投資信託って何?初心者にも分かりやすく解説
NISAを始めようと思って調べていると、
「投資信託って何?」
「株と何が違うの?」
「どの商品を選べばいい?」
「40代から始めても大丈夫?」
といった疑問が出てきます。
投資信託は、投資初心者が長期的な資産形成を考えるときに知っておきたい金融商品です。
特にNISAでは投資信託を利用する人も多いため、NISAを始める前に基本的な仕組みを理解しておくと安心です。
この記事では、
- 投資信託とは何か
- 株式投資との違い
- 投資信託のメリット・デメリット
- 40代会社員が選ぶときのポイント
- NISAとの関係
- 初心者が注意したいこと
を分かりやすく解説します。
投資信託とは?
投資信託を簡単に説明すると、
「たくさんの投資家から集めたお金をまとめて、運用の専門家が株式や債券などに投資する商品」
です。
例えば、1人で100種類の会社の株を買おうとすると、かなりのお金が必要になります。
しかし投資信託なら、多くの投資家から集めた資金を使って、複数の資産に投資する仕組みの商品があります。
そのため、
少額から分散投資を始めやすい
という特徴があります。
投資信託なら何でも安全というわけではない
ここは非常に重要です。
「専門家が運用してくれるなら安心」
と思うかもしれません。
しかし、
投資信託も元本保証ではありません。
組み入れている株式や債券などの価格が下落すれば、投資信託の基準価額も下落する可能性があります。
つまり、
投資信託=預金
ではありません。
利益が出ることもあれば、損失が出ることもあります。
株式投資との違い
株式投資では、自分で企業の株式を購入します。
例えば、
「この会社に将来性がある」
と思えば、その会社の株式を購入できます。
一方、投資信託では、
複数の株式や債券などを組み合わせた商品
を購入することができます。
イメージすると、
個別株
自分で企業を選ぶ
↓
その企業の株を購入
投資信託
複数の資産をまとめた商品を選ぶ
↓
その商品を購入
という違いです。
もちろん、投資信託の中にも特定の国や業種に集中投資する商品があります。
そのため、
「投資信託だから必ず分散されている」
というわけではありません。
投資信託の大きなメリット① 少額から始めやすい
投資信託のメリットの一つが、
少額から投資しやすいこと
です。
商品や金融機関によって最低購入金額などは異なりますが、少額から積立できる商品もあります。
そのため、
「いきなり100万円投資するのは怖い」
という人でも、
毎月1万円、3万円などから積立する
という方法を検討できます。
40代から資産形成を始める場合でも、無理のない金額から始められるのは大きなメリットです。
メリット② 分散投資がしやすい
投資の基本の一つが、
分散投資
です。
一つの商品や一つの企業だけに資産を集中させると、その価格が大きく下落したときに資産全体への影響が大きくなります。
一方、複数の資産や企業に分散することで、特定の一つに集中するリスクを抑えることができます。
例えば、
A社だけに100万円投資するのと、
100社に分散された商品に100万円投資するのでは、資産の値動きが違ってきます。
ただし、分散したからといって損失がなくなるわけではありません。
市場全体が下落すれば、分散投資をしていても価格が下がることがあります。
メリット③ 自動的に積立しやすい
投資信託は、
毎月一定額を積み立てる
という方法とも相性が良いです。
例えば、
毎月3万円
と決めて積立を続けます。
価格が高いときには少ない口数を買い、
価格が低いときには多くの口数を買うことになります。
このように一定額を定期的に購入する方法は、
「ドル・コスト平均法」
と呼ばれることがあります。
ただし、積立を続ければ必ず利益が出るという意味ではありません。
相場が下落し続ければ損失が発生する可能性もあります。
メリット④ 運用を自分で全部やる必要がない
個別株の場合、
- どの企業を買うか
- 何株買うか
- いつ売るか
などを自分で判断する必要があります。
投資信託では、商品ごとに決められた運用方針に基づいて運用されます。
そのため、
投資について詳しくない人でも始めやすい
という特徴があります。
ただし、
商品選びまで自動で正解になるわけではありません。
どんな資産に投資しているのかは、自分で確認する必要があります。
投資信託のデメリット① 元本保証ではない
最大の注意点です。
例えば100万円投資したとしても、
100万円 → 90万円
になる可能性があります。
反対に、
100万円 → 110万円
になる可能性もあります。
投資信託は、
預金とは違って価格が変動する金融商品
です。
そのため、
近いうちに使う予定のお金を投資するのは避ける
ことが重要です。
デメリット② 手数料がかかる
投資信託には、
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
などの費用がかかる場合があります。
ただし、すべての商品に同じ費用がかかるわけではありません。
特に長期投資では、
保有中にかかるコスト
にも注目しましょう。
例えば同じような値動きをする商品でも、コストが違えば長期間では差が出る可能性があります。
デメリット③ 商品数が多すぎて迷いやすい
投資信託を選ぼうとすると、
「商品が多すぎて何を選べばいいの?」
となるかもしれません。
実際、投資信託には、
- 国内株式
- 米国株式
- 全世界株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 債券
- REIT
- バランス型
など、さまざまなタイプがあります。
さらに同じような投資対象の商品でも、運用方法や手数料が違う場合があります。
だからこそ、
「人気だから買う」
ではなく、自分の目的に合っているかを確認することが大切です。
初心者が投資信託を選ぶときの5つのポイント
ここからが重要です。
投資信託を選ぶときは、最低でも次の5つを確認しましょう。
① 何に投資している?
まず、
「その投資信託は何を買っているのか?」
を確認します。
例えば、
- 日本株
- 米国株
- 全世界株
- 債券
- REIT
などです。
商品名だけで判断せず、目論見書などで確認しましょう。
② どのくらい分散されている?
