「全世界株式に投資したいけど、どの投資信託を選べばいい?」
「オルカンなら、どの商品を買っても同じ?」
「NISAで始めるなら何を確認すればいい?」
全世界株式は、日本を含む先進国や新興国など、世界の株式に幅広く分散投資できる投資信託です。
ただし、「全世界株式」と名前が付いていても、連動する指数や組み入れ対象、コストなどには違いがあります。
この記事では、投資初心者向けに全世界株式の基本から、代表的な投資信託3つの違い、NISAで選ぶときのポイントまでわかりやすく解説します。
全世界株式とは?
全世界株式とは、その名前の通り世界各国の株式に幅広く投資する考え方です。
1つの国だけに集中するのではなく、複数の国や地域へ分散することで、特定の国の景気や企業だけに資産を依存しにくくすることを目指します。
| 項目 | 全世界株式 |
|---|---|
| 投資対象 | 日本・米国・その他の先進国・新興国など |
| 特徴 | 世界の株式へ幅広く分散 |
| 代表的な指数 | MSCI ACWI、FTSE Global All Capなど |
| 初心者との相性 | 1本で分散投資しやすい |
ただし、全世界株式だからといって世界中の企業を完全に均等に保有するわけではありません。指数によって対象国や小型株の扱いなどが異なります。
「オルカン」とは?
投資の話でよく聞く「オルカン」は、一般的にはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を指す愛称として使われています。
このファンドはMSCI ACWI(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)への連動を目指し、日本を含む先進国・新興国の株式に投資します。
一方、全世界株式には「オルカン」以外の商品もあります。商品名だけで判断せず、指数やコストなどを確認することが大切です。
全世界株式の投資信託を選ぶ7つのポイント
- どの指数に連動するか
- 投資対象国・地域
- 信託報酬などのコスト
- NISAの対象商品か
- 純資産総額
- 分散の範囲
- 長期で無理なく続けられるか
1.どの指数に連動するか
全世界株式でも、MSCI ACWIやFTSE Global All Capなど、連動対象となる指数が違う場合があります。
指数が違えば、組み入れ銘柄や小型株の扱いなどにも違いが出ます。
2.投資対象国・地域を確認する
「全世界」と書いてあっても、対象範囲は商品によって異なります。
特に、先進国だけなのか、新興国まで含むのか、小型株まで含むのかは確認しておきたいポイントです。
3.コストを確認する
長期投資では、信託報酬などのコストが継続的に発生します。
わずかな差でも長期間では影響するため、商品を比較するときはコストも確認しましょう。
4.NISAの対象商品か確認する
NISAでは、投資できる商品に一定の条件があります。購入前に対象商品か確認しておきましょう。
NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円、年間合計360万円まで利用できます。非課税保有限度額は1,800万円で、成長投資枠はそのうち1,200万円が上限です。非課税保有期間は無期限です。
5.純資産総額を確認する
純資産総額は、その投資信託にどのくらい資金が集まっているかを見る一つの目安です。
ただし、純資産総額だけで優劣を決めるのではなく、指数・コスト・運用方針などと合わせて判断しましょう。
6.分散の範囲を確認する
全世界株式でも、指数によって組み入れ対象が違います。
たとえばMSCI ACWIは大型・中型株を中心に対象とする一方、FTSE Global All Capは小型株まで含む指数です。
7.長期で続けられるか
投資信託は「人気だから買う」のではなく、自分が内容を理解し、値下がりしたときにも慌てず継続できる商品を選ぶことが重要です。
👉投資信託を選ぶときの7つのポイントを詳しく知りたい方はこちら
おすすめの全世界株式投資信託3選
1.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
MSCI ACWIへの連動を目指す代表的な全世界株式ファンドです。
日本・先進国・新興国の株式に幅広く分散でき、初心者にも比較的わかりやすい商品です。
信託報酬は年率0.05775%以内とされています。
2.楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
こちらもMSCI ACWIへの連動を目指す全世界株式ファンドです。
以前は「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」という名称でしたが、現在は「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」に変更されています。
信託報酬は年率0.0561%です。
3.SBI・全世界株式インデックス・ファンド
FTSE Global All Capへの連動を目指す全世界株式ファンドです。
MSCI ACWIを使う商品と比べて、小型株まで含む点が特徴です。
信託報酬は年率0.0682%です。
| 商品 | 連動を目指す指数 | 特徴 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | MSCI ACWI | 代表的な全世界株式ファンド |
| 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド | MSCI ACWI | 低コストを重視しやすい |
| SBI・全世界株式インデックス・ファンド | FTSE Global All Cap | 小型株まで含む |
※信託報酬などの商品情報は変更される場合があります。購入前には最新の交付目論見書・運用会社の公式情報を確認してください。
全世界株式なら全部同じではない
ここは初心者が特に注意したいポイントです。
「全世界株式」という名前だけを見ると、どの商品も同じように感じます。しかし、連動する指数によって投資対象が変わります。
そのため、比較するときは「全世界株式かどうか」だけではなく、どの指数に連動する商品なのかまで確認しましょう。
全世界株式とS&P500はどっちがいい?
