【8月21日朝刊】昨日の投資・経済ニュースまとめ|米長期金利・FRB・原油・金・日本株をわかりやすく解説

「8月20日の投資関連ニュースをまとめた朝刊風のアイキャッチ。透明感のある女性キャラクターを右側に配置し、株価チャートや都市風景を背景に『昨日8月20日(水)の投資関連ニューストピックス』と表示。注目ニュース、マーケットの動向、投資への影響、今後の注目ポイントを紹介。」 投資・資産形成

おはようございます。

今日も「会社員マネー戦略室」では、昨日の経済・投資ニュースを振り返ります。

8月20日の市場では、米国の長期金利、FRBの金融政策、原油価格、金価格、そして日本の輸出入統計など、今後の相場を考えるうえで重要な材料が相次ぎました。

特に注目したいのは、

「インフレへの警戒が残る一方、米国債市場では金利上昇を抑えようとする動きも出ている」

という点です。

株式市場だけを見るのではなく、金利・為替・原油・金を合わせて見ると、現在の市場が何を警戒しているのかが見えてきます。


8月20日の主なニュース

今回、特に注目したいのは以下のニュースです。

  1. 🇺🇸 米国株が下落、長期金利上昇が重しに
  2. 🏦 FRB議事要旨、インフレへの警戒が継続
  3. 🛢️ 原油価格が上昇、米・イラン情勢も意識
  4. 🥇 金価格は高値圏で推移、前日の急騰を維持
  5. 🇯🇵 日本の7月輸出が23.2%増、輸入は過去最大
  6. 🇯🇵 日経平均は890円高、海外株高を好感
  7. 💵 米ドルは下落、米国債市場の動きが為替にも影響

一つずつ見ていきましょう。


① 米国株が下落|長期金利の上昇が重しに

8月20日の米国株市場では、主要3指数がそろって下落しました。

AP通信によると、

  • ダウ平均:1.3%安
  • S&P500:0.9%安
  • ナスダック:1.0%安

となりました。

背景の一つとなったのが、米国の長期金利上昇です。

株式投資をしている人にとって、ここはかなり重要です。

なぜなら、金利が上昇すると、

「株式よりも安全性の高い債券から得られる利回りが上がる」

ため、株式の相対的な魅力が低下することがあるからです。

さらに、金利上昇は企業の資金調達コストにも影響します。

特に将来の利益を期待されている成長株は、金利上昇の影響を受けやすい傾向があります。


② FRBはインフレを警戒|9月利下げをめぐる見方にも注意

8月20日に市場で引き続き意識されたのが、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策です。

7月のFOMC議事要旨では、インフレへの懸念が強まっていたことが示され、「複数」の参加者が利上げを支持する姿勢を示していました。

つまり、

「インフレが十分に落ち着いていないなら、利下げを急ぐ必要はない」

という考え方がFRB内にも存在しているということです。

一方で、市場では9月の利上げ観測が以前より低下しているとの見方も出ています。

ここが現在の米国市場の難しいところです。

インフレが強い


FRBが利下げしにくい

金利が高止まりしやすい

株価の重しになる

という流れがある一方、

景気が弱くなる


FRBが利下げする可能性

金利低下

株式市場にはプラス

という逆の流れもあります。

今後は、インフレと景気のどちらがより強く意識されるのかが重要になります。


③ 原油価格が上昇|インフレ再燃への警戒

8月20日は原油価格も上昇しました。

米国の対イラン政策をめぐる緊張などを背景に、原油価格は3週間超ぶりの高値圏まで上昇しています。

原油価格は投資家にとって重要な指標です。

なぜなら、原油価格が上昇すると、

企業の輸送費や製造コスト

などが上昇する可能性があるからです。

さらに、ガソリンや電気・物流などを通じて、消費者の生活コストにも影響します。

つまり、

原油高 → 企業コスト上昇 → 物価上昇

というルートが考えられます。

これが強くなると、FRBがインフレを警戒する材料にもなります。

そのため現在の市場では、

「原油高がインフレを再び押し上げないか」

という点にも注意が必要です。


④ 金価格は高値圏|前日の急騰を維持

金市場も大きく動きました。

8月19日に金価格が4%上昇した後、20日のスポット金価格は一時下落したものの、前日の上昇分をおおむね維持しました。

8月20日のスポット金は一時1トロイオンス=4,450ドル前後まで下落した後、4,516ドル前後で推移しました。

今回の金価格上昇には、米国債市場の動きも関係しています。

米財務省が長期国債の買い戻し規模を拡大する方針を示したことで、長期金利が低下し、ドルも下落。

これが金価格を押し上げる材料となりました。

金は利息や配当を生まないため、一般的には金利が低下すると相対的な魅力が高まりやすいと考えられます。

ただし、原油高によるインフレ懸念やFRBの利上げ警戒も残っています。

そのため、

「金利低下期待」と「インフレ・利上げ警戒」

の綱引きが続いていると考えたほうがよいでしょう。

ちなみに、昨日までの記事で金について詳しく解説しています。

👉 なぜ金には価値があるのか?|埋蔵量・年間採掘量から考える金の希少性

金への投資を考えている人は、価格だけではなく、こうした背景も知っておきたいところです。


⑤ 日本の7月輸出が23.2%増|半導体関連の需要が追い風

日本の貿易統計も注目材料でした。

財務省のデータによると、2026年7月の日本の輸出は前年同月比で23.2%増

11カ月連続の増加となり、市場予想の19.9%増も上回りました。

一方、輸入は27.8%増

輸入額は月間として過去最大となりました。

その結果、7月の貿易収支は6,345億円の赤字となりました。

輸出の増加を支えた要因の一つが、半導体関連の需要です。

日本企業にとって輸出の増加はプラス材料になる一方、輸入額が大きく増えている点には注意が必要です。

特に原油などのエネルギー価格が上昇すると、日本の輸入コストが増える可能性があります。


⑥ 日経平均は890円高|海外市場の落ち着きを好感

8月20日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅に上昇しました。

日経平均は、

66,216.79円

で取引を終え、

前日比890.37円高(+1.36%)

