投資信託はどうやって選べばいい?
NISAやインデックス投資を始めようとすると、
「投資信託が多すぎて選べない……」
という問題にぶつかります。
実際、投資信託にはさまざまな種類があり、
- 日本株
- 米国株
- 全世界株式
- 新興国株式
- 債券
- REIT
- バランス型
など、投資対象もさまざまです。
さらに同じような投資対象の商品でも、手数料や運用方法などが違います。
では、初心者は何を基準に選べばいいのでしょうか?
この記事では、
40代会社員がNISAなどで投資信託を選ぶときに確認したい7つのポイント
を分かりやすく解説します。
投資信託選びで最初に考えること
いきなりランキングを見る前に、まず考えてほしいことがあります。
それは、
「何のために投資するのか?」
です。
例えば、
- 老後資金を作りたい
- 将来の生活を少し楽にしたい
- 10年以上かけて資産形成したい
- 子どもの教育資金を準備したい
など、目的によって投資期間やリスクの取り方が変わります。
金融庁も、資産形成では自分のライフプランや目的を考えたうえで、金融商品を使い分けることが重要だとしています。
「人気だから買う」ではなく、「自分の目的に合っているから選ぶ」
という順番を意識しましょう。
投資信託の選び方① 何に投資しているか確認する
まず確認したいのが、
「この投資信託は何に投資しているのか?」
です。
例えば、
米国株式
アメリカの企業を中心に投資。
全世界株式
複数の国や地域の株式に投資。
国内株式
日本企業を中心に投資。
債券
国や企業などが発行する債券を中心に投資。
バランス型
株式・債券など複数の資産を組み合わせる。
というように、それぞれ特徴が違います。
商品名だけでは分かりにくい場合もあるので、目論見書などで投資対象を確認することが大切です。
そもそも投資信託がどのような仕組みなのかを知りたい方は、「投資信託とは?40代会社員が知っておきたい仕組みと選び方」もあわせてご覧ください。
投資信託の選び方② どの指数に連動するか確認する
インデックス型の投資信託なら、
「どの指数に連動することを目指しているのか?」
を確認しましょう。
例えば、
- S&P500
- TOPIX
- 日経平均株価
- MSCI ACWI
などがあります。
同じ「米国株式」というカテゴリーでも、連動する指数が違えば投資対象も変わります。
だから、
「米国株だから全部同じ」
とは考えないこと。
どの指数に連動するのかまで確認しましょう。
インデックス投資の仕組みやメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、「インデックス投資とは?40代会社員が知っておきたいメリット・デメリット」も参考にしてください。
投資信託の選び方③ 信託報酬などのコストを見る
長期投資で特に重要なのが、
コスト
です。
投資信託には商品によってさまざまな費用があります。
代表的なものとして、
信託報酬
があります。
信託報酬は、投資信託を保有している間にかかる運用管理費用です。
例えば、
「同じような指数に連動する商品」
が複数あるなら、
コストがどのくらい違うのか
を比較してみましょう。
小さな差に見えても、長期間運用する場合には無視できない可能性があります。
購入時の手数料だけを見ない
初心者がやりがちな失敗が、
「買うときの手数料だけ確認する」
ことです。
投資信託では、購入時だけでなく保有中にかかるコストなども確認する必要があります。
そのため、
購入時の手数料+保有中のコスト+その他の費用
というように、トータルで考えることが大切です。
投資信託の選び方④ 純資産総額を見る
次に確認したいのが、
純資産総額
です。
簡単にいうと、
その投資信託にどのくらいのお金が集まっているか
を見るための数字の一つです。
純資産総額が大きい商品には、多くの投資家から資金が集まっている場合があります。
ただし、
「純資産総額が大きい=絶対に良い商品」
ではありません。
あくまで判断材料の一つとして確認しましょう。
純資産総額は増減する
純資産総額は、
- 投資家からの資金流入
- 投資家による売却
- 保有資産の価格変動
などによって変化します。
そのため、
「今いくらあるか」
だけではなく、
これまでどのように推移してきたか
を見ることもできます。
ただし、純資産総額だけで投資信託の良し悪しを判断するのは避けましょう。
投資信託の選び方⑤ 分散されているか確認する
次に、
「どのくらい分散されているか?」
を確認します。
例えば、
S&P500なら米国の複数企業。
全世界株式なら複数の国・地域。
というように、商品によって分散の範囲が違います。
金融庁も、複数の資産や地域に分散することで、特定の資産の値動きによる影響をある程度抑える考え方を紹介しています。
ただし、
分散すれば損失がなくなるわけではありません。
世界的に株価が下落すれば、分散していても資産価値が下がる可能性があります。
投資信託の選び方⑥ NISAの対象か確認する
NISAを利用する場合は、
「この商品はNISAで購入できるのか?」
を確認しましょう。
現在のNISAには、
- つみたて投資枠
- 成長投資枠
があります。
つみたて投資枠では、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託などが対象となっており、金融庁が対象商品を公表しています。2026年7月にも対象商品一覧が更新されています。
つまり、
「投資信託なら全部NISAで買える」
というわけではありません。
実際に購入する商品が、どの投資枠の対象なのか確認しましょう。
NISAの仕組みや初心者向けの始め方を詳しく知りたい方は、「NISAとは?初心者でも分かるNISAの基本」もあわせてご覧ください。
投資信託の選び方⑦ 自分が長く続けられるか考える
