「この会社は今後も成長できるだろうか?」
と考えてみましょう。
例えば、
- 市場が成長している
- 強いブランドがある
- 競争力がある
- 安定した利益を出している
- 株主還元に積極的
- 財務が安定している
などです。
もちろん、これらを満たしていても株価が下落することはあります。
日本株を選ぶときの7項目チェックリスト
ここまでの内容を簡単にまとめると、
☑ ① 何をしている会社か
ビジネスモデルを理解する。
☑ ② 売上・利益
業績がどう推移しているか確認する。
☑ ③ 配当
配当利回りだけで判断しない。
☑ ④ 収益性
ROEなどを確認する。
☑ ⑤ 財務
自己資本比率などを確認する。
☑ ⑥ 株価水準
PER・PBRなどを確認する。
☑ ⑦ 将来性
長期的に保有したい会社か考える。
具体的な銘柄を探すときは「業種」から考える
いきなり、
「おすすめ日本株ランキング」
を見るよりも、
まず業種を決める
方法もあります。
例えば、
安定性を重視
→ 通信、食品、インフラなど
成長性を重視
→ IT、半導体、AI関連など
配当を重視
→ 商社、銀行、通信など
というように、自分の投資目的から探していきます。
もちろん、これはあくまで一般的な分類です。
同じ業種でも企業によって業績やリスクは大きく違います。
「有名企業」だけを見る必要はない
日本株には、誰もが知っている大企業だけではなく、
知名度は低くても高い技術力を持っている企業
などもあります。
例えば、
- 世界シェアの高い部品メーカー
- 特殊技術を持つ企業
- 特定分野で高いシェアを持つ企業
- ニッチ市場で強い企業
などです。
そのため、
「知っている会社=投資すべき会社」
ではありません。
NISAで日本株を買うメリット
NISAでは、一定の条件のもとで投資による利益を非課税にできます。
そのため、長期的な資産形成を目的として日本株を保有する方法も考えられます。
特に、
- 配当金
- 株価上昇による利益
などを期待して長期保有する場合、NISAの制度を活用するメリットを検討できます。
ただし、NISAでも投資元本が保証されるわけではありません。
NISAだから損をしないわけではない
ここは必ず覚えておきましょう。
NISAは、
「利益を非課税にする制度」
であって、
「損失を防ぐ制度」
ではありません。
購入した株が、
100万円
↓
70万円
になる可能性もあります。
そのため、
NISAだから安心して何でも買える
とは考えないようにしましょう。
1社に集中しすぎないことも大切
個別株投資では、
1社に資金を集中させる
方法もあります。
でも、その会社で何か問題が起きた場合、資産全体に大きな影響が出ます。
そのため、
- 複数企業へ分散
- 投資信託と組み合わせる
- 現金も残す
など、自分に合った資産配分を考えることも重要です。
👉 「【初心者向け】投資を始める前に準備すること7つ|口座・家計・目標の決め方」
日本株は「買ったら放置」でいい?
長期保有だからといって、
一度買ったら永久に放置
する必要はありません。
企業の業績や事業環境が変われば、
「この会社を保有し続ける理由」
も変わる可能性があります。
例えば、
- 業績が大きく悪化した
- 配当方針が大きく変わった
- 事業の競争力が低下した
- 経営方針が大きく変わった
などです。
定期的に決算や会社からの発表を確認しましょう。
株価だけを見るのはやめよう
個別株を持つと、
「今日100円上がった!」
「今日は3%下がった……」
と株価ばかり気になってしまいます。
でも長期投資なら、
株価だけでなく企業そのものを見る
ことが大切です。
「会社は成長しているか?」
「利益は増えているか?」
「今後も競争力があるか?」
などを確認しましょう。
初心者が最初に見るなら、この5つ
「指標が多すぎて分からない」
という場合は、最初から全部覚える必要はありません。
まずは、
① 売上
会社の規模や成長を見る。
② 営業利益
本業でどのくらい利益を出しているかを見る。
③ ROE
資本を使ってどのくらい利益を生み出しているかを見る。
④ 自己資本比率
財務の安定性を見る材料の一つ。
⑤ PER・PBR
株価水準を見る材料。
この5つから始めてみましょう。
次は実際の日本株を比較してみよう
ここまで読んで、
「選び方は分かったけど、実際にどんな会社があるの?」
と思った人もいるでしょう。
そこで次の記事からは、
具体的な日本企業を比較
していきます。
例えば、
- 長期保有向きの企業
- 高配当企業
- 成長企業
- 安定企業
など、目的別に分けて紹介していく予定です。
まとめ|日本株は「会社」を見て選ぼう
NISAで日本株を選ぶなら、
- 何をしている会社なのか
- 売上・利益はどう推移しているか
- 配当は安定しているか
- ROEなどの収益性
- 財務状況
- PER・PBRなどの株価水準
- 長期的な成長性
を確認してみましょう。
そして、
「有名だから買う」
ではなく、
「この会社なら長期的に持ちたい」
と思える企業を探すことが大切です。
個別株には投資信託とは違った魅力がありますが、その分、企業ごとの業績やニュースなどによって株価が大きく変動する可能性があります。
NISAを利用しても元本保証ではありません。
無理のない金額で、企業の中身を確認しながら投資を検討しましょう。


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