となりました。

海外市場での株高や米国債市場の落ち着きなどが投資家心理を支えました。

ただし、今回の上昇だけを見て、

「日本株はこれからも上がる」

と判断するのは早いでしょう。

現在の日本株は、

  • 米国株
  • 米国金利
  • 円相場
  • 半導体需要
  • 日本企業の業績
  • 原油価格
  • 世界景気

など、多くの要因から影響を受けています。

特に日経平均はハイテク・半導体関連株の影響を受けやすいため、指数だけでなく中身を見ることも大切です。


⑦ ドル安が進行|為替にも注目

8月20日は米ドルも弱含みました。

ドルはユーロに対して3カ月ぶりの安値をつけ、その後下落幅を縮小しました。

ドル安は金価格にも影響します。

一般的にドル建てで取引される金は、ドルが下落すると相対的に買いやすくなるため、金価格を押し上げる要因になる場合があります。

また、日本の投資家にとっては、

ドル円がどう動くか

も重要です。

米国株に投資している場合、株価が上昇していても円高が進めば、円換算した資産価値の伸びが小さくなることがあります。

逆に円安が進めば、米国株の円換算評価額にはプラスに働くことがあります。

このように、

株価+為替

の両方を見ることが、海外資産への投資では重要です。


8月20日の市場をまとめると

昨日の市場を一言で表すなら、

「金利・インフレ・原油をめぐる不透明感が残る一日」

だったと言えそうです。

米国では長期金利上昇が株式市場の重しになりました。

一方、米財務省による国債買い戻し拡大は債券市場を支える材料となり、金価格にも影響しました。

さらに原油価格が上昇し、インフレへの警戒も残っています。

日本では輸出が強い一方、輸入も大きく増加しました。

つまり、

「景気が強いのか弱いのか」

だけではなく、

「インフレは落ち着くのか」
「金利はどうなるのか」
「原油価格はどうなるのか」
「為替はどう動くのか」

を同時に考える必要があります。


NISA・長期投資にはどう関係する?

ここで会社員投資家が気をつけたいのは、

1日の値動きだけで長期投資の方針を変えないこと

です。

NISAで長期的に株式や投資信託を積み立てている場合、昨日の日経平均や米国株の下落だけを見て、慌てて売却する必要があるとは限りません。

一方で、金利や為替、原油などの動きは、企業業績や株価に影響するため、長期投資家にとっても知っておく価値があります。

重要なのは、

「相場を毎日予想すること」ではなく、「なぜ市場が動いているのかを理解すること」

です。


今日の相場で注目したいポイント

8月21日に注目したいのは、次の5つです。

① 米国長期金利

株式市場の方向性を考えるうえで引き続き重要です。

② FRBの利下げ・利上げ観測

インフレ指標やFRB関係者の発言によって、市場の金利見通しが変化する可能性があります。

③ 原油価格

原油高が続けば、インフレへの警戒が強まる可能性があります。

④ 金価格

前日の急騰後、高値圏を維持できるか注目です。

⑤ ドル円

米金利とドルの動きが、日本株や海外資産の円換算価値にも影響します。


会社員投資家が今日考えておきたいこと

昨日の市場を見ると、改めて感じるのが、

株価だけを見ていてはいけない

ということです。

株式市場を動かしている背景には、

金利・為替・原油・インフレ・金融政策

があります。

例えば米国株が下落したとしても、

「企業の業績が悪いから」

とは限りません。

金利が上昇しているのかもしれません。

原油価格が上昇しているのかもしれません。

FRBの金融政策への見方が変わったのかもしれません。

こうした背景を理解できるようになると、ニュースの見方も変わってきます。

会社員投資家としては、毎日の値動きに一喜一憂するより、

「今、市場は何を材料に動いているのか?」

を確認する習慣をつけることが大切です。


まとめ

8月20日は、米国の長期金利、FRBの金融政策、原油、金、為替、日本の貿易統計など、多くの重要材料が動いた一日でした。

特に注目したいのは、

米国のインフレ・金利・原油の関係です。

原油価格が上昇するとインフレへの警戒が強まり、FRBの金融政策にも影響する可能性があります。

一方、米財務省による長期国債の買い戻し拡大は、債券市場や金価格、ドルにも影響しました。

日本では輸出が大幅に増加した一方、輸入も大きく増えています。

このように、株式市場だけを見るのではなく、

株価・金利・為替・原油・金

をセットで見ることで、相場の動きがより理解しやすくなります。

今日も短期的な値動きだけに振り回されず、長期的な資産形成という視点を忘れずに相場を見ていきましょう。


免責事項

この記事は、経済・投資に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品や投資方法を推奨するものではありません。

株式、投資信託、金、為替などの価格は変動し、投資によって損失が発生する可能性があります。

投資を行う際は、ご自身の資産状況やリスク許容度などを考慮し、最終的な投資判断はご自身で行ってください。

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