次に、
「投資先がどのくらい分散されているか」
を確認します。
例えば全世界の株式に広く投資する商品と、特定の国だけに投資する商品ではリスクの性質が違います。
どちらが絶対に正解ということではありません。
重要なのは、
自分がどの程度の値動きを受け入れられるか
です。
③ 手数料はいくら?
長期投資ではコストも重要です。
特に、
信託報酬
などの保有中にかかるコストを確認しましょう。
小さな差でも長期間になると影響する可能性があります。
④ 過去の値動きを確認する
過去の運用実績を見ることもできます。
ただし、
過去の成績が将来の利益を保証するわけではありません。
「過去に一番上がったから買う」
という選び方だけでは不十分です。
投資対象やコスト、リスクなども一緒に確認しましょう。
⑤ 自分が続けられるか?
最後に、
「価格が下落しても積立を続けられるか?」
を考えます。
例えば、
100万円が80万円になったら不安で売ってしまいそう
という人が、値動きの大きい商品に大きな金額を投資すると、途中でやめてしまう可能性があります。
商品選びでは、
「どれだけ増えるか」だけではなく、「どれだけの値下がりに耐えられるか」
も重要です。
40代会社員なら長期投資を意識しよう
40代から投資を始める場合、
「もう遅いのでは?」
と感じる人もいるかもしれません。
しかし、40代でも老後まで10年、20年程度の時間が残っている人は多くいます。
例えば65歳まで20年間あるなら、
毎月3万円を積み立てるだけでも、
3万円 × 12か月 × 20年 = 720万円
の元本になります。
毎月5万円なら、
1,200万円
です。
ここに運用益が加わる可能性があります。
もちろん、投資なので元本割れする可能性もあります。
だからこそ、
短期間で大きく増やそうとするのではなく、長期間コツコツ積み立てる
という考え方が重要になります。
毎月の投資額をいくらにすればいいのか迷っている方は、「投資は毎月いくらから?初心者が無理なく続けられる積立額の決め方」も参考にしてください。
NISAと投資信託の関係
ここは混同しやすいポイントです。
NISAは投資商品ではありません。
NISAは、
投資による利益を非課税にできる制度
です。
一方、
投資信託は金融商品
です。
つまり、
NISAという制度を利用して、対象となる投資信託を購入する
という使い方ができます。
この違いを理解しておくと、NISAについても分かりやすくなります。
NISAの仕組みや初心者向けの始め方について詳しく知りたい方は、「NISAとは?初心者でも分かるNISAの基本」もあわせてご覧ください。
NISAで投資信託を積み立てる
例えば、
毎月3万円をNISAのつみたて投資枠で投資信託に積み立てる
という方法があります。
毎月の積立額は、
3万円 × 12か月
なので、年間36万円です。
無理のない金額であれば、長期間続けることを検討できます。
ただし、
NISAだから損をしない
わけではありません。
NISAは税制上の優遇制度であり、投資そのもののリスクがなくなるわけではありません。
NISAとiDeCoのどちらを優先すればいいのか迷っている方は、「NISAとiDeCoはどっちを優先?違いとおすすめの使い分け」もあわせてご覧ください。
投資信託は「人気」だけで選ばない
SNSやインターネットでは、
「この投資信託が人気!」
「今買うならこれ!」
といった情報を見かけることがあります。
しかし、
人気=自分に合っている
とは限りません。
例えば、
値動きの大きい商品を持っていて不安になってしまう人もいれば、
長期的な成長を期待して値動きを受け入れられる人もいます。
大切なのは、
「自分の目的・期間・リスク許容度に合っているか」
です。
40代から始めるなら「無理のない金額」で
投資を始めると、
「もっと投資したほうがいいのかな?」
と考えてしまうことがあります。
しかし、
生活防衛資金を削ってまで投資する必要はありません。
まずは、
- 生活費
- 急な出費への備え
- 数年以内に使うお金
を確保。
そのうえで余裕資金があれば、
毎月1万円、3万円、5万円
など、自分が続けられる金額から始めます。
投資に回すお金をどうやって作ればいいのか知りたい方は、「40代の家計を見直す方法|固定費を削減してNISA・iDeCoに回すお金を作ろう」もご覧ください。
投資信託を始める前に確認したいこと
投資を始める前に、貯金と投資のお金をどう分ければいいのか知りたい方は、「貯金と投資はどっちを優先?40代からのお金の分け方を初心者向けに解説」も参考にしてください。
最後にチェックリストをまとめます。
☑ 投資する目的が決まっている
老後資金なのか、将来の資産形成なのかを考える。
☑ 投資期間を考えている
いつ使う予定のお金なのかを確認する。
☑ 生活防衛資金を確保している
急な出費に備える現金を準備する。
☑ 投資対象を理解している
何に投資している商品なのか確認する。
☑ 手数料を確認している
特に保有中のコストを確認する。
☑ 値下がりに耐えられる
価格が下落しても慌てて売らないで済む金額にする。
まとめ|投資信託は「仕組みを理解してから」が大切
投資信託は、
少額から始めやすく、分散投資もしやすい
という特徴があります。
そのため、長期的な資産形成を考える人にとって知っておきたい金融商品の一つです。
一方で、
元本保証ではありません。
価格が下落することもあります。
だからこそ、
- 何に投資しているのか
- どれくらい分散されているのか
- 手数料はいくらなのか
- どれくらいの値動きがあるのか
- 自分が長期間続けられるのか
を確認してから選びましょう。
40代から始める場合でも、
「一気に増やす」のではなく「長く続ける」
ことを意識することが大切です。
そして、NISAなどの制度を活用しながら、自分の家計に合った金額で少しずつ資産形成を進めていきましょう。


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