全世界株式に投資したいけど、どの商品を選べばいい?
NISAで投資を始めるとき、
「できるだけ幅広く分散投資したい」
「米国だけではなく、世界の株式に投資したい」
そんな人が検討することの多い選択肢の一つが、全世界株式です。
全世界株式に投資できる投資信託には、複数の商品があります。
「どれを選べばいいの?」
「名前が似ていて分かりにくい……」
と感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、全世界株式に投資できる代表的な投資信託を比較しながら、初心者が選ぶときに確認したいポイントを紹介します。
そもそも「全世界株式」って何?
全世界株式とは、簡単にいうと、
世界の複数の国や地域の株式に幅広く投資することを目指す投資方法
です。
例えば、
- 日本
- 米国
- 欧州
- 中国
- その他の新興国
など、複数の国や地域に投資します。
ただし、商品によって、
どの国・地域をどのくらい組み入れるのか
は異なります。
そのため、
「全世界株式なら全部同じ」ではありません。
「オルカン」って何?
全世界株式について調べていると、
「オルカン」
という言葉をよく見かけるかもしれません。
オルカンは、一般的に**「オール・カントリー」**を略した呼び方として使われています。
ただし、
全世界株式=特定の1商品
という意味ではありません。
全世界株式に投資する商品には複数あります。
この記事では、基本的に**「全世界株式」**という表現を使い、具体的な商品を紹介するときには正式な商品名を記載します。
全世界株式の投資信託を選ぶポイント
具体的な商品を見る前に、比較するポイントを確認しましょう。
今回は、
- 何の指数に連動するか
- どの国・地域に投資するか
- 信託報酬などのコスト
- NISA対象か
- 純資産総額
- 投資対象の広さ
- 長期投資に向いているか
を中心に見ていきます。
全世界株式に投資できる代表的な3商品
今回紹介するのは、
① eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
② 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
③ SBI・全世界株式インデックス・ファンド
です。
いずれも全世界の株式への投資を目指す代表的な投資信託です。
ただし、投資対象とする指数や商品の仕組みには違いがあります。
① eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
まず紹介するのが、
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
です。
三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託で、通称「オルカン」と呼ばれることもあります。
日本を含む先進国・新興国の株式を対象とする指数への連動を目指す商品です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の特徴
大きな特徴は、
1つの商品で世界の株式に幅広く分散できること
です。
米国だけ、日本だけというように投資先を限定せず、世界全体への分散を目指します。
また、eMAXIS Slimシリーズは低コストを意識した商品設計で知られています。
ただし、
「低コストだから絶対に一番いい」
というわけではありません。
投資対象や指数なども確認しましょう。
② 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
2つ目は、
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
です。
楽天投信投資顧問が運用する全世界株式のインデックスファンドです。
全世界株式への分散投資を考える人にとって、比較対象の一つになります。
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドの特徴
名前からも分かるように、
世界の株式への分散投資を目指す商品
です。
楽天証券を利用している人なら、商品選びの候補としてチェックすることもあるでしょう。
ただし、楽天証券を利用しているから必ずこの商品を選ぶ必要があるわけではありません。
投資対象やコストなどを確認して、自分に合うか判断しましょう。
③ SBI・全世界株式インデックス・ファンド
3つ目は、
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
です。
SBIアセットマネジメントが運用する全世界株式型のインデックスファンドです。
こちらも世界の株式に幅広く投資することを目指しています。
SBI・全世界株式インデックス・ファンドの特徴
世界の株式に分散投資することで、
特定の国や地域だけに投資するリスクを抑えることを目指せる
という特徴があります。
ただし、全世界株式だからといって価格が下落しないわけではありません。
世界的に株式市場が下落すれば、基準価額が下落する可能性があります。
3商品を比較してみよう
ここまで紹介した3商品を簡単に整理します。
| 商品 | 運用会社 | 投資対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJアセットマネジメント | 全世界株式 | 世界の株式へ幅広く分散 |
| 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | 楽天投信投資顧問 | 全世界株式 | 全世界株式への分散投資 |
| SBI・全世界株式インデックス・ファンド | SBIアセットマネジメント | 全世界株式 | 世界の株式へ幅広く分散 |
※信託報酬、純資産総額、NISA対象区分などは変更される可能性があるため、購入時には各運用会社などの最新情報をご確認ください。
どれを選べばいい?
ここが一番気になるところですよね。
でも、
「この商品が絶対に正解」
というものではありません。
比較するときは、
- 連動する指数
- 投資対象
- 信託報酬
- 実質的なコスト
- NISA対象
- 純資産総額
- 自分が利用する証券会社での購入環境
などを確認しましょう。
「全世界株式なら全部同じ」ではない
ここは初心者が特に注意したいポイントです。
「全世界株式」と名前が付いていても、
投資する指数や投資対象の範囲が違う場合があります。
例えば、
- 日本を含む
- 日本を含まない
- 新興国を含む
- 小型株を含む
など、商品によって違いがあります。
そのため、
「全世界」という名前だけで判断しない
ことが大切です。
連動する指数を確認しよう
投資信託を選ぶときには、
「何の指数に連動するのか?」
を確認しましょう。
全世界株式系の商品でも、
- MSCI ACWI
- FTSE Global All Cap
など、異なる指数があります。
指数が違えば、投資対象となる国や企業の範囲も変わります。
だからこそ、
商品名だけでなく、連動対象の指数まで確認する
ことが大切です。
👉 「【初心者向け】NISAで選びたい投資信託の選び方|おすすめ商品を見る前に確認したい7つのポイント」
米国株の割合が大きいことも知っておこう
「全世界株式」と聞くと、
「世界中に均等に投資する」
と思うかもしれません。
しかし、時価総額を基準にした指数の場合、米国株の割合が大きくなることがあります。
そのため、
全世界株式=米国にほとんど投資しない
という意味ではありません。
全世界株式を選ぶ場合でも、
米国株の影響を大きく受ける可能性がある
ことを理解しておきましょう。
S&P500との違いは?
