【2026年8月20日】昨日の経済・投資ニュース|日経平均2,134円安!金利・原油・FRBの動きを会社員投資家向けに発信

2026年8月20日の経済・投資ニュース。日経平均が2,134円安となり、金利・原油・FRB・米国株・為替・金・ビットコインの動きを解説 投資・資産形成

おはようございます。

「会社員マネー戦略室」では、毎朝、前日の経済・投資ニュースを振り返りながら、会社員の資産形成にどう関係するのかを分かりやすく解説しています。

昨日、8月19日の日本株市場では、日経平均株価が大きく下落しました。

日経平均は前日比2,134.31円安の65,326.42円。

下落率は3.16%となり、TOPIXも3%を超える下落となりました。

一方、米国市場では主要3指数がそろって上昇。

しかし、米国ではインフレやFRBの金融政策をめぐる警戒感が残っています。

さらに、日本では10年国債利回りが3%に迫る水準まで上昇し、原油価格も上昇。

「株価が下がった」という一つのニュースだけでは、昨日の市場を理解することはできません。

今回は、日本株が大きく下落した理由から、日本の金利、原油価格、FRBの金融政策、為替、日本のGDPまで幅広く確認し、最後にNISAで長期投資をする会社員が考えておきたいポイントを整理します。


1.日経平均が2,134円安――なぜここまで下がった?

