米国株とは?日本株との違いと投資の基本を初心者向けに解説

青空とアメリカの街並みを背景に、茶色の髪の女の子が米国株と日本株の違い、投資の基本を案内するイラスト。 米国株

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※制度・取引ルール・サービス情報は、2026年10月11日時点で確認した公式情報に基づきます。株価・為替レート・配当の計算例は説明のための仮定であり、実際の銘柄の価格や将来の運用成果を示すものではありません。

「米国株って、アメリカの会社の株のこと?」
「日本からでも買えるの?」
「日本株と比べて、何に気をつければいいの?」

米国株とは、一般に米国企業の株式のことです。日本の証券会社を通じて購入でき、値上がり益や配当を得る可能性があります。ただし、株価の下落に加えて、円で見た損益には為替の変動も影響します。

AppleやMicrosoftなど、身近な商品・サービスを届ける企業も投資先になります。でも、「知っている会社だから安心」「米国株なら必ず増える」というわけではありません。

まずは日本株との違いと、投資の仕組みから整理していきましょう。

米国株とは?株を買うと、その企業の株主になる

株式は、企業が資金を集めるために発行するものです。株を購入すると、その企業の所有権の一部を持つ「株主」になります。

例えばAppleの株を買うことは、iPhoneという商品そのものを買うこととは違います。Appleという企業に投資し、その事業の成果や市場からの評価によって資産価値が変わる仕組みです。

株主になると、保有する株式に応じて配当を受け取れる場合があります。議決権が付く株式もありますが、権利の内容や行使方法は株式の種類・証券会社などによって異なります。

身近な米国企業の例

企業身近な商品・サービスの例
AppleiPhoneなど
MicrosoftWindowsなど
The Coca-Cola CompanyCoca-Colaなどの飲料ブランド

これらは、私たちの生活にも関わりのある企業です。

※仕組みを説明するための例であり、これらの銘柄の購入を推奨するものではありません。

普段使っている商品から企業に興味を持つのは、投資の勉強を始めるきっかけになります。ただし、「商品が好き」と「その株価で投資する価値がある」は分けて考えたいところです。

「米国企業の株」と「米国市場で売買される商品」は完全には同じではない

証券会社の「米国株」サービスでは、米国企業の株式だけでなく、米国上場ETFや、米国外の企業に関係するADR(米国預託証券)などを取り扱う場合があります。DMM 株

そのため、米国の市場で買えるからといって、すべてが米国企業の普通株というわけではありません。購入前に、何に投資する商品なのかを確認しましょう。

日本株と米国株の違いを比較

ここでは、日本の取引所で売買する一般的な日本株と、米国市場で売買する米国株の現物取引を比較します。

比較項目日本株米国株
市場の例東京証券取引所ニューヨーク証券取引所、NASDAQなど
市場での売買通貨日本円米ドル
一般的な売買単位東証の内国株は100株単位国内の米国株サービスでは1株単位が一般的
通常の取引時間〈日本時間〉9:00〜11:30、12:30〜15:30夏時間22:30〜翌5:00、冬時間23:30〜翌6:00
円換算時の為替の影響円建て株価の換算に両替は不要。ただし企業業績は為替の影響を受けることがある株価の変動に加え、ドル円が円換算評価額に影響
費用を確認するポイント売買手数料など売買手数料、為替コストなど

東証の売買単位・取引時間、国内証券会社の米国株サービスの公式案内に基づく比較です。日本取引所グループ

※日本株には、証券会社独自の単元未満株サービスもあります。
※米国株の取扱銘柄・注文単位・決済方法は証券会社やサービスによって異なります。
※取引時間は通常取引の時間です。休場日・短縮取引日・時間外取引は別途確認してください。

日本円で注文できる場合もある

米国市場では米ドルで株を売買しますが、国内証券会社では、日本円で購入代金を支払う「円貨決済」に対応している場合があります。

一方、米ドルを使って支払う方法が「外貨決済」です。

  • 円貨決済: 日本円で代金を支払い、証券会社所定の為替レートで換算する方法。
  • 外貨決済: 口座にある米ドルで代金を支払う方法。

例えば、DMM株と松井証券では、円貨決済・外貨決済に対応しています。DMM 株

円貨決済を選んでも、為替の影響がなくなるわけではありません。 両替に伴う費用や適用レートも確認しましょう。

1株から買えても、必ず安いとは限らない

必要な資金は、株価と為替レートによって変わります。

例えば1株100ドル、1ドル150円なら、1株の代金は15,000円です。1株500ドルなら75,000円になります。いずれも、別途費用がかかる場合があります。

「1株から買える」は購入単位の話であり、「どの銘柄でも少額で買える」という意味ではないんですね。

米国株で利益が出る仕組みは、値上がり益と配当

① 買った価格より高く売る「値上がり益」

例えば、1株100ドルで購入した株を120ドルで売却すると、ドルで見た売買益は20ドルです。

内容仮定の金額
購入価格100ドル
売却価格120ドル
ドル建ての売買益20ドル

※手数料・税金・為替の影響を除いた例です。

ただし、株価が80ドルに下がった状態で売ると、ドルで見た損失は20ドルになります。保有中の値上がりは「含み益」であり、売却するまでその利益が確定したわけではありません。

