【初心者向け】日本株の銘柄分析はどうする?PER・PBR・ROEなど7つの数字を簡単解説

初心者向けに日本株の銘柄分析で見るPER・PBR・ROEなど7つの数字を解説 投資・資産形成

日本株を買う前に「会社の数字」を見てみよう

日本株に興味を持つと、

「この会社の株を買ってみたい!」

と思うことがありますよね。

でも、会社名や知名度だけで株を選ぶのは少し危険です。

同じ日本株でも、

  • 売上が伸びている会社
  • 利益が伸びている会社
  • 配当を増やしている会社
  • 株価が割高になっている会社
  • 財務が安定している会社

など、企業によって特徴は大きく違います。

そこで重要になるのが、

銘柄分析

です。

今回は、日本株初心者でも確認しやすい7つの数字を使って、銘柄分析の基本をわかりやすく解説します。


そもそも「銘柄分析」って何?

銘柄分析とは簡単に言うと、

「この会社はどんな会社で、どれくらい稼いでいて、株価は割高なのか?」

などを調べることです。

例えば、

「トヨタは有名だから買う」

ではなく、

「売上はどうなっている?」

「利益は伸びている?」

「ROEは?」

「PERは高い?」

「配当は安定している?」

といった具合に、会社の中身を確認します。

金融庁の資料でも、PER・PBR・ROEなど複数の指標を組み合わせて銘柄を見る考え方が紹介されています。


初心者がまず見る7つの数字

今回覚えておきたいのは、この7つです。

  1. 売上高
  2. 営業利益
  3. EPS
  4. PER
  5. PBR
  6. ROE
  7. 配当利回り・配当性向

全部を完璧に理解する必要はありません。

最初は、

「こういう数字があるんだ」

くらいから始めればOKです。


① 売上高を見る

まずは、

売上高

です。

売上高は、会社が商品やサービスを提供して得た売上の規模を表します。

例えば、

2024年
売上高1兆円

2025年
売上高1.1兆円

なら、

売上高が10%増えた

ことになります。


売上高は「増えているか」を見る

1年だけを見るより、

過去数年間でどう変化しているか

を見るのがおすすめです。

例えば、

1兆円

1.1兆円

1.2兆円

1.3兆円

と継続して増えていれば、成長している可能性があります。

ただし、

売上が増えれば必ず良い会社

というわけではありません。

売上が増えていても利益が減っているケースもあります。

そこで次に、

営業利益

を見ます。


② 営業利益を見る

営業利益は、

本業でどれだけ利益を稼いでいるか

を見るための重要な数字です。

例えば、

売上高1,000億円
営業利益100億円

なら、

営業利益率は10%です。


営業利益が増えているか確認する

例えば、

2024年
営業利益80億円

2025年
営業利益100億円

なら、

利益が増えています。

さらに、

売上高も増えている

営業利益も増えている

なら、企業の成長を考えるうえで良い材料になります。


③ EPSを見る

次は、

EPS

です。

EPSとは、

1株あたり利益

のこと。

会社全体の利益ではなく、

1株あたりどれくらい利益を生み出しているのか

を見る指標です。

例えば、

EPS100円

なら、1株あたり100円の利益を生み出している計算になります。


EPSは「増えているか」が重要

例えば、

100円

110円

125円

140円

とEPSが増えていれば、

1株あたりの利益が成長している

と考えることができます。

もちろん、株式分割や自社株買いなどでも変化するので、数字だけで判断しないことが大切です。


④ PERを見る

ここから少し難しくなります。

でも大丈夫😊

PERは、

株価が1株あたり利益の何倍まで買われているか

を見る指標です。

計算式は、

PER = 株価 ÷ EPS

です。

例えば、

株価2,000円
EPS100円

なら、

PER20倍

となります。


PERが高い=悪い?

これは違います。

PERが高いということは、

市場がその会社の将来の成長を期待している

可能性があります。

逆にPERが低ければ、

株価が利益に対して低く評価されている

可能性があります。

ただし、

PERが低い=必ず割安

ではありません。

業績が悪化しているため株価が低い場合もあります。


PERは同じ業種で比較しよう

例えば、

A社
PER10倍

B社
PER25倍

だったとしても、

A社が必ず割安とは限りません。

成長性や利益率、財務状況などが違うからです。

そのため、

同業他社との比較

が重要になります。


⑤ PBRを見る

次は、

PBR

です。

PBRは、

株価が1株あたり純資産の何倍になっているか

を見る指標です。

計算式は、

PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産

となります。

金融庁の資料でも、PBRは株価と1株あたり純資産を比較する指標として説明されています。


PBR1倍は何を意味する?

