【初心者向け】NISAで日本株を選ぶなら?長期保有したい銘柄の選び方7つのポイント

NISAで日本を選ぶなら? NISA・iDeCo

「NISAで日本株を買ってみたいけど、どの会社を選べばいい?」

「できれば長期保有できる銘柄を選びたい」

「高配当株なら安心なの?」

「PERやPBR、ROEって何を見ればいいの?」

NISAで日本株への投資を始めようとすると、こんな疑問が出てきます。

日本株には、身近な商品やサービスを提供する会社から、世界で事業を展開する企業、特定分野で高い技術力を持つ企業まで、さまざまな銘柄があります。

しかし、「有名だから」「配当利回りが高いから」という理由だけで選ぶのはおすすめできません。

個別株は、投資信託のように1つの商品を買えば自動的に多くの企業へ分散されるわけではありません。自分で企業を選ぶからこそ、会社の中身を確認することが大切です。

この記事では、NISAで日本株を長期保有したい初心者に向けて、銘柄選びで確認したい7つのポイントをわかりやすく解説します。

まず結論|長期保有したい日本株は「会社・株価・将来性」で選ぶ

長期保有を考えるなら、次の7項目を確認してみましょう。

チェック項目見るポイント
① 事業内容何をして、どうやって利益を出している会社なのか
② 売上・利益業績が伸びているか、安定しているか
③ 配当無理のない配当なのか、減配リスクはないか
④ 収益性ROEなどから資本を効率よく使えているか
⑤ 財務借入金や自己資本など、財務が安定しているか
⑥ 株価水準PER・PBRなどから株価が割高になっていないか
⑦ 将来性10年後も保有したいと思える会社か

