「投資信託って、そもそも何?」
「株とは何が違うの?」
「40代から投資信託を始めても遅くない?」
NISAをきっかけに投資を始めようとすると、「投資信託」という言葉を目にする機会が増えます。
投資信託は、投資初心者でも利用しやすい金融商品の一つです。
ただし、投資信託なら何を買ってもいいわけではありません。
投資信託にはさまざまな種類があり、投資する地域や資産、リスク、コストなども商品によって違います。
そのため、まずは「投資信託とは何か」を理解し、そのうえで自分の目的や投資期間に合った商品を選ぶことが大切です。
この記事では、40代会社員・投資初心者の方に向けて、
- 投資信託とは何か
- 投資信託の仕組み
- 個別株との違い
- 投資信託のメリット・デメリット
- 初心者が選ぶときのポイント
- NISAとの関係
- 40代から始めるときの考え方
- 証券会社を選ぶポイント
を分かりやすく解説します。
投資信託とは?
投資信託とは、複数の投資家から集めたお金を一つにまとめ、運用会社が株式や債券などに投資する金融商品です。
簡単にイメージすると、
みんなのお金をまとめて、さまざまな資産に投資する仕組み
です。
例えば、自分一人でたくさんの企業の株式を購入して分散投資しようとすると、それなりの資金が必要になります。
一方、投資信託には、1つの商品で複数の企業や国などに投資するタイプがあります。
そのため、投資初心者でも分散投資を始めやすいという特徴があります。
ただし、投資信託の中身は商品によって大きく異なります。
日本株に投資する商品もあれば、米国株、全世界株式、債券、REITなどに投資する商品もあります。
つまり、
「投資信託」という名前だけで判断するのではなく、中身を見ることが重要
です。
投資信託はどのように運用される?
投資信託では、投資家から集めた資金をもとに、それぞれの商品が定めた運用方針に沿って投資します。
例えば、全世界株式に投資する投資信託なら、日本だけでなく米国、欧州、新興国など、複数の国や地域の株式に投資する商品があります。
一方で、米国株だけに投資する投資信託もあります。
このように、
どこに投資するのかは商品によって違う
という点を覚えておきましょう。
「投資信託だから安心」ではありません。
大切なのは、
「その投資信託は何に投資しているのか?」
を確認することです。
投資信託と個別株の違い
投資初心者がよく迷うのが、
「投資信託と株は何が違うの?」
という疑問です。
大まかに比較すると、次のようになります。
| 個別株 | 投資信託 | |
|---|---|---|
| 投資対象 | 個別企業 | 商品によって複数の資産 |
| 分散投資 | 自分で行う | 商品によって分散されている |
| 企業選び | 自分で選ぶ | 投資信託を選ぶ |
| 運用 | 自分で判断 | 運用方針に基づいて運用 |
| 積立 | 可能 | 積立と相性がいい |
| 元本保証 | なし | なし |
個別株では、
「この会社に投資したい」
と企業を選んで購入します。
一方、投資信託では、
「米国株に投資する商品」
「全世界株式に投資する商品」
など、投資信託そのものを選ぶことになります。
ただし、投資信託だから自動的に十分な分散ができるとは限りません。
特定の国や業種などに集中して投資する商品もあるため、商品の中身を確認することが大切です。
投資信託のメリット
① 少額から始めやすい
投資信託のメリットの一つが、少額から投資を始めやすいことです。
金融機関や商品によって条件は異なりますが、少額から購入できる商品があります。
例えば、
- 毎月1万円
- 毎月3万円
- 毎月5万円
など、自分の家計に合わせて積立額を決めることができます。
「いきなり大きな金額を投資するのは怖い」という初心者でも、少額から投資を始めて慣れていく方法があります。
② 分散投資がしやすい
投資では、資産を一つに集中させない「分散」という考え方があります。
例えば1社の株式だけを持っている場合、その会社の業績悪化などによって株価が大きく下落すると、大きな影響を受けます。
一方、複数の企業や国などに分散して投資する商品なら、特定の一つに集中するリスクを抑えられる場合があります。
ただし、
分散投資をすれば損失がなくなるわけではありません。
市場全体が下落すれば、分散していても投資信託の基準価額が下落することがあります。
③ 積立投資と相性がいい
投資信託は、毎月決まった金額を購入する「積立投資」とも相性がいい金融商品です。
例えば、毎月3万円を20年間積み立てると、
3万円 × 12か月 × 20年
= 720万円
になります。
これは運用益を含まない積立元本です。
実際の資産額は運用結果によって変わります。
利益が出る場合もあれば、元本を下回る場合もあります。
だからこそ、
「必ず儲かるから積立する」のではなく、長期間続けられる金額で投資する
ことが大切です。
毎月の投資額について詳しく考えたい方は、
👉**投資は毎月いくら積み立てればいい?**
も参考にしてください。
