【初心者向け】FXの注文方法とは?成行・指値・逆指値・OCO・IFD・IFOの違いを解説

FX注文方法の違いを解説 FX

「FXで買ってみたいけれど、成行・指値・逆指値のどれを選べばいい?」

「OCOやIFOという注文もあるけれど、何が違うの?」

FXの注文画面には、初めて見る言葉が並んでいます。ただ、最初から名前をすべて暗記する必要はありません。

まずは、いつ取引したいのか、どの価格で取引したいのか、どこで取引を終えるのかを分けて考えましょう。

価格を指定せず注文するのが「成行」、有利な価格を指定するのが「指値」、指定した水準に達したら注文を執行するのが「逆指値」です。さらに、複数の注文を組み合わせる方法として「OCO・IFD・IFO」があります。

今回はFX初心者向けシリーズ第8弾として、6つの注文方法の違いと使い分けを具体例で解説します。買うタイミングだけでなく、利益確定や損切りまで考えるための基本を押さえていきましょう。

※注文の名称、利用できる組み合わせ、約定ルール、有効期限はFX会社や取引ツールによって異なります。本記事は2026年10月1日に確認した公式情報をもとに、基本的な考え方を整理しています。

  1. FXの注文は「新規注文」と「決済注文」に分かれる
  2. FXの注文方法6種類を比較
  3. 成行注文とは?価格を指定せずに注文する方法
    1. 「即時注文」「ストリーミング注文」との違いにも注意
  4. 指値注文とは?希望する有利な価格を指定する方法
    1. 指値は、価格を待つ代わりに約定しないことがある
    2. 「売りの指値=必ず利益確定」ではない
  5. 逆指値注文とは?指定した水準に達したら執行する方法
    1. 決済の逆指値は、損切りに使える
    2. 逆指値は新規注文にも使える
    3. 逆指値の価格は、約定価格の保証ではない
  6. OCO注文とは?利確と損切りをセットにできる方法
  7. IFD注文とは?新規と決済1つをセットにする方法
  8. IFO注文とは?新規・利確・損切りをまとめて設定する方法
    1. IFDとIFOの違い
  9. 会社員がFXの注文を使うときに確認したいこと
    1. 注文前に確認する7項目
    2. 損切りの値幅と数量を一緒に考える
    3. 注文を出した後も、受付・約定・取消を確認する
  10. FXの注文方法についてよくある質問
    1. チャートが注文価格に達したように見えるのに、約定しないのはなぜ?
    2. 損切りの逆指値と、ロスカットは同じ?
    3. 初心者はどの注文方法から覚えればいい?
  11. FX口座を比較するときは、注文画面とルールも確認
    1. DMM FXの注文方法を確認する
    2. 松井証券 MATSUI FXの注文方法を確認する
  12. まとめ|取引を始める前に「出口」も考えよう
  13. 参考にした公式情報

FXの注文は「新規注文」と「決済注文」に分かれる

注文方法を覚える前に、「取引を始める注文」と「取引を終える注文」を区別しましょう。

新規注文は、新しくポジションを持つための注文です。ポジションとは、まだ決済していない取引のことです。

決済注文は、保有しているポジションを解消し、その取引の損益を確定させるための注文です。

FXは買いからでも売りからでも取引を始められます。そのため、「買い=新規」「売り=決済」とは限りません。

取引の始め方新規注文そのポジションの決済注文
買いから始める(ロング)買い売り
売りから始める(ショート)売り買い

例えば、米ドル/円を買って保有しているなら、取引を終えるときは売りの決済注文を出します。売りで保有しているなら、買いの決済注文です。

ただし、新規と決済を自分で選ぶ画面や、設定によって自動で区別する画面があります。**反対方向の売買ボタンを押すだけで、必ず決済になるとは限りません。**注文画面の取引区分と、決済対象のポジションを確認しましょう。

👉FXの「買い」と「売り」、ロング・ショートの違いを確認する

FXの注文方法6種類を比較

まずは全体像を確認しましょう。

注文方法基本的な仕組み使い方の例注意点
成行売買価格を指定せず注文するタイミングを重視して売買する表示価格と約定価格がずれることがある
指値買いは安く、売りは高くなる価格を指定する希望する価格まで待つ条件を満たさず約定しないことがある
逆指値指定した水準に達したら注文を執行する損切りや、値動きを確認してからの新規注文指定価格での約定は保証されない
OCO2つの注文を組み合わせ、一方が約定すると他方を取り消す保有ポジションの利確と損切りをセットにするそれぞれの注文の価格・数量を確認する
IFD新規注文と、約定後に有効になる決済注文をセットにする新規+利確、または新規+損切り決済注文は基本的に1つ
IFO新規注文と、約定後に有効になるOCOの決済注文をセットにする新規+利確・損切り新規が約定するまで決済注文は待機する