8月19日の東京株式市場では、日経平均株価が65,326.42円で取引を終えました。

前日比は2,134.31円安。

下落率は3.16%となりました。

TOPIXも4,012.31ポイントまで下落し、前日比127.91ポイント安となっています。

昨日の下落で重要なのは、「日本企業の業績が一斉に悪化した」という単純な話ではないことです。

市場では、

世界的な金利上昇

中東情勢への警戒

原油価格の上昇

日本銀行の追加利上げ観測

など、複数の材料が同時に意識されました。

特に株式市場では、金利が上昇すると株価の評価に影響します。

将来の利益を期待して高い株価がついている成長株ほど、金利上昇局面では株価の割高感が意識されやすくなります。

そのため、今回の下落ではAI・半導体関連など、これまで相場をけん引してきた銘柄にも売りが広がりました。

ただし、

「日経平均が2,000円以上下がった=日本株の長期的な成長シナリオが崩壊した」

と判断するのも早いでしょう。

短期的な株価変動と、企業の長期的な利益成長は分けて考える必要があります。

日本株への投資をこれから始める人は、日本株の銘柄選びで確認したいポイントもあわせて確認しておきましょう。


2.日本の10年国債利回りが3%目前――株式投資にも影響

昨日の日本市場で、株価と同じくらい注目したいのが「金利」です。

日本の10年国債利回りは、8月18日に一時2.945%まで上昇。

1996年以来の高水準を記録しました。

19日も一時2.939%まで上昇しています。

10年国債利回りが上昇する背景には、インフレへの警戒や日本銀行の金融政策に対する見方など、複数の要因があります。

金利上昇は、企業にとって資金調達コストの上昇につながる可能性があります。

また、住宅ローンなどを利用している家計にとっても、金利環境の変化は無関係ではありません。

株式市場では、特に成長株や不動産関連株などへの影響が意識されやすくなります。

一方、銀行など金融機関にとっては、金利上昇が必ずしもマイナスとは限りません。

そのため、

金利上昇=すべての日本株に悪い

というわけでもありません。

重要なのは、金利がどの程度のスピードで、どこまで上昇するのかです。


3.原油価格が上昇――中東情勢が日本の物価にも影響

8月19日の市場では原油価格も上昇しました。

WTI原油先物は1.78%高の86.45ドル、ブレント原油は1.32%高の92.23ドルとなっています。

背景には、中東情勢をめぐる不透明感があります。

原油価格は投資家だけが気にしておけばいい数字ではありません。

日本はエネルギー資源を海外から輸入しているため、原油価格が上昇すると、企業や家計にも影響する可能性があります。

例えば、

  • ガソリン価格
  • 電気・ガスなどのエネルギーコスト
  • 輸送費
  • 原材料費
  • 食品価格

などです。

さらに注意したいのが、

原油高+円安

の組み合わせです。

同じ原油価格でも、円安になると日本円で支払う輸入コストは上昇しやすくなります。

企業にとってコスト上昇となれば、利益を圧迫する可能性があります。

一方、価格転嫁が進めば物価上昇につながる可能性もあります。

そのため、現在の市場では、

中東情勢 → 原油価格 → インフレ → 金利

という流れを意識しておくことが重要です。


4.FRB議事要旨――インフレ次第では追加利上げも

日本時間8月20日未明、FRBは7月28~29日に開催されたFOMCの議事要旨を公表しました。

7月会合では政策金利を3.50~3.75%に据え置きましたが、12人の政策決定メンバーのうち3人が0.25%ポイントの利上げを支持して反対票を投じています。

議事要旨では、インフレが十分に低下しない場合には、追加の金融引き締めが必要になる可能性が議論されていました。

ここは誤解しないようにしたいところです。

FRBが8月に利上げを決定したわけではありません。

今回発表されたのは、あくまで7月会合でどのような議論が行われたのかを示す議事要旨です。

今後の金融政策は、インフレ率や雇用など、その後に発表される経済指標にも左右されます。

投資家として重要なのは、

「FRBが利上げした」

ではなく、

「FRB内部で、インフレが高止まりした場合の追加利上げを警戒する意見が強まっている」

という点です。

米国株に投資している人にとっては、今後のインフレ指標や雇用関連指標なども引き続き重要な材料になります。


5.米国株は反発――長期金利の低下が追い風に

8月19日の米国市場では、主要3指数がそろって上昇しました。

  • NYダウ:+0.29%
  • S&P500:+0.41%
  • ナスダック:+0.31%

米国財務省が長期国債の買い戻し規模を拡大する方針を示したことなどを受け、米国の長期金利が低下したことも株式市場の支援材料となりました。

金利が低下すると、株式の相対的な魅力が高まりやすくなります。

特に将来の利益成長を期待されているハイテク・成長株では、金利の動きが株価評価に影響しやすくなります。

ただし、FRBの金融政策を考えると、まだ安心できる状況とは言い切れません。

今後インフレが再加速すれば、FRBが利下げを急がない可能性もあります。

米国株を見るときも、

株価だけではなく「金利」と「インフレ」をセットで見る

ことが重要です。


6.日本のGDPは減速――景気は本当に強いのか?

8月17日に発表された2026年4~6月期の日本の実質GDPは、前期比年率1.1%増となりました。

プラス成長ではありますが、市場予想の2.0%増を下回り、1~3月期の1.9%増からも減速しています。

特に個人消費は0.02%減、設備投資は1.2%減となりました。

一方で、輸出は米国向けのハイブリッド車などに支えられました。

この数字から見えてくるのは、

「日本経済が完全に悪化しているわけではないが、国内需要には弱さがある」

という状況です。

これは日本銀行の金融政策を考えるうえでも重要です。

景気が弱ければ利上げを急ぎにくい。

しかし、円安や原油高などによって物価上昇圧力が強まれば、金融政策を引き締める必要性が高まる可能性があります。

つまり日本銀行にとって、

景気を冷やしすぎないこと

物価上昇を抑えること

の両方を考えなければならない難しい局面です。


7.ドル円は158円台――円安は日本株にとってプラスとは限らない

8月19日の海外市場では、ドル円が158円台半ばまでドル安・円高方向に動きました。

19日のドル円は一時1ドル=158.46円付近までドルが下落しています。

円安になると、海外で稼いだ利益を円に換算したときに増えやすくなるため、輸出企業にとっては追い風になる場合があります。

一方で、日本が輸入するエネルギーや原材料の円換算価格は上昇しやすくなります。

そのため、

「円安=日本株にプラス」

とは単純には言えません。

輸出企業と輸入企業では影響が異なります。

さらに現在は原油価格も高いため、

円安+原油高

という組み合わせが続けば、家計や輸入企業には負担となる可能性があります。


8.金・ビットコインも上昇――分散投資を考えるうえでどう見る?