② 企業から受け取る「配当」

配当は、企業が株主に還元するお金です。

仮に1株当たり年間2ドルの配当があり、10株を保有していれば、税引前の年間配当は20ドルになります。

ただし、配当を出さない企業もあります。また、業績や経営方針によって配当が減ったり、なくなったりすることもあります。

配当を受け取っても、それ以上に株価が下がれば、全体では損失になる場合があります。 配当の金額だけでなく、株価と合わせて考えましょう。

米国株で特に大切なのが「為替」の影響

日本で生活する私たちは、最終的に円でいくらになったかも気になりますよね。

米国株の円換算評価額は、おおまかに次の計算で考えられます。

株価〈米ドル〉×保有株数×為替レート〈円/米ドル〉

株価が上がっても、円では損になる場合がある

次の条件で1株買ったとします。

  • 購入時の株価:100ドル
  • 購入時の為替:1ドル150円
  • 購入時の円換算額:15,000円

その後、株価が110ドルに上がった場合でも、為替によって円換算額は変わります。

売却時の株価売却時の為替円換算した売却額購入額との差
110ドル1ドル150円16,500円+1,500円
110ドル1ドル160円17,600円+2,600円
110ドル1ドル130円14,300円−700円

※すべて仮定の例です。配当・手数料・税金などは含みません。実際の受渡金額や税務上の損益計算では、証券会社所定のレートなどが使われます。

最後のケースでは、株価は10%上昇していますが、円高によって円で見た売却額は購入額を下回っています。

同じドル建て資産価格なら、円安は円換算評価額を押し上げ、円高は押し下げる方向に働きます。ただし、実際には株価も同時に変わります。

「株が上がったか」と「円で利益が出たか」を分けて見ることが大切です。

為替の基本から整理したい方はこちらも参考にしてください。

👉円安・円高の仕組みと、投資への影響をやさしく確認する

米国株の魅力と、初心者が知っておきたいリスク

米国株の魅力の一つは、世界で事業を展開する企業を投資先として選べることです。身近なサービスを調べながら、その企業がどのように利益を生み出しているか学べます。

一方、企業の成長への期待が、すでに株価に織り込まれている場合もあります。企業の業績が伸びても、購入価格や市場の期待によっては投資で利益を得られないことがあります。

注意したいこと初心者が確認したいポイント
株価の下落業績悪化や市場全体の下落で損失が出る可能性がある
為替の変動株価とドル円の両方が円換算額に影響する
特定企業への集中1社の悪材料が資産全体に大きく響くことがある
業種・国への偏り複数銘柄でも、似た業種や米国だけに偏る場合がある
費用売買手数料・為替コストなどが運用成果を減らす
情報収集の負担決算や事業内容、購入価格の妥当性を調べる必要がある

有名企業への投資も、長期保有も、利益を保証するものではありません。 生活費や近く使う予定のお金まで投資せず、損失が出た場合の家計への影響も考えたいですね。

米国企業への投資は、個別株だけではない

「米国企業に投資したいけれど、1社ずつ調べるのは大変」という場合は、米国株に投資する投資信託やETFも選択肢になります。

投資方法基本の仕組み選ぶときに考えたいこと
個別株自分で企業を選び、その株式を購入する企業分析と、銘柄の偏りの管理
非上場の投資信託運用方針に沿って投資されるファンドを購入する投資対象、信託報酬、積立のしやすさ
ETF〈上場投資信託〉取引所に上場しているファンドを売買する投資対象、費用、売買通貨、取引方法

ETFも投資信託の一種です。ここでは、一般に「投資信託」と呼ばれる非上場のファンドと分けて比較しています。

複数の米国企業に投資する商品なら、1社だけに投資する場合と比べて企業ごとのリスクを分散しやすくなります。ただし、投資信託やETFなら何でも十分に分散できるわけではありません。 特定業種に集中する商品などもあるため、中身を確認しましょう。

また、日本円で買う投資信託でも、海外資産に投資し、為替ヘッジをしていない商品では為替の影響を受けます。

すでにS&P500連動の投資信託や全世界株式の投資信託を持っている方は、米国企業に間接的に投資している場合があります。追加で個別株を買う際は、同じ企業や業種への偏りが強くならないか確認したいですね。

米国以外も含めた投資方法を考えたい方はこちらへ。

👉全世界株式の投資信託3選の違いを比較する

日本から米国株を買うには?基本の流れ

米国株に対応する日本の証券会社を利用する場合、基本的な流れは次のとおりです。

  1. 投資方法を決める
    個別株、投資信託、ETFのどれを選ぶか考える。
  2. 証券会社を確認する
    買いたい銘柄・商品の取扱い、費用、決済方法を調べる。
  3. 口座を準備する
    必要に応じて米国株口座やNISA口座の手続きをする。
  4. 資金を入れる
    円貨決済・外貨決済の違いを確認する。
  5. 注文内容を確認する
    銘柄、数量、価格、口座区分、注文期限などを確認して発注する。

