「仮想通貨で利益が出たら税金はかかる?」
「会社員でも確定申告が必要なの?」
「ビットコインを日本円に換金しなければ税金はかからない?」
仮想通貨への投資を始めると、税金について気になることが増えてきます。
仮想通貨は、株式投資やNISAとは税金の仕組みが異なります。
特に会社員の場合、
- 仮想通貨の利益にはどんな税金がかかる?
- いくら利益が出たら確定申告が必要?
- 20万円以下なら申告しなくてもいい?
- 仮想通貨同士を交換した場合は?
- 損失が出たら給与所得と相殺できる?
- 仮想通貨はNISAで非課税にできる?
など、分からないことも多いでしょう。
この記事では、仮想通貨投資を始めた初心者や会社員に向けて、仮想通貨の税金について分かりやすく解説します。
※この記事は2026年9月時点で確認できる情報をもとに作成しています。税制は変更される可能性があるため、実際の申告については国税庁や税理士などの専門家に確認してください。
- 結論|仮想通貨の利益には原則として税金がかかる
- 仮想通貨の税金が発生する主なケース
- 1.仮想通貨を売却して利益が出た場合
- 2.仮想通貨で買い物をした場合
- 3.ビットコインをイーサリアムに交換した場合
- 4.仮想通貨の所得はどう計算する?
- 5.仮想通貨の必要経費には何がある?
- 6.会社員は確定申告が必要?
- 7.「20万円」は売却額ではなく所得
- 8.仮想通貨の所得が20万円以下なら申告不要?
- 9.仮想通貨の利益にはどのくらい税金がかかる?
- 10.仮想通貨で損失が出たらどうなる?
- 11.仮想通貨と株式・NISAの税金の違い
- 12.仮想通貨の税金で初心者がやっておきたい5つのこと
- 13.会社員が仮想通貨に投資するときの考え方
- 14.仮想通貨を長期保有するなら「保管方法」も考える
- 15.仮想通貨の税金に関するよくある質問
結論|仮想通貨の利益には原則として税金がかかる
まず結論からいうと、ビットコインなどの暗号資産を売却したり使用したりすることで利益が生じた場合、その利益は原則として課税対象になります。
個人が行う一般的な暗号資産取引による所得は、原則として「その他の雑所得」に該当します。
つまり、
「仮想通貨で利益が出たら税金を考える必要がある」
ということです。
また、注意したいのが、
「日本円に換金したときだけ税金がかかるわけではない」
という点です。
仮想通貨では、売却だけでなく、商品やサービスの購入に使用した場合や、暗号資産同士を交換した場合などにも課税関係が生じることがあります。
仮想通貨の税金が発生する主なケース
| 取引 | 課税関係 |
|---|---|
| 仮想通貨を売却して利益が出た | 課税対象になる |
| 仮想通貨で商品・サービスを購入した | 課税対象になる場合がある |
| 仮想通貨を別の仮想通貨と交換した | 課税対象になる場合がある |
| マイニングなどで報酬を受け取った | 所得として扱われる場合がある |
| ステーキングなどで報酬を受け取った | 取引内容に応じて判断が必要 |
初心者がまず覚えておきたいのは、
「日本円に換金していなくても、税金が関係する場合がある」
ということです。
1.仮想通貨を売却して利益が出た場合
最も分かりやすいのが、仮想通貨を購入して、値上がりしたところで売却するケースです。
例えば、
- 100万円でビットコインを購入
- 150万円で売却
したとします。
単純化すると、
150万円 − 100万円 = 50万円
となり、50万円が利益の基本的な考え方になります。
実際の所得計算では、取得価額や必要経費などを考慮する必要があります。
2.仮想通貨で買い物をした場合
「日本円に換金していないから大丈夫」
と思ってしまう人もいますが、これは注意が必要です。
仮想通貨を商品やサービスの購入に使用した場合、その使用によって利益が生じれば課税関係が生じることがあります。
そのため、
「現金化していない=税金がかからない」
とは限りません。
3.ビットコインをイーサリアムに交換した場合
これも仮想通貨投資初心者が注意したいポイントです。
例えば、
- 100万円でビットコインを購入
- ビットコインの価値が150万円になる
- そのビットコインを使ってイーサリアムを購入
というケースです。
「日本円を受け取っていないから利益は確定していない」と考えてしまいがちですが、暗号資産同士の交換でも課税関係を考える必要があります。
つまり、
BTC → ETH
のような交換も、税金を考えるうえでは無視できません。
ビットコインとイーサリアムの違いについて詳しく知りたい人は、
👉 ビットコインとイーサリアムの違い
4.仮想通貨の所得はどう計算する?