成行・指値・逆指値は、主に「どの条件で売買するか」を決める注文です。OCO・IFD・IFOは、それらを組み合わせて取引の流れを設定する注文と考えると整理しやすくなります。

出典:DMM FX「注文の種類について」、松井証券「FX 取引ルール」

成行注文とは?価格を指定せずに注文する方法

成行注文は、売買価格を指定せずに出す注文です。希望価格まで待つより、取引するタイミングを重視する場面で使われます。

ただし、注文ボタンを押したときの表示価格で必ず取引できるわけではありません。

例えば、米ドル/円の買いレートが150.00円と表示されているときに注文しても、処理されるまでに相場が動き、150.03円で約定する可能性があります。

**約定とは、注文が成立することです。**注文時に想定した価格と、実際の約定価格の差を「スリッページ」と呼びます。価格のずれは、不利な方向だけでなく有利な方向に生じることもあります。

「即時注文」「ストリーミング注文」との違いにも注意

FX会社によって、画面上のレートをクリックして発注する注文を「即時注文」「ストリーミング注文」「成行(ストリーミング)注文」などと表示します。

名称が似ていても、許容するスリッページ幅を設定できるか、設定範囲を超えた場合に約定しないか、といった仕組みは同じではありません。

例えば松井証券の成行(ストリーミング)注文は、約定処理時のレートが設定したスリッページ幅の範囲外なら約定しない仕組みです。

「成行なら必ずすぐに取引できる」と決めつけず、利用するツールのルールと、発注後の約定結果を確認しましょう。

出典:松井証券「FX 取引ルール・注文の種類」

指値注文とは?希望する有利な価格を指定する方法

指値注文は、価格を指定して出す注文です。一般的なFXの注文画面では、現在の対応するレートよりも、買いなら安い価格、売りなら高い価格を指定します。

注文の方向考え方例
買いの指値今より安く買いたい買いレートが150.00円のとき、149.50円で買う注文
売りの指値今より高く売りたい売りレートが150.00円のとき、150.50円で売る注文

「ここまで下がったら買いたい」「ここまで上がったら売りたい」という条件を、あらかじめ設定できます。

指値は、価格を待つ代わりに約定しないことがある

149.50円の買い指値を出しても、対応するレートがそこまで下がらなければ注文は成立しません。希望価格で買えないまま、その後に相場が上昇する可能性もあります。

また、指値の約定価格の扱いは会社ごとに確認が必要です。DMM FXは原則として指定レートでの約定と説明しています。取引開始時などの扱いまで、すべての会社で同じとは限りません。

「売りの指値=必ず利益確定」ではない

指値でいう「有利」は、注文時のレートとの比較です。保有ポジションの損益とは分けて考えましょう。

例えば151.00円で買ったポジションについて、現在の売りレートが150.00円のとき、150.50円に売り指値を置くことはできます。しかし150.50円で決済しても、買った価格より低いため、為替差損が発生します。

注文の種類と、実際に利益が出るかどうかは別の話です。

出典:DMM FX「指値・逆指値の価格指定」、DMM FX「指値/逆指値のスリッページ」

逆指値注文とは?指定した水準に達したら執行する方法

逆指値注文は、現在の対応するレートより、買いなら高い価格、売りなら低い価格を指定する注文です。指定した水準に達すると、注文が執行されます。

注文の方向指定する水準の例
買いの逆指値買いレートが150.00円のとき、150.50円
売りの逆指値売りレートが150.00円のとき、149.50円

決済の逆指値は、損切りに使える

買いポジションでは、相場が下がると為替差損が生じます。150.00円で買ったポジションに、149.50円の売り逆指値を設定するのが損切りの例です。

売りポジションでは、相場が上がると為替差損が生じます。150.00円で売ったポジションに、150.50円の買い逆指値を設定するのが損切りの例です。

どちらの場合も、対象のポジションを決済する注文として設定します。

逆指値は新規注文にも使える

逆指値は、損切り専用ではありません。

例えば、現在の買いレートが150.00円のときに、「150.50円まで上がったら新しく買う」という条件を設定することもできます。指定した水準を超える値動きを確認してから、取引を始める使い方です。

