「ソニーの株って今どうなの?」
「PlayStationだけじゃなくて、どんな事業で稼いでいるの?」
「PER・PBR・ROEはどう見ればいい?」
「今からソニー株を買うのはあり?」
そんな疑問を持っている人向けに、今回は**ソニーグループ株式会社(6758)**を初心者向けに分析します。
ソニーといえば、PlayStationや音楽、映画、カメラなどが有名です。
しかし現在のソニーグループは、単なる家電メーカーではありません。
ゲーム・音楽・映画・イメージセンサーなどを組み合わせた「エンターテインメント×テクノロジー」の企業へと変化しています。
この記事では、
- ソニーグループは何で稼いでいるのか
- 最新の業績はどうなのか
- PER・PBR・ROEはどう見るのか
- 配当はいくらなのか
- 自社株買いは行っているのか
- 今後の成長材料は何か
- 注意したいリスクは何か
を、初心者向けに分かりやすく解説します。
※株価や指標は変動するため、記事内の株価指標は2026年9月14日終値を基準にしています。
まず結論|ソニーグループは「成長性」を見る銘柄
先に結論から言うと、ソニーグループは、
ゲーム・音楽・映画・イメージセンサーなど複数の成長分野を持つ大型企業
です。
2026年3月期の継続事業ベースの売上高は約12兆4,796億円、営業利益は約1兆4,475億円。
さらに2027年3月期について、会社は売上高12兆5,000億円、営業利益1兆7,200億円を予想しています。
そして2026年度第1四半期も、
- 売上高:2兆8,378億円
- 営業利益:4,765億円
- 当社株主に帰属する四半期純利益:3,422億円
となり、前年同期比で増収増益となりました。
一方で、
「業績が良い=今の株価が割安」ではありません。
2026年9月14日時点ではPER約18.4倍、PBR約2.66倍となっており、株価にはある程度の成長期待が織り込まれていると考える必要があります。
つまりソニーを見るときは、
「良い会社か?」だけでなく「今の株価で買う価値があるか?」
まで考えることが重要です。
ソニーグループってどんな会社?
ソニーグループ株式会社は、東京証券取引所プライム市場に上場している企業です。
証券コードは6758。
現在のソニーを理解するうえで重要なのが、事業の幅広さです。
主な事業には、
- ゲーム&ネットワークサービス
- 音楽
- 映画
- エンタテインメント・テクノロジー&サービス
- イメージング&センシング・ソリューション
などがあります。
昔のソニーというと、
「テレビやカメラなどの家電メーカー」
というイメージが強いかもしれません。
しかし現在は、
ゲーム・音楽・映画などのコンテンツと、半導体・映像・音響などのテクノロジーを組み合わせた企業
として見るほうが分かりやすいでしょう。
ソニーの主な事業を初心者向けに解説
① ゲーム&ネットワークサービス
代表的なのがPlayStationです。
ゲーム機本体だけではなく、
- ゲームソフト
- ダウンロードコンテンツ
- ネットワークサービス
- オンライン関連サービス
など、幅広く収益を得ています。
2026年度第1四半期のゲーム&ネットワークサービスの売上高は約9,378億円、営業利益は約2,020億円でした。前年同期と比べて営業利益は約540億円増えています。
ソニーを見るうえで、ゲーム事業は今でも非常に重要な柱です。
② 音楽
ソニーは音楽事業も大きな収益源です。
音楽制作だけではなく、
- ストリーミング
- 音楽出版
- アーティスト関連
- アニメーションやゲームアプリなど
幅広い事業を展開しています。
2026年度第1四半期の音楽事業の売上高は約5,578億円、営業利益は約1,059億円でした。
前年同期と比較して売上高・営業利益ともに増加しています。
③ 映画
映画事業では、
- 映画製作
- テレビ番組制作
- メディアネットワーク
- 配信関連
などを展開しています。
2026年度第1四半期の売上高は約3,122億円、営業利益は約248億円でした。
映画やドラマなどは作品によって業績が変動しやすいという特徴があります。
そのため、ゲームや半導体などとは違ったリスクもあります。