④ 自分でたくさんの企業を選ばなくてもいい
個別株の場合、
「どの会社に投資するか」
を自分で判断する必要があります。
投資信託の場合、商品によっては一つの商品を購入することで、多数の企業や国などに投資できます。
そのため、
「個別企業を一社ずつ選ぶのは難しい」という初心者でも始めやすい
という特徴があります。
投資信託のデメリット
① 元本保証ではない
これは非常に重要です。
投資信託は預金とは違い、元本保証ではありません。
例えば、
100万円投資
↓
90万円
となる可能性もあります。
逆に、
100万円
↓
110万円
となる可能性もあります。
投資信託の価格は、投資している株式や債券などの価格変動によって動きます。
そのため、
「投資信託=安全な貯金」ではない
と覚えておきましょう。
② 手数料などのコストがかかる
投資信託には、商品によってさまざまなコストがあります。
代表的なものには、
- 購入時手数料
- 信託報酬などの保有中のコスト
- 信託財産留保額
などがあります。
すべての商品に同じ費用がかかるわけではありません。
特に長期投資を考える場合は、
保有している間にどのくらいコストがかかるのか
を確認しておきましょう。
③ 商品が多くて迷いやすい
投資信託を調べ始めると、
「種類が多すぎて何を選べばいいのか分からない」
となることがあります。
実際に、
- 日本株
- 米国株
- 全世界株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 債券
- REIT
- バランス型
など、さまざまな商品があります。
さらに同じような投資対象でも、コストや運用方針などが違います。
だからこそ、
「人気ランキング1位だから買う」
という選び方だけに頼らないことが重要です。
初心者が投資信託を選ぶ7つのポイント
ここからは、実際に投資信託を選ぶときに確認したいポイントです。
① 何に投資しているか
まず確認するのは、
「この投資信託は何に投資しているのか?」
です。
例えば、
- 日本株
- 米国株
- 全世界株式
- 債券
- REIT
などがあります。
投資対象が違えば、値動きやリスクも変わります。
② どの指数への連動を目指しているか
インデックス型の投資信託なら、
「どの指数に連動することを目指しているのか」
を確認しましょう。
例えば、
- S&P500
- TOPIX
- 日経平均株価
- MSCI ACWI
などがあります。
「米国株」という分類だけで判断するのではなく、どの指数を対象としているのかまで確認すると、商品の違いが分かりやすくなります。
③ 信託報酬などのコスト
長期投資を考えるなら、コストも重要です。
特に確認したいのが、保有している間にかかる信託報酬などのコストです。
小さな差に見えても、長期間保有すれば影響する可能性があります。
ただし、
「手数料が一番安い商品なら必ず正解」
というわけではありません。
投資対象や運用方針なども合わせて確認しましょう。
④ 純資産総額を見る
純資産総額は、その投資信託の規模を見る一つの指標です。
ただし、
純資産総額が大きい=絶対に優れた商品
というわけではありません。
現在の金額だけではなく、これまでどのように推移してきたのかを見ることも大切です。
⑤ 投資先がどのくらい分散されているか
例えば、
「米国株に投資する商品」
でも、投資対象となる企業数や構成比率は商品によって異なります。
「全世界株式」でも、国や地域ごとの比率があります。
そのため、
どの国・地域・企業などに投資しているのか
を確認しましょう。
⑥ NISAの対象か確認する
NISAを利用して投資する場合は、
その投資信託がNISAの対象になっているか
も確認しましょう。
現在のNISAには、
- つみたて投資枠
- 成長投資枠
があります。
投資信託ならすべてNISAで購入できるわけではありません。
そのため、購入前に対象となる投資枠を確認することが重要です。
⑦ 自分が長期間続けられる商品か
最後に考えたいのが、
「価格が下がっても持ち続けられるか?」
です。
例えば100万円投資して、
100万円 → 80万円
になったとします。
このとき、
「怖くなってすぐ売ってしまいそう」
と思うのであれば、投資金額や商品のリスクが自分に合っていない可能性があります。
投資信託を選ぶときは、
どれくらい増える可能性があるかだけでなく、どれくらい下がっても続けられるか
も考えましょう。
人気ランキングだけで投資信託を選ばない
ネットやSNSでは、
「初心者におすすめの投資信託」
「今買うべき投資信託」
「人気ランキング」
など、さまざまな情報があります。
参考になる情報もありますが、
人気の商品=自分に合った商品
とは限りません。
例えば、
「米国株に集中したい人」と「世界中の株式に分散したい人」では、投資目的が違います。
また、
「去年一番値上がりしたから買う」
という選び方にも注意が必要です。
過去の運用実績が将来の利益を保証するわけではありません。
40代から投資信託を始めても遅くない?