8月19日は株式市場だけでなく、金や暗号資産も大きく動きました。

ビットコインは5.63%高の68,191.56ドル、イーサリアムは9.23%高の2,088.95ドルとなりました。

こうした値動きを見ると、

「株が下がったから金や暗号資産を買えばいい」

と考えてしまうかもしれません。

しかし、これは注意が必要です。

金や暗号資産にも、それぞれ異なる値動きの要因があります。

金利、ドル、流動性、地政学リスク、投資家心理など、さまざまな要素によって価格が動きます。

特に暗号資産は価格変動が大きいため、短期的な上昇だけを見て投資判断をするのは避けたいところです。

長期投資では、

「何が上がるか」を当てるより、「一つの資産に集中しすぎない」

という考え方も重要になります。


今日の相場で注目したい5つのポイント

8月20日の相場を見るうえでは、次の5点に注目しておきたいところです。

① 日経平均の急落後の動き

昨日は2,000円を超える大幅下落となりました。

今日は反発する可能性もありますが、1日反発しただけで相場全体が上昇トレンドに戻ったと判断するのは早いでしょう。

② 日本の10年国債利回り

3%に近づく日本の長期金利が、さらに上昇するのか、それとも一服するのか。

銀行株、グロース株、不動産株などへの影響にも注目です。

③ 原油価格

中東情勢が落ち着くのか、それとも原油価格の上昇が続くのか。

日本の物価や企業利益にも関係するため、引き続き確認しておきたいポイントです。

④ FRBの金融政策

インフレが今後どのように推移するのか。

利下げ期待だけを見るのではなく、追加利上げの可能性も含めて確認する必要があります。

⑤ 為替

ドル円が再び円安方向に動くのか、円高方向に動くのか。

日本企業の業績や輸入物価にも関係するため、株価と一緒に見ておきましょう。


NISAで投資している会社員はどう考える?

ここまで市場が大きく動くと、

「NISAで買っている株を売ったほうがいい?」

「今が買い場?」

と考える人もいるでしょう。

しかし、長期投資を前提にしている場合、1日の株価だけで投資方針を大きく変更する必要はありません。

むしろ今回のような急落時に確認したいのは、

「自分はどの程度の下落まで投資を続けられるのか」

ということです。

NISAは長期的な資産形成にも活用される制度ですが、NISAだから損失がなくなるわけではありません。

株価が下落すれば、当然ながら保有資産の評価額も下がります。

だからこそ、投資を始める前に、

  • 投資する期間
  • 毎月の投資額
  • 現金として残しておく金額
  • 株式への投資割合
  • 下落時にどう行動するか

を決めておくことが大切です。

関連記事

NISAの基本

NISAの制度や投資枠について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

NISAとiDeCoの違い

NISAとiDeCoはどちらも資産形成に活用できますが、制度の目的や使い勝手には違いがあります。

日本株の銘柄選びで確認したいポイント

個別株に投資する場合は、株価だけでなくPER・PBR・ROEなどの指標も確認しておきましょう。


証券会社選びも大切

NISAで日本株や米国株、投資信託などに投資する場合、どの証券会社を利用するかも重要です。

ただし、証券会社は「どこが絶対に一番」というものではありません。

取り扱っている商品、手数料、アプリの使いやすさ、投資スタイルなどを比較して、自分に合うサービスを選ぶことが大切です。

DMM株

DMM株では、NISA口座の国内株式・米国株式の売買手数料が無料と案内されています。NISAでは現物取引のみが対象です。

日本株を中心にNISAで個別株を購入したい人は、選択肢の一つとして比較してみてもよいでしょう。

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※投資には元本割れのリスクがあります。口座開設・投資の判断はご自身で行ってください。

松井証券

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特にNISAで個別株だけでなく、投資信託も含めて幅広く運用したい人は比較対象にしやすい証券会社です。

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※投資には元本割れのリスクがあります。口座開設・投資の判断はご自身で行ってください。


今日のまとめ

8月19日の市場では、日経平均が2,134円安となる大幅な下落となりました。

しかし、今回の下落を「日本企業の業績が急激に悪化した」という一つの理由だけで説明することはできません。

背景には、

日本の長期金利上昇

中東情勢

原油価格上昇

インフレへの警戒

日米の金融政策

為替

など、複数の材料があります。

特に今後は、

株価だけを見るのではなく、金利・為替・原油・金融政策をセットで確認する

ことが重要です。

そして、NISAなどを利用して長期投資をしている会社員にとっては、短期的な相場予想よりも、

「大きな下落があっても続けられる投資額になっているか」

を確認することのほうが重要です。

相場が上がっているときよりも、下落したときにこそ、自分の投資ルールが本当に自分に合っているのかが分かります。

今日も値動きだけに振り回されず、ニュースの背景まで確認しながら、長期的な資産形成を続けていきましょう。


※本記事は2026年8月20日朝時点で確認できる情報をもとに作成しています。市場データは変動するため、記事公開後に数値が変わる場合があります。投資判断はご自身の判断と責任で行ってください。

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