④ イメージング&センシング・ソリューション
ソニーを投資対象として見るなら、ここも非常に重要です。
スマートフォンなどに使われるイメージセンサーを手がけています。
2026年度第1四半期の売上高は約4,928億円、営業利益は約1,222億円。
営業利益は前年同期から約680億円増加しました。
ゲームだけでなく、
半導体関連の技術力
もソニーの成長性を見るポイントです。
ソニーの最新業績をチェック
ここからは実際の数字を見ていきましょう。
2026年3月期
| 項目 | 2026年3月期 |
|---|---|
| 売上高 | 約12兆4,796億円 |
| 営業利益 | 約1兆4,475億円 |
| 継続事業の純利益 | 約1兆553億円 |
| 企業開示のROE | 12.6% |
2026年3月期は、継続事業ベースで営業利益約1兆4,475億円を確保しました。
2027年3月期はさらに増益予想
会社側の2027年3月期予想は、
| 項目 | 2027年3月期予想 |
|---|---|
| 売上高 | 12兆5,000億円 |
| 営業利益 | 1兆7,200億円 |
| 税引前利益 | 1兆7,100億円 |
| 当社株主に帰属する純利益 | 1兆2,100億円 |
となっています。
2026年3月期と比較すると、営業利益は大きく伸びる計画です。
ただし、これはあくまで会社予想。
実際の業績が予想通りになるとは限りません。
最新の2026年度第1四半期はどうだった?
2026年4月〜6月の第1四半期を見ると、
- 売上高:2兆8,378億円
- 前年同期比:+8.2%
- 営業利益:4,765億円
- 前年同期比:+40.2%
- 当社株主に帰属する純利益:3,422億円
- 前年同期比:+32.1%
となっています。
かなり強いスタートです。
特に営業利益の伸びが大きく、
売上だけでなく利益の伸びも確認できる
点は重要です。
ソニーのPERは約18.4倍
ここから株価指標を見ていきます。
2026年9月14日終値のソニーグループ株は、
3,788円
でした。
同日時点の会社予想ベースでは、
- PER:約18.44倍
- EPS:約205.37円
- PBR:約2.66倍
- BPS:約1,425.17円
- 配当:35円
- 配当利回り:約0.92%
となっています。
PERとは?
PERは、
株価が1株当たり利益の何倍まで評価されているか
を見る指標です。
計算式は、
PER=株価÷EPS
です。
ソニーの場合、2026年9月14日時点の会社予想PERは約18.4倍。
ただし、
PER18倍だから高い・安いと単純には判断できません。
今後どれくらい利益が伸びるのかによって、適正なPERも変わってくるからです。
ソニーのPBRは約2.66倍
PBRは、
株価が1株当たり純資産の何倍まで評価されているか
を見る指標です。
ソニーの2026年9月14日時点の実績PBRは約2.66倍でした。
PBRだけを見ると、
「1倍を大きく超えているから割高」
と考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、それだけでは判断できません。
ブランド力や知的財産、収益力、将来の成長性など、市場が評価しているものは純資産だけではないからです。
ソニーのROEはどう見る?
ここはソニー株を分析するうえで特に注意したいポイントです。
ソニーが有価証券報告書で開示しているROEは、2026年3月期で**12.6%**です。
一方、一般的な株価情報サイトでは異なるROEが表示される場合があります。
これはソニーが2025年10月1日にソニーフィナンシャルグループのパーシャル・スピンオフを実施し、2026年3月期の連結決算で金融事業を非継続事業として扱っていることなどが関係します。
2026年3月期は、継続事業からの純利益が約1兆553億円だった一方、非継続事業の影響によって連結最終利益はマイナスとなりました。
そのためソニーの場合、
ROEの数字だけを見て「収益力が悪化した」と判断しないこと
が重要です。
企業が開示している継続事業ベースの数字や、スピンオフの影響まで確認しましょう。
ソニーの配当は?