40代になると、
「今から投資を始めるのは遅いのでは?」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、40代でも老後まで10年、20年程度の運用期間を確保できるケースがあります。
例えば65歳まで20年間あるとします。
毎月3万円なら、
3万円 × 12か月 × 20年
= 720万円
毎月5万円なら、
5万円 × 12か月 × 20年
= 1,200万円
です。
もちろん、これは運用益を含まない積立元本です。
実際には相場が上がることもあれば、下がることもあります。
だからこそ40代からの投資では、
「短期間で一気に増やす」より「無理なく長く続ける」
という考え方が重要になります。
投資信託を始める前に家計を確認しよう
投資商品を探す前に、まず確認したいのが家計です。
投資に回すお金は、
生活に必要なお金や、近いうちに使う予定のお金とは分けて考える
ことが大切です。
例えば、
- 毎月の生活費
- 急な出費への備え
- 引っ越しや家電購入などの予定支出
- 近いうちに使う予定のお金
などを確保したうえで、余裕資金から投資額を考えます。
家計を見直して投資資金を作りたい方は、
👉**40代の家計を見直す方法|固定費を削減してNISA・iDeCoに回すお金を作ろう**
も参考にしてください。
貯金と投資は役割を分ける
投資信託は値下がりする可能性があります。
そのため、
「近いうちに使うお金まで投資する」
という考え方は避けたいところです。
例えば、
生活に必要なお金・近く使うお金
→ 預貯金など
長期間使う予定のない余裕資金
→ 投資
というように、役割を分けて考えると分かりやすくなります。
投資だけに偏るのではなく、家計全体のバランスを見ることが重要です。
NISAで投資信託を購入する
投資信託を使って資産形成をするなら、NISAも重要な選択肢です。
NISAでは、一定の投資について税制上の優遇を受けられます。
ただし、
NISAだから投資信託の損失がなくなるわけではありません。
ここは初心者が特に注意したいポイントです。
NISAはあくまで税制上の制度であり、投資商品の値下がりリスクそのものをなくす制度ではありません。
したがって、
「NISAだから買う」ではなく、「自分に合った投資信託をNISAで購入できるか」
という順番で考えましょう。
投資信託を始めるなら証券会社も比較する
投資信託を購入するには、証券会社などの金融機関を利用します。
証券会社を選ぶときは、
- 投資信託の取扱商品
- NISAへの対応
- 積立サービス
- 手数料
- ポイントサービス
- アプリの使いやすさ
- サポート体制
などを比較しましょう。
「どこの証券会社でも同じ」と考えず、自分がこれから長く使いやすいかという視点で選ぶことが大切です。
これから投資信託やNISAを始めたい方は、松井証券のサービス内容を確認してみるのも一つの方法です。
NISAとiDeCoを使い分ける方法もある
40代会社員が老後資金を考えるなら、NISAだけではなくiDeCoも選択肢になります。
iDeCoは、自分で掛金を拠出し、運用商品を選んで老後の資産形成を行う制度です。
NISAとiDeCoには、それぞれ異なる特徴があります。
例えば、
NISA
→ 老後だけでなく、さまざまな資産形成の目的に活用しやすい
iDeCo
→ 老後資金づくりを目的とした制度
というように、目的が違います。
ただし、iDeCoには加入条件や掛金の上限などがあります。
自分が利用できる条件を確認したうえで検討しましょう。
老後資金づくりを考えている方は、
👉**松井証券ではじめる【iDeCo】**
も選択肢の一つです。
投資信託を始める前のチェックリスト
最後に、購入前に確認しておきたいポイントをまとめます。
☑ 投資する目的が決まっている
老後資金なのか、将来の資産形成なのかを考える。
☑ 投資期間を考えている
いつ頃使う予定のお金なのか確認する。
☑ 生活に必要なお金を確保している
急な出費に備える現金を残しておく。
☑ 何に投資しているか理解している
日本株、米国株、全世界株式など、投資対象を確認する。
☑ 分散されているか確認している
国・地域・企業などの分散状況を見る。
☑ コストを確認している
特に長期保有する場合は、保有中にかかる費用を確認する。
☑ NISAの対象か確認している
つみたて投資枠・成長投資枠のどちらで購入できるか確認する。
☑ 値下がりしても続けられる
価格が下落したときのことも考えて投資金額を決める。
投資信託は「何を買うか」より「なぜ買うか」
投資初心者がやりがちなのが、
「おすすめの商品を探すことから始める」
ことです。
しかし、本来は逆です。
まず、
何のために投資するのか?
を考えます。
次に、
いつまで運用するのか?
を考えます。
そして、
どのくらいの値下がりなら耐えられるのか?
を考えます。
そのうえで、
自分に合った投資信託を探す
という順番がおすすめです。
まとめ|投資信託は40代会社員の資産形成にも活用できる
投資信託は、複数の企業や資産などに投資する商品があり、少額から始めやすく、積立投資とも相性がいい金融商品です。
一方で、元本保証ではありません。
そのため、
- 何に投資しているのか
- どのくらい分散されているのか
- どの指数に連動するのか
- コストはいくらなのか
- NISAの対象なのか
- 自分が長期間続けられるのか
を確認することが重要です。
40代から始める場合も、
「短期間で大きく増やす」より「無理なく長く続ける」
ことを意識したいところです。
そして、投資信託を始める前には家計を確認し、
生活に必要なお金を確保する
↓
投資に回せる金額を決める
↓
自分に合った商品を選ぶ
↓
NISAなどの制度を活用する
という順番で考えていきましょう。
投資信託は、
「人気だから買う」のではなく、「自分の目的に合っているから買う」
という考え方が大切です。
40代からでも、長期的な資産形成を考えることはできます。
焦らず、自分の家計と投資目的に合った方法を探していきましょう。


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