ただし、その後も同じ方向に相場が動く保証はありません。新規の逆指値を使う場合も、決済の条件を合わせて考えましょう。

逆指値の価格は、約定価格の保証ではない

149.50円に損切りの逆指値を置いても、必ず149.50円で決済できるわけではありません。

相場が急変し、配信レートが指定水準を飛び越えた場合などは、設定した価格より不利な価格で約定することがあります。

逆指値は、あらかじめ損切りの条件を設定するための方法です。「損失の最大額を必ず固定できる仕組み」とは考えないようにしましょう。

出典:DMM FX「逆指値の注文レートと約定レートが異なる理由」

OCO注文とは?利確と損切りをセットにできる方法

OCO注文は、2つの注文をセットで出し、一方が約定すると、もう一方が自動的に取り消される注文方法です。

ここでは、すでに保有している買いポジションに、決済の指値と逆指値を組み合わせる例で考えます。

米ドル/円を150.00円で買って保有している場合決済注文
上がったら利益を確定したい151.00円の売り指値
下がったら損切りしたい149.50円の売り逆指値

151.00円の売り指値が先に約定すれば、149.50円の売り逆指値は取り消されます。逆指値が先に約定すれば、指値が取り消されます。

利益確定と損切りを、同じポジションの「2つの出口」として設定するイメージです。

ただし、OCOにしても逆指値のスリッページはなくなりません。設定価格どおりの損益になる保証もありません。

なお、OCOを新規注文に利用できる会社もあります。ここで説明したのは、初心者が理解しやすい決済OCOの例です。

出典:DMM FX「決済注文・OCO注文」

IFD注文とは?新規と決済1つをセットにする方法

IFD注文は、新規注文と、その新規注文が約定した後に有効になる決済注文を、あらかじめ組み合わせる方法です。

例えば、次のような設定ができます。

順序注文例
1.新規注文米ドル/円を149.50円の指値で買う
2.新規約定後の決済注文150.50円の指値で売る

149.50円の買い注文が約定して初めて、150.50円の決済注文が有効になります。新規注文が約定しなければ、セットにした決済注文だけが先に執行されるわけではありません。

決済注文を逆指値にして、「149.50円で買い、149.00円に達したら損切りする」という設定も考えられます。

**基本的なIFDでは、決済注文は利確か損切りのどちらか1つです。**利確だけを設定した場合は、損切りの出口を別途考える必要があります。

出典:松井証券「決済予約注文する」

IFO注文とは?新規・利確・損切りをまとめて設定する方法

IFO注文は、IFDとOCOを組み合わせた注文方法です。「IFDOCO」「IF-OCO」などの名称で表示される場合もあります。

新規注文と、その新規が約定した後の利確・損切りをまとめて設定します。

注文の役割米ドル/円の買い取引での例
新規149.50円の買い指値
利益確定150.50円の売り指値
損切り149.00円の売り逆指値

まず149.50円の新規買いが約定すると、決済の指値と逆指値がOCOとして有効になります。その後、どちらかが約定すれば、もう一方は取り消されます。

「どこで入るか」「どこで利益を確定するか」「どこで損切りするか」を、注文前に整理するために使えます。

IFDとIFOの違い

比較項目IFDIFO
新規注文1つ1つ
新規約定後の決済注文基本的に1つOCOの2つ
利確と損切りを一緒に設定基本的なIFDではできないできる

IFOは、取引計画を注文に反映する方法です。勝率や利益を保証する機能ではなく、同じ取引を自動で繰り返すリピート注文とも区別しましょう。

出典:楽天証券「IFO注文」

会社員がFXの注文を使うときに確認したいこと

仕事中に相場を見続けられない場合は、注文前に取引の条件を整理することが大切です。

ただし、予約注文を設定しても、資金管理や注文状況の確認が不要になるわけではありません。

注文前に確認する7項目

確認項目チェックする内容
通貨ペア取引したい通貨ペアを選んでいるか
新規・決済新しく取引するのか、保有ポジションを閉じるのか
買い・売り取引の方向や決済の方向を間違えていないか
取引数量ロットの単位と、実際の通貨数量を確認したか
注文方法・価格指値と逆指値の選択、価格の入力は正しいか
有効期限いつまで注文が残るのか、決済注文の期限も確認したか
利確・損切り出口の条件と、想定する損失額を考えたか

数量の入力を間違えると、同じ値動きでも損益が大きく変わります。「1ロット」が何通貨を意味するかも会社や通貨ペアによって確認しましょう。

👉FXの証拠金・ロット・証拠金維持率を確認する

損切りの値幅と数量を一緒に考える

米ドル/円を150.00円で1,000通貨買い、149.50円で決済できたと仮定すると、為替差損は次の計算です。

(150.00円 − 149.50円)× 1,000通貨 = 500円

同じ値幅でも、10,000通貨なら5,000円になります。

これは指定した価格で約定した場合の為替差損の例です。スワップポイントや手数料等を含まず、逆指値のスリッページがあれば損失は増えることがあります。実際の買値・売値にはスプレッドも反映されます。