※具体的な手続きや利用できる注文方法は証券会社によって異なります。

口座を作る前に、「何を買いたいか」「どれくらいの頻度で買うか」を考えておくと、比較しやすくなります。

証券口座は、取扱商品と費用を確認して選ぶ

米国株の購入先を検討するなら、売買手数料だけでなく、為替コストや使いやすさまで確認しましょう。

DMM株では米国株式の現物取引を取り扱い、円貨決済・外貨決済に対応しています。米国株を購入する口座の候補を調べたい方は、取扱銘柄や費用を確認してみてください。DMM 株なら米国株式の取引手数料が0ドル~

👉米国株の取扱銘柄と購入時の費用を確認する【PR】

松井証券でも米国株の現物取引を取り扱い、円貨決済・外貨決済に対応しています。注文方法や情報収集のしやすさも含めて比較したい方は、サービス内容を確認してみましょう。松井証券

👉米国株の取引方法と口座サービスを確認する【PR】

※どちらも米国株の元本や利益を保証するサービスではありません。費用・取扱商品・利用条件は、申込前に最新の公式情報を確認してください。

NISAで米国株は買える?最初に知っておきたいこと

米国株の個別株は、証券会社が取り扱う対象銘柄であれば、NISAの成長投資枠で購入できます。つみたて投資枠で、個別株を直接購入することはできません。

米国株に投資する投資信託は、対象商品であれば、つみたて投資枠で購入できる場合があります。fsa.go.jp

注意したいのが、NISAでも米国株の配当にかかる外国税まで非課税になるわけではないことです。

一般的な米国企業の株式配当では、日本の居住者に租税条約が適用される場合、米国で原則10%が源泉徴収されます。NISAで非課税になるのは日本国内の課税分です。

ADRなどでは発行体の国によって扱いが異なるため、すべての商品の配当を同じ税率で考えないようにしましょう。よくあるご質問(Q&A)

NISAは税制上の制度であり、値下がりや為替による損失を防ぐ仕組みではありません。

会社員が米国株を始める前に確認したい5つのこと

私が会社員の資産形成として考えるなら、最初に大切にしたいのは、生活と仕事を守りながら続けられることです。

  • 近く使うお金を分けているか
    生活費や予定のある支出まで投資に回さない。
  • 投資の目的が決まっているか
    老後資金、長期の資産形成、企業研究などを整理する。
  • 損失が出ても家計に支障がない金額か
    購入できる上限額と、無理のない投資額は別。
  • すでに持つ商品と投資先が重複していないか
    投資信託も含めて資産全体を見る。
  • 仕事や睡眠を削る運用になっていないか
    夜間の値動きを追い続けなくても続けられる方法を考える。

取引時間が夜だからといって、毎晩チャートを見る必要はありません。投資期間や商品に合わせて、確認の頻度や買い方を決めておきましょう。

よくある質問

米国株は、日本に住んでいても買える?

買えます。米国株に対応する国内証券会社を利用する方法があります。ただし、すべての銘柄を買えるわけではなく、各社の取扱銘柄を確認する必要があります。

英語が苦手でも始められる?

日本語の注文画面や情報サービスを使える場合があります。ただし、企業の最新情報が英語で公表されることもあります。日本語の解説を参考にするときも、情報の日付や出所を確認しましょう。

米国株とS&P500は同じもの?

同じではありません。米国株は株式を指し、S&P500は米国株市場の動きを表す代表的な株価指数の一つです。指数そのものを株として買うのではなく、連動を目指す投資信託やETFなどを通じて投資します。

長く持っていれば必ず利益が出る?

必ず利益が出るわけではありません。特定企業の業績悪化、購入価格、為替、市場の状況によっては、長期保有でも損失が出ることがあります。

まとめ|米国株は、仕組みと違いを知ることから始めよう

米国株は、身近な米国企業に投資する方法の一つです。値上がり益や配当を得る可能性がありますが、株価の下落や為替の変動によって損失が出ることもあります。

最初に押さえたいのは、次の5つです。

  1. 米国企業の株を買うと、その企業の株主になる。
  2. 日本株とは、売買通貨・取引時間・購入単位などが異なる。
  3. 利益の基本は値上がり益と配当。ただし、どちらも保証されない。
  4. 円で見た損益は、株価と為替の両方に左右される。
  5. 個別株だけでなく、投資信託やETFを通じて投資する方法もある。

まずは気になる企業を1社調べたり、すでに持っている投資信託の中身を確認したりするところからでも大丈夫です。

「米国株を買うこと」を先に決めるのではなく、自分の目的・家計・投資に使える時間に合う方法を選んでいきましょう。

参考にした公式情報

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