仮想通貨の所得を考えるときの基本は、
収入金額 − 必要経費 = 所得金額
です。
例えば、単純化した例として、
- 仮想通貨の売却などによる収入:100万円
- 仮想通貨の取得原価:70万円
- その他の必要経費:5万円
だった場合、
100万円 − 70万円 − 5万円 = 25万円
となります。
ただし、これは仕組みを理解するための簡単な例です。
実際の取引では、
- 複数回購入する
- 一部だけ売却する
- 仮想通貨同士を交換する
- 複数の取引所を利用する
などによって計算が複雑になる場合があります。
5.仮想通貨の必要経費には何がある?
仮想通貨の所得を計算するときには、必要経費を考慮できる場合があります。
代表的なものとして、
- 暗号資産の取得原価
- 取引にかかった手数料
- 暗号資産取引に必要となった費用
などがあります。
ただし、
「仮想通貨に関係しそうなものなら何でも経費にできる」
というわけではありません。
普段の生活でも使用しているパソコンやスマートフォンなどについては、取引に必要な部分を合理的に区分して考える必要があります。
6.会社員は確定申告が必要?
ここは会社員にとって特に重要です。
会社員の場合、勤務先で年末調整を受けている人が多いと思います。
しかし、給与以外の所得がある場合には、確定申告が必要になるケースがあります。
一定の条件を満たす給与所得者については、給与所得や退職所得以外の所得金額が20万円を超えるなどの場合、原則として確定申告が必要になります。
ここで覚えておきたいのが、
「20万円」という基準
です。
7.「20万円」は売却額ではなく所得
これはかなり重要です。
例えば、
「仮想通貨を30万円で売った」
というだけでは、
「30万円の所得がある」
とは限りません。
例えば、
- 20万円で購入
- 30万円で売却
なら、単純化すると利益は10万円です。
つまり、
売却金額ではなく、所得金額を考える
必要があります。
8.仮想通貨の所得が20万円以下なら申告不要?
ここも非常に誤解されやすいポイントです。
給与所得者については、一定の条件を満たしている場合、給与所得や退職所得以外の所得金額の合計が20万円以下なら、所得税の確定申告が不要となる場合があります。
ただし、
「20万円以下なら絶対に何もしなくていい」
という意味ではありません。
例えば、医療費控除などのために確定申告をする場合には、20万円以下の所得についても申告が必要になることがあります。
また、所得税の確定申告が不要でも、住民税について別途確認が必要になる場合があります。
9.仮想通貨の利益にはどのくらい税金がかかる?
仮想通貨の税金について、
「利益が出たら一律20%」
と思っている人もいるかもしれません。
しかし、一般的な個人の暗号資産取引による所得は、原則としてその他の雑所得として扱われます。
そのため、株式投資のように単純に「利益に一律20%」と考えることはできません。
会社員の場合は、
給与所得など+仮想通貨による所得
を含めて、全体の所得状況を考える必要があります。
10.仮想通貨で損失が出たらどうなる?