全世界株式とS&P500は、どちらが絶対に優れているというものではありません。
| 全世界株式 | S&P500 | |
|---|---|---|
| 主な投資範囲 | 世界の株式 | 米国の大型株 |
| 分散 | 国・地域を広く分散 | 米国に集中 |
| 考え方 | 世界全体の成長を取り込む | 米国企業の成長に集中 |
「世界全体に分散したい」のか、「米国企業の成長に重点を置きたい」のかで考え方が変わります。
👉S&P500と全世界株式の違いを詳しく比較した記事はこちら
全世界株式のメリット
- 1本で世界の株式に分散しやすい
- 特定の国だけに集中するリスクを抑えやすい
- 投資初心者でも商品を理解しやすい
- NISAで長期・積立投資を考えやすい
全世界株式のデメリット・注意点
- 元本保証ではない
- 世界的な株安では価格が下落することがある
- 米国株だけに投資する場合より米国への集中度は低くなる
- 為替変動の影響を受ける
- 「全世界」でも指数によって対象範囲が違う
特に重要なのは、全世界株式でも価格が下がることがあるという点です。
「分散しているから絶対に安全」という意味ではありません。
NISAで全世界株式を始めるなら
NISAを利用すると、対象となる投資信託の運用益を非課税で保有できます。
ただし、NISAは損失をなくす制度ではありません。投資信託そのものの価格が下落する可能性はあります。
まずは家計に無理のない金額を決め、そのうえで長期的に続けられる商品を選ぶことが大切です。
証券会社選びも重要
投資信託を選んだら、次はどこで購入するかを考えます。
証券会社によって、取扱商品、ポイントサービス、アプリ、サポートなどが異なるため、自分に合うサービスを比較してみましょう。
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全世界株式を選ぶときのチェックリスト
□ どの指数に連動するか確認した
□ 投資対象国・地域を確認した
□ 信託報酬などのコストを確認した
□ NISAの対象商品か確認した
□ 純資産総額を確認した
□ 自分が内容を理解できる商品か確認した
□ 長期で無理なく積み立てられる金額か考えた
まとめ|全世界株式は「中身を確認して選ぶ」ことが大切
全世界株式は、1本で世界の株式へ幅広く分散投資しやすいことから、投資初心者にも検討しやすい選択肢です。
ただし、全世界株式という名前だけで選ぶのではなく、連動する指数、投資対象、コスト、NISA対象かどうかなどを確認することが大切です。
代表的な商品としては、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド、SBI・全世界株式インデックス・ファンドなどがあります。
最終的には、ランキングだけで決めるのではなく、自分が中身を理解し、長期で続けられる商品を選ぶことを意識しましょう。
投資には元本割れの可能性があります。商品を購入する際は、必ず最新の公式情報や目論見書を確認してください。


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