ソニーグループは配当も実施しています。
2026年3月期の年間配当は、
1株25円
でした。
2027年3月期は、
年間35円
を予定しています。
中間17.5円、期末17.5円の予定です。
2026年9月14日終値3,788円に対して年間35円なら、単純計算で配当利回りは約0.92%です。
そのためソニーは、
「高配当株」というより、成長性を重視して見る銘柄
と考えたほうが分かりやすいでしょう。
自社株買いにも注目
ソニーは配当だけでなく、自社株買いも行っています。
2026年5月8日に、
- 取得株式数:最大2億3,000万株
- 取得総額:最大5,000億円
- 取得期間:2026年5月11日~2027年5月10日
という自己株式取得枠を設定しました。
さらに2026年8月31日までの累計では、
6,758万1,300株、約2,373億5,214万円
を取得しています。
自社株買いは、発行済み株式数を減らすことで1株当たり利益などに影響する可能性があります。
そのため、
配当だけでなく株主還元全体を見る
ことが大切です。
ソニーの成長性はどう見る?
ソニーの魅力は、1つの事業だけに依存していないことです。
特に注目したいのが、
① ゲーム
PlayStationを中心としたゲーム・ネットワークサービス。
② 音楽
ストリーミングや音楽出版などのコンテンツビジネス。
③ 映画
映画・テレビ・配信などのエンターテインメント。
④ イメージセンサー
スマートフォンなどに使われる半導体関連技術。
⑤ IP・コンテンツ
ゲーム、音楽、映画、アニメなどを横断したIP展開。
です。
つまり、
「ゲーム会社」でも「家電メーカー」でもなく、複数のコンテンツとテクノロジーを持つ企業
として見ることができます。
AIとの組み合わせにも注目
ソニーはゲーム・音楽・映画などのエンターテインメントとテクノロジーの融合を成長戦略の一つとしています。
AIについても、クリエイターを支援しながらエンターテインメントの価値を高める方向性を示しています。
今後、
AI×ゲーム
AI×音楽
AI×映像
などの領域でどのようなサービスやコンテンツが生まれるのかは、長期的な成長を見るうえで注目ポイントです。
ただし、AI関連というだけで業績が伸びるとは限りません。
実際に、
「売上や利益につながっているか」
を決算で確認することが大切です。
ソニー株の強み
ここまでを整理すると、ソニーの強みは主に次のようになります。
| 強み | 内容 |
|---|---|
| 事業の幅 | ゲーム・音楽・映画・半導体など |
| ブランド力 | 世界的に知名度が高い |
| IP | ゲーム・音楽・映画など多様なコンテンツ |
| 技術力 | イメージセンサーなど |
| 海外展開 | 世界各地域で事業を展開 |
| 株主還元 | 配当・自社株買い |
特に、
コンテンツとテクノロジーの両方を持っていること
はソニーを見るうえで重要なポイントです。
ソニー株のリスク
もちろん、良いところだけではありません。
① 株価に成長期待が織り込まれている
2026年9月14日時点でPERは約18.4倍、PBRは約2.66倍です。
今後の成長が期待されているからこそ、期待を下回る決算になると株価が下落する可能性があります。
② ヒット作品に左右される
ゲームや映画、音楽などのコンテンツは、
ヒットするかどうかを完全には予測できません。
大ヒット作品が出れば業績にプラスになる一方、期待された作品が伸びなければ影響を受ける可能性があります。
③ 半導体市場の変動
イメージセンサー事業も重要な成長分野ですが、半導体市場には景気循環があります。
需要が落ち込めば、業績が影響を受ける可能性があります。
④ 為替変動
ソニーは海外で幅広く事業を展開しています。
2026年3月期の売上高を見ると、日本だけでなく米国・欧州・中国・アジア太平洋など海外売上も大きな割合を占めています。
そのため、為替レートの変動が業績に影響する可能性があります。
円安・円高の影響については、こちらも参考になります。
👉 なぜ円安になるの?円の価値が変動する仕組みを初心者向けに解説
ソニー株は「買い」なの?