「何円で損切りするか」だけでなく、その数量でどれほどの損失を負う可能性があるかまで確認しましょう。

注文を出した後も、受付・約定・取消を確認する

発注操作をしたら、注文が受け付けられているか確認します。IFD・IFOの場合は、新規約定後に決済注文が有効になったことも確認しましょう。

有効期限のある注文は、期限を過ぎると失効します。期限が切れても、保有ポジションが自動的に決済されるとは限りません。

反対に、無期限の注文は後から意図しないタイミングで約定する可能性があります。取引する予定がなくなった注文は、取消を行い、その結果を確認しましょう。

OCOやIFOは注文同士が連動しているため、片方の取消が関連する注文にも影響する場合があります。変更・取消後は、損切り注文が残っているかも確認することが大切です。

出典:松井証券「注文照会」

FXの注文方法についてよくある質問

チャートが注文価格に達したように見えるのに、約定しないのはなぜ?

まず、チャートに表示している価格と、注文の判定に使われる価格を確認しましょう。

FXには売りのレートであるBidと、買いのレートであるAskがあります。例えばBidのチャートが149.50円に達していても、Askが149.50円まで下がっていなければ、149.50円の買い指値の条件を満たしていない可能性があります。

注文の有効期限、受付状態、判定レートなども合わせて確認してください。

出典:DMM FX「決済注文」

👉FXのスプレッドと取引コストを確認する

損切りの逆指値と、ロスカットは同じ?

異なる仕組みです。

損切りの逆指値は、自分で決済条件を設定する注文です。ロスカットは、証拠金維持率などがFX会社の定める基準に達した場合に行われる強制決済です。

逆指値を設定していても、それより先にロスカットが発動する可能性があります。注文方法だけでなく、取引数量や証拠金の余裕も管理する必要があります。

また、FXでは相場の急変などにより、預けた証拠金を上回る損失が生じることがあります。

👉FXのロスカットの仕組み・発動条件を確認する

初心者はどの注文方法から覚えればいい?

まず成行・指値・逆指値の違いを確認し、次に決済OCO、その後にIFD・IFOという順番で整理すると理解しやすいでしょう。

名前だけで覚えるより、「新規か決済か」「買いか売りか」「どの価格で動くのか」を、具体例に当てはめて確認するのがおすすめです。

FX口座を比較するときは、注文画面とルールも確認

口座を比較する際は、スプレッドや取引単位に加えて、自分が使いたい注文方法と、その操作手順も確認しましょう。

特に、次の点は取引前に確認しておきたい項目です。

  • 指値・逆指値・OCO・IFD・IFOを、使いたい端末で利用できるか
  • スリッページの設定と、約定しない場合の扱い
  • 注文の有効期限、変更・取消の方法
  • ロット・通貨数量の表示と、決済対象の選び方

DMM FXの注文方法を確認する

DMM FXは、公式FAQで指値・逆指値・OCO・IFD・IFOなどを説明しています。取引ツールごとの操作マニュアルと合わせて、注文画面の使い方を確認できます。

👉DMM FXのサービス内容を確認する

松井証券 MATSUI FXの注文方法を確認する

松井証券は、公式の取引ルールで成行(ストリーミング)・指値・逆指値・OCO・IFD・IFDOCOなどを説明しています。決済予約注文の手順や、注文照会の見方も確認できます。

👉松井証券 MATSUI FXのサービス内容を確認する

口座開設や取引の前には、最新の取引ルールと契約締結前交付書面を確認してください。上記リンクは広告であり、特定の口座で利益が出ることを保証するものではありません。

まとめ|取引を始める前に「出口」も考えよう

FXの注文方法は、目的に合わせて整理すると理解しやすくなります。

  • 成行:価格を指定せず注文する
  • 指値:買いは安く、売りは高くなる価格を指定する
  • 逆指値:指定水準に達したら執行する。損切りにも新規にも使える
  • OCO:2つの注文をセットにし、一方が約定したら他方を取り消す
  • IFD:新規と、約定後の決済1つをセットにする
  • IFO:新規と、約定後の利確・損切りをセットにする

買う前、売る前に、取引数量・有効期限・利確・損切りの条件を確認しましょう。

注文方法を理解することは、利益を保証するものではありません。それでも、「どこで入るか」だけでなく「どこで終えるか」を事前に整理するための大切な基本です。

参考にした公式情報

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