全部を完璧に分析する必要はありません。

「この会社は何で稼いでいる?」→「利益は伸びている?」→「財務は大丈夫?」→「株価は高すぎない?」→「10年後も持ちたい?」

という順番で考えるだけでも、なんとなく有名だから買うという判断から一歩進めます。

① まず「何をしている会社なのか」を理解する

個別株を買うなら、最初に確認したいのは、

「この会社は何をして、どうやって利益を出しているのか?」

です。

例えば日本企業でも、自動車、銀行、保険、通信、食品、小売、IT、半導体、建設、商社など、ビジネスモデルは大きく異なります。

同じ「大企業」でも、景気や金利、為替、原材料価格などから受ける影響は違います。

身近な会社だから安心とは限らない

普段使っている商品やサービスの会社なら、「知っている会社だから安心」と思うかもしれません。

しかし、

知名度が高い=株価が上がる

ではありません。

売上、利益、財務状況、競争力、将来性などを確認する必要があります。

初心者の第一歩
「この会社は何で稼いでいるの?」を自分の言葉で説明できるようにしてみましょう。

② 売上と利益が伸びているか確認する

企業を見るときに重要なのが、売上高と利益です。

売上が増えていても、原材料費や人件費などのコストが増えて利益が減っている場合があります。

逆に、売上の伸びが小さくても、コスト削減や価格改定などによって利益率が改善し、利益が増えるケースもあります。

そのため、売上だけではなく利益もセットで確認することが大切です。

過去だけでなく「これから」も見る

決算資料を見るときは、過去の実績だけでなく、会社が発表している今期の業績予想や今後の事業方針も確認しましょう。

過去の業績が良かったからといって、今後も同じように成長するとは限りません。

「これまでどうだったか」と「これからどうなりそうか」の両方を見るのがポイントです。

③ 配当利回りだけで選ばない

日本株を探していると「高配当株」という言葉をよく目にします。

配当金を受け取りながら長期保有する考え方はありますが、

配当利回りが高い=良い会社

とは限りません。

なぜ配当利回りが高いのかを考える

配当利回りは、株価が下落すると高く見えることがあります。

例えば、業績悪化への懸念から株価が大きく下落した結果、配当利回りが高く見えているケースです。

また、利益が減少すれば、将来的に減配や無配になる可能性もあります。

だからこそ、

「なぜこの会社は高い配当を出しているのか?」

まで考えることが重要です。

NISAで日本株の配当を受け取るときの注意点

NISA口座で保有する上場株式の配当金を非課税にするには、証券会社で「株式数比例配分方式」を選択する必要があります。

銀行口座や郵便局などで受け取る方式では、NISAで保有している株式でも配当金が非課税にならず、20.315%が源泉徴収されます。

高配当株をNISAで長期保有するなら、配当金の受取方式も忘れずに確認しましょう。

④ ROEなどの収益性を見る

企業の収益性を見る指標の一つがROEです。

ROEは「自己資本利益率」のことで、株主から集めた自己資本を使って、どの程度利益を生み出しているかを見る指標です。

ただし、ROEが高ければ必ず優良企業というわけではありません。

借入金などによって自己資本が小さくなり、結果としてROEが高くなるケースもあります。

そのため、ROEだけでなく、

  • 売上高
  • 営業利益
  • 自己資本比率
  • 有利子負債
  • キャッシュフロー

なども合わせて見るようにしましょう。

👉日本株の銘柄分析で見るPER・PBR・ROEなどを詳しく知りたい方はこちら

⑤ 財務が安定しているか確認する

長期保有を考えるなら、会社の財務状況も確認しましょう。

初心者が確認しやすい指標の一つが自己資本比率です。

自己資本比率は、会社の総資産に占める自己資本の割合を見る指標の一つで、財務の安定性を考える材料になります。

ただし、業種によって適した財務構造は大きく異なります。

銀行などの金融業と製造業を、同じ基準だけで比較することはできません。

借金がある=悪い会社ではない

企業は、借入金を使って設備投資や事業拡大を行うことがあります。

そのため、「借金があるからダメ」と考えるのではなく、

「その借入金を使って、きちんと利益を生み出せているか?」

という視点で見ることが大切です。

⑥ 株価が割高ではないか確認する

良い会社でも、株価がすでに高く評価されていれば、良い投資になるとは限りません。

そこで確認したいのが、PERやPBRなどの株価指標です。

指標ざっくり何を見る?
PER利益に対して株価が何倍程度まで評価されているか
PBR純資産に対して株価がどの程度評価されているか
ROE自己資本を使ってどれだけ利益を生み出しているか
配当利回り株価に対して年間配当がどの程度あるか

PERが低ければ必ず割安とは限らない

PERが低い会社を見ると、「安いのでは?」と思うかもしれません。

しかし、PERが低い理由が、業績悪化への懸念である可能性もあります。

例えば、将来的に利益が大きく減ると市場が予想しているなら、PERが低くても不思議ではありません。

PERを見るときは、数字だけではなく、「なぜこのPERなのか?」まで考えましょう。

⑦ 10年後も持っていたい会社か考える

長期保有を考えるなら、最後に確認したいのが将来性です。

「この会社を10年後も持っていたいと思えるか?」

と考えてみましょう。

例えば、

  • 市場そのものが成長している
  • 強いブランドや技術がある
  • 競争力がある
  • 安定した利益を出している
  • 株主還元に無理がない
  • 財務が安定している

などは、長期保有を考える際の確認材料になります。

もちろん、これらを満たしていても株価が下落することはあります。

投資では「良い会社」と「株価が上がる会社」が必ず一致するわけではない点も覚えておきましょう。

初心者向け|日本株を選ぶ7項目チェックリスト

☑ ① 何をしている会社なのか説明できる

☑ ② 売上・利益の推移を確認した

☑ ③ 配当利回りだけで判断していない

☑ ④ ROEなどの収益性を確認した

☑ ⑤ 財務状況を確認した

☑ ⑥ PER・PBRなど株価水準を確認した

☑ ⑦ 10年後も保有したいと思える理由がある

いきなり「おすすめ日本株ランキング」を見ない方法もある

初心者の場合、最初から「おすすめ日本株ランキング」を見ると、ランキング上位の銘柄をそのまま買いたくなることがあります。

そこで、まず「自分は何を重視したいのか」を決めてから銘柄を探す方法があります。

重視したいこと探すときの視点
安定性事業基盤、利益の安定性、財務など
成長性売上・利益の成長、市場規模、競争力など
配当配当方針、利益、配当性向、過去の減配など
割安性PER・PBRなどを同業他社とも比較

ただし、同じ業種でも企業によってリスクや業績は大きく異なります。

「有名企業=投資すべき企業」ではない

誰もが知っている大企業だからといって、必ずしも投資先として優れているとは限りません。

逆に、知名度は低くても、特定分野で高いシェアや技術力を持つ企業もあります。

だからこそ、

会社名を見る → すぐ買う

ではなく、

会社名を見る → 事業内容を見る → 業績を見る → 財務を見る → 株価を見る

という順番を意識してみましょう。

NISAで日本株を買うメリット

NISAでは、一定の条件のもとで、対象となる上場株式などの売却益や配当金を非課税にできます。

現在のNISAでは、年間投資枠はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で、併用すると年間360万円までです。

非課税保有限度額は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円が上限です。非課税保有期間は無期限です。