全世界株式とよく比較されるのが、
S&P500
です。
S&P500は米国の代表的な大型株を中心とした指数。
一方、全世界株式は複数の国や地域の株式への分散を目指します。
簡単に考えると、
S&P500
→ 米国に集中
全世界株式
→ 世界に分散
という違いがあります。
もちろん、実際の商品にはそれぞれ細かな違いがあります。
詳しく比較したい方はこちら。
全世界株式のメリット
全世界株式の代表的なメリットは、
世界の株式へ分散できる
特定の国だけではなく、複数の国や地域に投資できます。
1つの商品で分散投資しやすい
自分で世界中の企業を1社ずつ購入する必要がありません。
特定の国だけに依存しにくい
米国だけ、日本だけという投資方法と比べると、投資地域を広げられます。
長期投資を考えやすい
長期的な資産形成を目的として、世界の株式市場へ幅広く投資する方法を検討できます。
全世界株式の注意点
もちろん、注意点もあります。
世界の株式市場が下落すれば価格も下がる
分散していても、株式市場全体が下落する可能性があります。
為替変動の影響を受ける
海外資産を含むため、為替レートの変動が基準価額に影響することがあります。
米国株の割合が大きくなる場合がある
時価総額を基準とする指数では、米国株の割合が大きくなることがあります。
元本保証ではない
NISAを利用しても、投資元本が保証されるわけではありません。
全世界株式が向いている人は?
例えば、
- 世界の株式に幅広く分散したい
- 特定の国だけに集中したくない
- 長期投資を考えている
- 投資先を1つにまとめて管理したい
- 短期的な値動きより長期的な資産形成を重視したい
という人は、全世界株式を検討する選択肢があります。
ただし、これもあくまで一般的な考え方です。
自分の投資目的やリスク許容度に合っているかを確認しましょう。
投資信託は「人気」だけで決めない
全世界株式にも、
「人気ランキング」
「おすすめ商品」
など、さまざまな情報があります。
しかし、
人気がある=自分に合っている
とは限りません。
大切なのは、
「なぜこの商品を選ぶのか?」
を自分で説明できることです。
迷ったら7つのポイントを確認
全世界株式の商品選びで迷ったら、
① 連動する指数
何の指数に連動する?
② 投資対象
どの国・地域・企業に投資する?
③ コスト
信託報酬などはいくら?
④ NISA対象
どの投資枠で購入できる?
⑤ 純資産総額
ファンドの規模は?
⑥ 分散範囲
どれくらい幅広く投資する?
⑦ 長期保有できるか
自分が納得して持ち続けられる?
この7つを確認してみましょう。
S&P500と全世界株式、どちらが正解?
結局、
「S&P500と全世界株式、どっちがいいの?」
と迷う人も多いと思います。
でも、これは人によって考え方が違います。
米国の成長に期待して、
「米国に集中して投資したい」
ならS&P500。
一方、
「米国だけに集中せず、世界全体に分散したい」
なら全世界株式。
という考え方があります。
どちらにもメリット・注意点があります。
具体的な商品情報は購入前に確認しよう
投資信託の商品情報は、ずっと同じとは限りません。
例えば、
- 信託報酬
- 純資産総額
- NISA対象区分
- 投資対象
- 運用方針
などが変更される可能性があります。
そのため、
この記事を読んですぐ購入するのではなく、購入前に最新の公式情報を確認する
ことをおすすめします。
特にNISAの対象商品については、金融庁が最新の対象商品一覧を公開しています。
初心者は「分かりやすさ」も大切
商品を選ぶとき、
「一番リターンが高そう」
という理由だけで選ぶ必要はありません。
むしろ、
自分が何に投資しているのか理解できる商品
を選ぶことが大切です。
例えば、
「世界の株式に分散投資している」
という仕組みを理解したうえで、
「長期的に持っていこう」
と考えられるなら、投資を続けるうえでも判断しやすくなります。
まとめ|全世界株式は「中身を比較して選ぶ」
全世界株式に投資できる代表的な投資信託には、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド
などがあります。
選ぶときは、
- 連動する指数
- 投資対象
- 信託報酬などのコスト
- NISA対象か
- 純資産総額
- 分散範囲
- 長期保有できるか
を確認しましょう。
そして、
「全世界株式ならどれでも同じ」
と考えず、商品の中身を比較することが大切です。
NISAを利用しても元本保証ではありません。
また、全世界株式は複数の国や地域へ分散できますが、株式市場全体が下落すれば基準価額が下落する可能性があります。
自分の目的やリスク許容度を考えながら、納得できる商品を選んでいきましょう。


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