一般的に、

PBR1倍

は一つの目安として使われます。

ただし、

「1倍以下なら必ずお買い得」

というわけではありません。

会社の収益性や将来性などによって、適正な評価は変わります。

金融庁の議論でも、PBRやROEは重要な代表指標として扱われていますが、単一の数字だけで企業を判断するものではないとされています。


⑥ ROEを見る

ROEは、

自己資本利益率

です。

簡単に言えば、

株主から預かったお金を使って、どれだけ効率よく利益を生み出しているか

を見る指標です。

金融庁もROEを企業の収益性・資本効率を見る代表的な指標として扱っています。


ROEが高ければいい?

基本的には、

ROEが高い企業は、資本を効率よく使って利益を生み出している

と考える材料になります。

ただし、

ROEが高い=絶対に良い会社

でもありません。

借入金が多いことでROEが高く見える場合もあります。

だから、

ROE+財務状況

をセットで見ることが大切です。


⑦ 配当利回り・配当性向を見る

最後は、

配当

です。

高配当株を探している人には特に重要ですね。

配当利回り

株価に対して、年間どれくらいの配当を受け取れるかを見る数字です。

例えば、

株価1,000円
年間配当50円

なら、

配当利回り5%

です。


配当性向も確認する

配当性向は、

会社が稼いだ利益のうち、どれくらいを配当に回しているか

を見る指標です。

例えば、

利益100億円
配当30億円

なら、

配当性向30%です。

ただし、業種や企業の成長段階によって適切な水準は違います。


実際にトヨタの数字を見てみよう

ここまで勉強したら、

実際の企業を見てみる

のが一番分かりやすいです。

今回は日本を代表する企業の一つ、

トヨタ自動車

を例にしてみます。

トヨタの2026年3月期の主な財務指標を見ると、

  • 営業収益営業利益率:7.4%
  • ROE:10.1%
  • 親会社所有者帰属持分比率:37.8%

となっています。


トヨタの数字から何が分かる?

ここで重要なのは、

「ROE10.1%だから買い!」

と判断することではありません。

例えば、

「前年のROEは13.6%だった」

と分かれば、

ROEが低下している

ことにも気づけます。

つまり、

現在の数字だけでなく、過去との比較

が重要なんです。


「今の数字」より「変化」を見る

銘柄分析で覚えておきたいのが、

数字の大きさだけではなく、変化を見る

ということ。

例えば、

売上高
→ 増加

営業利益
→ 増加

EPS
→ 増加

ROE
→ 改善

配当
→ 増加

なら、

企業の収益力が改善している可能性

があります。

反対に、

売上高
→ 増加

営業利益
→ 減少

EPS
→ 減少

なら、

「売上は増えているけど、利益が伸びていない」

ということになります。


「良い会社」と「良い株」は違う

これは30記事目でも少し触れました。

例えば、

ものすごく優秀な会社

でも、

株価がすでに高く評価されていれば、

良い投資タイミングとは限りません。

逆に、

業績が改善しているのに株価があまり評価されていない企業もあります。

だから、

企業分析+株価分析

の両方が必要です。


PERだけで買わない

初心者がやりやすい失敗が、

「PER10倍だから安い!」

と判断すること。

PERが低い理由が、

業績悪化への懸念

かもしれません。

例えば、

「来年利益が半分になるかもしれない」

と市場が考えているなら、PERが低くても不思議ではありません。

だから、

PERを見る

なぜそのPERなのか考える

という習慣をつけましょう。


PBRだけでも買わない

PBRについても同じです。

PBR0.8倍だからお買い得!