仮想通貨では、利益が出ることもあれば損失が出ることもあります。
例えば、
- ビットコイン:+30万円
- イーサリアム:−20万円
のようなケースです。
同じ雑所得の範囲で損益通算できるものについては、損益を考慮して所得を計算する場合があります。
一方で、
仮想通貨の損失を給与所得から差し引くことはできません。
これは会社員が仮想通貨に投資するときに知っておきたい重要なポイントです。
11.仮想通貨と株式・NISAの税金の違い
| 項目 | 仮想通貨 | 上場株式 | NISA |
|---|---|---|---|
| 利益への課税 | 原則課税 | 原則課税 | NISA対象の利益は非課税 |
| 主な所得区分 | 原則、その他の雑所得 | 譲渡所得など | 非課税 |
| 課税方法 | 原則、総合課税 | 原則、申告分離課税 | 非課税 |
| 損失の扱い | 給与所得との損益通算不可 | 一定条件で損益通算などが可能 | NISA口座内の損失は他口座と通算不可 |
ここで覚えておきたいのは、
仮想通貨はNISAのように利益が非課税になるわけではない
ということです。
12.仮想通貨の税金で初心者がやっておきたい5つのこと
① 取引履歴を保存する
最低限、
- 購入日時
- 購入数量
- 購入価格
- 売却日時
- 売却数量
- 売却価格
- 手数料
などを記録しておきましょう。
② 複数の取引所を使った場合も記録する
複数の取引所を利用すると、計算が複雑になります。
年間を通した自分自身の取引全体を把握することが重要です。
③ 仮想通貨同士の交換を忘れない
BTCからETHなど、仮想通貨同士を交換した場合も課税関係が生じることがあります。
④ 税金の支払い分まで使わない
利益が出たからといって、すべてを再投資に回すのは注意が必要です。
利益=全部使えるお金
とは考えないようにしましょう。
⑤ 取引が複雑になったら専門家に相談する
- 複数の取引所を利用している
- 仮想通貨同士の交換が多い
- ステーキングを利用している
- レンディングを利用している
- 海外の取引所を利用している
- NFTなども取引している
- 大きな利益が出ている
このような場合は、税理士などの専門家への相談も検討しましょう。
13.会社員が仮想通貨に投資するときの考え方
会社員が仮想通貨へ投資するときは、
「利益を出せるか」だけではなく「税金まで含めて考える」
ことが重要です。
例えば、
利益が出る
↓
所得を計算する
↓
確定申告が必要か確認する
↓
必要なら申告する
↓
税金を納める
というところまで考えましょう。
また、仮想通貨は価格変動が大きいため、利益が出た後に価格が下落する可能性もあります。
税金の支払いに必要なお金まで仮想通貨へ再投資してしまうと、納税時に困る可能性があります。
14.仮想通貨を長期保有するなら「保管方法」も考える
仮想通貨への投資では、購入方法だけでなく、購入した後の保管方法も重要です。
取引所で保管する方法だけでなく、自分自身でウォレットを管理する方法もあります。
特に長期保有を考えている人は、
「どこで買うか」だけではなく「どう保管するか」
まで考えておきましょう。
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15.仮想通貨の税金に関するよくある質問
Q. ビットコインを持っているだけで税金がかかる?
単に保有しているだけで、直ちに売却益が確定するというわけではありません。
ただし、売却・使用・交換・報酬の受け取りなど、取引内容によって課税関係が生じる場合があります。
Q. 日本円に換金しなければ税金はかからない?
いいえ。
仮想通貨で商品やサービスを購入したり、別の暗号資産と交換したりする場合にも、課税関係が生じることがあります。
Q. 仮想通貨で損したら給与所得と相殺できる?
原則としてできません。
雑所得の損失は給与所得など他の所得との損益通算ができません。
Q. 会社員で仮想通貨の所得が20万円以下なら絶対に申告不要?
絶対ではありません。
給与所得者の確定申告不要制度には条件があります。
また、医療費控除などで確定申告をする場合には、20万円以下の所得についても申告が必要になることがあります。
仮想通貨の税金まとめ
今回のポイントをまとめます。
- 仮想通貨の利益は原則として課税対象
- 一般的な個人の取引は原則「その他の雑所得」
- 売却だけでなく、使用や交換でも課税関係が生じる場合がある
- 所得は基本的に「収入−必要経費」で考える
- 売却額ではなく所得金額を見る
- 取引履歴を普段から保存しておく
- 仮想通貨の損失を給与所得と相殺することはできない
- 会社員は条件によって確定申告が必要になる
- 「20万円以下なら絶対に申告不要」とは限らない
- 税金の支払い分まで再投資しないことも重要
- 長期保有するなら保管方法も考える
仮想通貨は、
「買って値上がりすれば儲かる」
という部分だけを見ると簡単に感じるかもしれません。
しかし実際には、売却・使用・交換などによって税金の計算が必要になることがあります。
だからこそ、
仮想通貨へ投資するなら、利益だけではなく税金まで含めて考えることが大切です。
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