最後に、個人的にはかなり重要だと思うポイントです。
それは、
「価格が下落しても持ち続けられるか?」
です。
例えば、
100万円投資した商品が、
80万円
になったとします。
ここで、
「怖いから売ってしまおう」
となってしまうなら、投資金額や商品のリスクが自分に合っていない可能性があります。
投資信託を選ぶときは、
「どれだけ増えるか」だけではなく、「どれだけの下落に耐えられるか」
も考えましょう。
人気ランキングだけで選ばない
インターネットやSNSを見ると、
「おすすめ投資信託ランキング」
「今買うべき投資信託」
など、たくさんの情報があります。
もちろん参考にはなります。
でも、
ランキング1位=あなたに最適
とは限りません。
例えば、
米国株に集中したい人と、
世界に幅広く分散したい人では、
選ぶ商品が違います。
さらに、
「去年一番上がったから買う」
という考え方にも注意が必要です。
過去の運用成績は、将来の利益を保証するものではありません。
S&P500と全世界株式の違いを比較しながら、自分に合った投資先を考えたい方は、「S&P500と全世界株式はどっち?40代会社員の選び方を徹底比較」もご覧ください。
40代会社員なら「投資期間」を考える
40代から投資を始めるなら、
あと何年運用できるのか
を考えてみましょう。
例えば65歳まで20年あるなら、
20年間という投資期間
を考えることができます。
毎月3万円なら、
3万円 × 12か月 × 20年
= 720万円
毎月5万円なら、
5万円 × 12か月 × 20年
= 1,200万円
です。
これはあくまで積み立てた元本の合計です。
実際には価格変動があるため、将来の資産額を保証するものではありません。
投資額は無理のない金額にする
「せっかく投資するなら、できるだけ大きな金額を入れたい」
と思うかもしれません。
でも、
生活を圧迫してまで投資する必要はありません。
例えば、
毎月1万円から始める。
↓
家計に余裕ができたら2万円。
↓
さらに収入が増えたら3万円。
というように、少しずつ増やしていく方法もあります。
大切なのは、
途中で苦しくなってやめてしまわない金額
にすることです。
生活防衛資金と投資資金は分ける
投資信託は元本保証ではありません。
そのため、
- 家賃
- 食費
- 光熱費
- 急な出費
- 数年以内に使う予定のお金
などを投資に回すのは避けたほうがいいでしょう。
基本的な考え方として、
すぐ使うお金 → 現金
長期間使わないお金 → 投資
と分けて考えると分かりやすくなります。
金融庁も、預貯金・株式・投資信託などは安全性・収益性・流動性が異なるため、目的に応じて使い分けることが重要だとしています。
投資に回すお金と貯金をどのように分ければいいのか迷っている方は、「貯金と投資はどっちを優先?40代からのお金の分け方を初心者向けに解説」も参考にしてください。
迷ったらチェックリストを使おう
投資信託を購入する前に、次の項目をチェックしてみましょう。
☑ 何に投資している?
米国?日本?全世界?債券?
☑ どの指数に連動する?
S&P500?TOPIX?MSCI ACWI?
☑ 手数料は高くない?
特に保有中のコストを確認。
☑ 純資産総額は?
規模や推移を確認。
☑ どのくらい分散されている?
国・地域・企業などを確認。
☑ NISAの対象?
つみたて投資枠か成長投資枠か確認。
☑ 自分が長期間続けられる?
値下がりしたときのことも考える。
迷ったときにやってはいけないこと
投資初心者が避けたいのは、
「なんとなく人気だから買う」
です。
例えば、
SNSで話題になる
↓
急いで購入する
↓
価格が下落する
↓
怖くなって売る
という流れになると、長期投資を続けるのが難しくなります。
投資は、
「買う前に調べる」
ことが大切です。
目論見書を確認する習慣をつけよう
投資信託を購入するときは、
目論見書
を確認しましょう。
目論見書には、
- 投資対象
- 運用方針
- リスク
- 手数料
- その他の重要事項
など、商品を判断するための情報が掲載されています。
「難しそうだから読まない」
ではなく、
自分のお金を投資する商品だから、一度は確認する
という習慣をつけると安心です。
NISAなら「対象だから安心」でもない
ここも大切です。
NISAの対象商品だからといって、
「絶対に値上がりする」
わけではありません。
NISAは税制上の優遇制度です。
投資そのもののリスクがなくなるわけではありません。
そのため、
NISA対象か?
と、
自分に合った商品か?
は別々に考えましょう。
40代からなら「シンプルに続ける」ことも選択肢
40代から資産形成を始めると、
「もっと複雑な運用をしたほうがいいのかな?」
と思うことがあります。
でも、
複雑=優れた投資
ではありません。
例えば、
自分が理解できる投資信託を一つ選び、
毎月一定額を積み立てる。
という方法もあります。
もちろん、具体的な商品や資産配分は人によって異なります。
重要なのは、
自分の目的とリスク許容度に合っているか
です。
まとめ|投資信託は「人気」より「自分に合うか」
投資信託を選ぶときは、ランキングだけを見るのではなく、
- 何に投資しているか
- どの指数に連動するか
- コストはいくらか
- 純資産総額はどうなっているか
- どのくらい分散されているか
- NISAの対象か
- 自分が長く続けられるか
を確認しましょう。
特に40代から長期的な資産形成を考えるなら、
「短期間で一番増えそうな商品」
を探すより、
「自分が理解できて、無理なく長く続けられる商品」
を探すことが大切です。
投資には元本割れの可能性があります。
だからこそ、生活防衛資金を確保したうえで、自分の投資目的やリスク許容度に合った商品を選びましょう。


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