とは限りません。

資産をたくさん持っていても、

その資産を使って十分な利益を生み出せていない

会社なら、市場から低く評価されることがあります。

PBRを見るときも、

ROEや利益成長とセット

で考えましょう。


ROEだけでも買わない

ROEが高い会社も魅力的に見えます。

しかし、

借入金が多い

自己資本が小さい

ROEが高くなる

というケースもあります。

そのため、

ROE+自己資本比率+有利子負債

なども確認すると、より企業の状態が分かります。


初心者が銘柄分析するときの順番

最初から全部調べる必要はありません。

私はこの順番がおすすめ😊

STEP1

どんな会社なのか確認

STEP2

売上・営業利益を見る

STEP3

EPSを見る

STEP4

PER・PBRを見る

STEP5

ROE・財務を見る

STEP6

配当を見る

STEP7

最後に株価を見る

この順番なら、

「株価が安いから買う」

という判断になりにくくなります。


銘柄分析に便利な機能も活用しよう

自分で企業の決算資料を一から探すのが大変な場合は、証券会社が提供している銘柄情報・分析ツールを活用する方法もあります。

例えば松井証券の銘柄情報では、PER・PBR・ROE・配当利回りなどの指標を確認できます。

ただし、

証券会社の分析画面だけで投資判断を完結させる必要はありません。

企業の公式IRや決算資料も確認して、

「なぜこの数字になっているのか」

まで調べることが大切です。


日本株を実際に購入するなら

ここまで銘柄分析をすると、

「実際に日本株を買ってみたい」

と思う人もいるかもしれません。

日本株を購入するには証券口座が必要です。

NISAの成長投資枠を利用して日本株への投資を考えているなら、証券会社ごとの手数料やサービス、分析ツールなどを比較して選ぶといいでしょう。

例えば、

DMM株

はNISAで国内株式を取り扱っており、NISA口座での国内株式の売買手数料は無料と案内されています。

また、

松井証券

も日本株を調べるための銘柄情報・分析機能を提供しています。

👉 DMM株で日本株・NISAを始める

👉 松井証券で日本株・NISAを始める

※上記は証券会社の選択肢の一例です。特定の証券会社を推奨するものではありません。サービス内容・手数料などは変更される場合があるため、口座開設前に各社の公式情報をご確認ください。


DMM株と松井証券、どちらを選べばいい?

どちらが絶対に優れているというわけではありません。

例えば、

DMM株

NISAで国内株式を購入したい

という人は、NISAの国内株式売買手数料が無料である点を確認しておくといいでしょう。

松井証券

銘柄を調べたり、投資情報を活用しながら日本株を探したい

という人は、銘柄情報・分析機能を確認してみるといいでしょう。

大切なのは、

「どの証券会社が一番か」ではなく、自分の投資スタイルに合っているか

です。


ただし、証券口座を作っただけでは投資は成功しない

ここも忘れないようにしましょう。

証券口座は、

株を購入するための入口

です。

口座を作ったからといって、利益が保証されるわけではありません。

実際に投資する前に、

「なぜこの会社を買うのか」

を考えましょう。


銘柄分析で一番大切なのは「理由」

最終的には、

数字を覚えることが目的ではありません。

例えば、

「売上が伸びている」

「利益率が改善している」

「EPSが増えている」

「ROEも高い」

という数字があれば、

「この会社はなぜ成長しているんだろう?」

と考える。

逆に、

「PERが低い」

なら、

「なぜ市場はこの会社を低く評価しているんだろう?」

と考える。

これが銘柄分析の本当の目的です。


まとめ|数字を少しずつ読めるようになろう

日本株の銘柄分析では、

  • 売上高
  • 営業利益
  • EPS
  • PER
  • PBR
  • ROE
  • 配当利回り・配当性向

などを確認します。

ただし、

一つの数字だけで判断しない

ことが大切です。

PERが低いから買う。

PBRが1倍以下だから買う。

ROEが高いから買う。

高配当だから買う。

という単純な判断ではなく、

業績・財務・株価・将来性をまとめて考える

ようにしましょう。

最初は全部理解できなくても大丈夫です。

まずは、

「この会社は何をしている?」

「売上と利益は伸びている?」

「PER・PBR・ROEはどうなっている?」

という順番で見ていけばOK。

少しずつ数字に慣れていけば、

「なんとなく有名だから買う」

から、

「この会社はこういう理由で投資したい」

という判断に変わっていきます。

それが、個別株投資の大きな一歩です🌱

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