日本の個別株は、原則として成長投資枠で対象となる上場株式から選ぶことになります。

注意:NISAの対象となる個別株には一定の条件があります。購入前に証券会社の取扱銘柄やNISA対象区分を確認してください。

NISAだから損をしないわけではない

ここは非常に重要です。

NISAは、

「利益を非課税にする制度」

であって、

「損失を防ぐ制度」

ではありません。

例えば100万円で買った株が70万円になる可能性もあります。

さらに、NISA口座で発生した売買損失は税務上ないものとされるため、特定口座や一般口座の利益との損益通算や、損失の繰越控除はできません。

「NISAだから安心して何でも買える」と考えないことが大切です。

👉株価が暴落したときに慌てないための7つの考え方はこちら

1社に集中しすぎないことも大切

日本株の個別株投資では、1社に資金を集中させることもできます。

しかし、その会社で大きな問題が起きた場合、資産全体への影響が大きくなります。

そのため、

  • 複数企業に分散する
  • 投資信託と組み合わせる
  • 現金を残しておく

など、自分の資産全体でリスクを考えることが大切です。

👉投資を始める前に確認しておきたい7つの準備はこちら

長期保有=買ったら永久に放置、ではない

「長期保有」と聞くと、一度買ったら何年も何も確認しなくていいと思うかもしれません。

しかし、企業の業績や事業環境は変化します。

例えば、

  • 業績が大きく悪化した
  • 主力事業の競争力が低下した
  • 配当方針が大きく変わった
  • 経営方針が大きく変わった
  • 財務状況が悪化した

といった変化があれば、「なぜこの会社を保有しているのか」を改めて考える必要があります。

長期保有とは「何があっても売らない」という意味ではなく、保有する理由を定期的に確認しながら長く付き合うという考え方です。

株価だけを見るのはやめよう

個別株を持つと、毎日の株価が気になってしまいます。

「今日は上がった!」

「3%も下がった……」

という短期的な値動きだけを追い続けると、長期投資の目的を見失いやすくなります。

長期保有を考えるなら、株価だけでなく、

  • 会社は成長しているか
  • 利益は増えているか
  • 競争力は維持できているか
  • 財務に問題はないか
  • 配当方針に変化はないか

など、企業そのものを見ることが大切です。

日本株の銘柄分析に慣れてきたら、数字も見てみよう

「PER・PBR・ROEがまだよく分からない」という人も大丈夫です。

最初からすべて覚える必要はありません。

まずは、

STEP確認すること
1どんな会社なのか
2売上・営業利益
3EPS
4PER・PBR
5ROE・財務
6配当
7株価と将来性

という順番で確認していくと、少しずつ企業を見る力が身につきます。

👉日本株の銘柄分析で覚えておきたい7つの数字はこちら

S&P500や全世界株式と組み合わせる方法もある

日本株の個別株だけで資産形成する必要はありません。

例えば、投資信託でS&P500や全世界株式などへ分散しながら、一部を日本の個別株にするという考え方もあります。

どの割合にするかは、投資目的やリスク許容度によって変わります。

👉S&P500と全世界株式の違いを比較した記事はこちら

証券会社を選ぶときも比較しよう

NISAで日本株を購入するには、証券会社の口座が必要です。

証券会社を選ぶときは、売買手数料だけでなく、NISAでの取扱商品、銘柄情報、分析ツール、アプリの使いやすさなども確認しましょう。

日本株・NISAを始める証券会社を検討しているなら、選択肢の一つとして次のサービスも確認できます。

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どちらが絶対に優れているということではありません。自分が使いやすく、必要な機能を備えた証券会社を選びましょう。

初心者が日本株を選ぶときの最終チェック

□ その会社が何で利益を出しているか説明できる

□ 売上と利益の推移を確認した

□ 配当利回りだけで判断していない

□ ROEなどの収益性を確認した

□ 財務状況を確認した

□ PER・PBRなどを同業他社とも比較した

□ 10年後も保有したい理由がある

□ 1社に資金を集中させすぎていない

□ NISAの対象銘柄か確認した

□ 配当金の受取方式を確認した

まとめ|NISAの日本株は「会社を理解してから」選ぼう

NISAで日本株を長期保有したいなら、ランキングや配当利回りだけで決めるのではなく、会社の中身を確認することが大切です。

特に初心者は、次の7項目から始めてみましょう。

  1. 何をしている会社なのか
  2. 売上・利益はどうなっているか
  3. 配当は無理のない水準か
  4. ROEなどの収益性はどうか
  5. 財務は安定しているか
  6. PER・PBRなどから株価水準を確認したか
  7. 10年後も保有したいと思える会社か

そして、NISAは損失をなくす制度ではありません。

個別株には投資信託とは違った魅力がある一方、企業ごとのニュースや業績によって株価が大きく変動する可能性があります。

だからこそ、

「有名だから買う」ではなく、「この会社なら長期で持ちたい」と思える理由を探す。

この考え方を身につけることが、日本株投資の大きな一歩になります。

無理のない金額から始め、企業の決算や事業内容を確認しながら、自分に合った投資スタイルを作っていきましょう。

※投資には元本割れの可能性があります。NISAの制度や対象銘柄、配当金の受取方式などは変更される場合があるため、購入前には金融庁・証券会社などの最新情報をご確認ください。

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