ここは一番気になるところですよね。
ただし、
「ソニーだから買い」
とは言えません。
見るべきなのは、
- 業績が伸びているか
- 今後も成長できそうか
- PERは高すぎないか
- PBRはどうか
- 配当・自社株買いはどうか
- 事業にどんなリスクがあるか
- 自分の投資目的に合っているか
です。
2026年9月14日時点では業績は比較的好調で、会社予想でも営業利益の増益が見込まれています。
一方で、株価には成長期待も入っています。
そのため、
「良い会社だから買う」ではなく、「良い会社を適切な価格で買えるか」
という視点が重要です。
初心者がソニー株を分析するときの順番
「PERやPBRが多すぎて分からない……」
という人は、最初から全部覚えなくても大丈夫です。
おすすめはこの順番です。
STEP1|どんな会社か確認
ソニーが何で利益を出しているのかを見る。
↓
STEP2|売上と営業利益を見る
業績が伸びているか確認。
↓
STEP3|EPSを見る
1株当たり利益がどう変化しているか確認。
↓
STEP4|PER・PBRを見る
現在の株価が利益や純資産に対してどう評価されているか確認。
↓
STEP5|ROEを見る
資本を使ってどれだけ利益を生み出しているか確認。
↓
STEP6|配当・自社株買いを見る
株主還元を確認。
↓
STEP7|最後にリスクを見る
「この会社に何か問題が起きたらどうなる?」
まで考える。
この順番なら、株価だけを見て判断するのを防ぎやすくなります。
銘柄分析の基本についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
👉 日本株の銘柄分析はどうする?PER・PBR・ROEなど7つの数字を簡単解説
NISAでソニー株を買うなら?
ソニーグループ株は、NISAの成長投資枠で個別株投資を考える人にとっても分析対象になります。
ただし、
NISAだから株価が下がらないわけではありません。
NISAは投資による利益を非課税にする制度であって、元本を保証する制度ではないからです。
個別株を長期保有する場合は、
- 1社に集中しすぎない
- 投資金額を大きくしすぎない
- 定期的に決算を確認する
- 業績が悪化したときの対応を考えておく
といったことも重要です。
NISAで日本株を選ぶときの考え方はこちら。
👉 NISAで日本株を選ぶなら?長期保有したい銘柄の選び方7つのポイント
日本株への投資を始めるなら証券会社も確認
ソニーのような日本株を購入するには証券口座が必要です。
証券会社を選ぶときは、
- NISAへの対応
- 売買手数料
- 取引画面
- 銘柄情報
- 分析ツール
- 自分が使いやすいか
などを比較しましょう。
例えば、
といった選択肢もあります。
証券会社によってサービス内容は異なるため、口座開設前に最新の公式情報を確認してください。
ソニー株を分析するときに今後チェックしたいポイント
ソニーを長期的に見るなら、株価だけを追いかけるのではなく、次の数字を定期的に確認しましょう。
チェック①
営業利益
会社の利益が伸びているか。
チェック②
ゲーム事業
PlayStation関連の収益がどう変化しているか。
チェック③
音楽・映画
コンテンツ事業が成長しているか。
チェック④
イメージセンサー
半導体関連事業が伸びているか。
チェック⑤
EPS
1株当たり利益が増えているか。
チェック⑥
PER
株価に成長期待が織り込まれすぎていないか。
チェック⑦
配当・自社株買い
株主還元がどう変化しているか。
まとめ|ソニーは「成長性」と「株価」の両方を見る
今回はソニーグループ株式会社(6758)について分析しました。
2026年9月14日時点では、
- 株価:3,788円
- 予想PER:約18.4倍
- 実績PBR:約2.66倍
- 予想EPS:約205円
- 予想年間配当:35円
- 配当利回り:約0.92%
となっています。
また、2026年度第1四半期は、
売上高+8.2%、営業利益+40.2%
と好調でした。
ソニーの魅力は、
ゲーム・音楽・映画・イメージセンサーなど、複数の成長分野を持っていること。
さらに配当だけでなく、5,000億円を上限とする自己株式取得も進めています。
一方で、
- 株価に成長期待が織り込まれている
- コンテンツのヒット・不振による変動
- 半導体市場の変動
- 為替変動
- スピンオフによる決算数字の見え方の変化
などには注意が必要です。
だからこそ、
「ソニーは有名だから買う」
ではなく、
「業績・株価・成長性・リスクを確認したうえで、自分の投資目的に合うか考える」
ことが大切です。
ソニー株だけに限らず、日本株を分析するときは、会社そのものと株価の両方を見る習慣をつけていきましょう。
免責事項
この記事はソニーグループ株式会社の株式について、公開情報をもとに初心者向けに整理したものです。
特定の株式の購入・売却を推奨するものではありません。
株式投資には元本割れのリスクがあります。投資を行う際は、最新の決算資料や株価情報などを確認し、ご自身の判断と責任で行ってください。


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