「ELEMENTSってどんな会社?」
「AI関連株として成長する可能性はある?」
「最近業績が良くなっているみたいだけど、株価は割高じゃないの?」
そんな疑問を持っている方に向けて、今回は**ELEMENTS(5246)**の株を初心者向けに分析してみます。
ELEMENTSは、生体認証・画像解析・機械学習などの技術を活用し、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」などの個人認証ソリューションを展開している会社です。東京証券取引所グロース市場に上場しており、証券コードは5246です。
2026年11月期は業績が大きく改善しており、第2四半期累計では営業利益が黒字化。
さらに2026年7月には通期業績予想も上方修正されています。
一方で、2026年9月18日の株価は863円。
会社予想EPSを基準に計算するとPERは約93.8倍、PBRは6.67倍となっており、株価には高い成長期待が織り込まれていると考えられます。
今回は、
- ELEMENTSは何をしている会社?
- 主力事業は?
- 最新決算はどうだった?
- 通期業績予想は?
- PER・PBR・ROEは?
- 配当はある?
- AI・DX関連としての成長性は?
- どんなリスクがある?
- ELEMENTSの株を見るときに何をチェックすればいい?
というポイントを順番に見ていきます。
ELEMENTS(5246)はどんな会社?
まずはELEMENTSがどんな会社なのか確認してみましょう。
ELEMENTSは2013年12月設立で、2022年12月に東京証券取引所グロース市場へ上場しました。
主な事業は、
生体認証・画像解析・機械学習技術を活用した個人認証ソリューション
と、
衣食住における個人最適化ソリューション
です。
少し難しく聞こえますが、初心者向けに簡単に言うと、
「AIや画像解析などを使って、人を確認したり、その人に合ったサービスを提供したりする会社」
と考えると分かりやすいでしょう。
ELEMENTSの代表的なサービス「LIQUID eKYC」
ELEMENTSを知るうえで重要なのが、
「LIQUID eKYC」
です。
eKYCとは、オンライン上で本人確認を完結させる仕組みのこと。
例えばスマートフォンなどを使って、
- 顔写真を撮影する
- 身分証明書を撮影する
- 本人情報を確認する
といった手続きをオンラインで行います。
銀行口座の開設や金融サービス、各種オンラインサービスなどでは、本人確認が必要になるケースがあります。
こうしたデジタル化が進めば、オンライン本人確認の重要性も高まります。
ELEMENTSは、この分野で個人認証サービスを展開しています。
ELEMENTSの事業を簡単に整理すると?
ELEMENTSの事業を初心者向けに整理すると、次のようになります。
| 分野 | 内容 |
|---|---|
| 生体認証 | 顔などの情報を使った本人確認 |
| eKYC | オンラインでの本人確認 |
| 画像解析 | 画像データなどを解析 |
| 機械学習 | AI技術を活用したデータ処理 |
| 個人最適化 | 個人に合わせたサービス提供 |
ELEMENTSを見るときは、単純に「AI企業」と考えるより、
「AIなどの技術を使った本人認証・個人最適化企業」
と考えるほうが事業内容を理解しやすいでしょう。
2026年11月期第2四半期の決算を確認
ここからは、実際の業績を見ていきます。
2026年7月14日に発表された2026年11月期第2四半期決算では、大幅な増収増益となりました。
2026年11月期第2四半期累計
| 項目 | 実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 約27.99億円 | +65.6% |
| EBITDA | 約6.48億円 | +170.2% |
| 営業利益 | 約3.27億円 | 大幅増益 |
| 経常利益 | 約2.98億円 | 黒字転換 |
| 純利益 | 約2.97億円 | 黒字転換 |
売上高は前年同期比65.6%増。
営業利益は前年同期の約1,700万円から約3.27億円まで大きく改善しました。
経常利益と純利益も黒字化しています。
これはELEMENTSを見るうえで、かなり重要なポイントです。
なぜ業績が改善した?
今回の業績改善では、個人認証事業の好調などがポイントになっています。
また、グループ会社の経営統合プロセスが進んでいることも業績予想の上方修正理由として挙げられています。
つまり、
売上が伸びただけではなく、利益を生み出す力も改善している
というところが注目点です。
ただし、ここで注意したいのは、
「第2四半期まで好調だった=今後も必ず高成長する」
とは限らないこと。
株式投資では、現在の業績だけでなく、今後も成長が続くかどうかを見る必要があります。
通期の会社予想も上方修正
ELEMENTSは2026年7月14日に通期業績予想を上方修正しました。
最新の会社予想は以下の通りです。
| 項目 | 2026年11月期予想 |
|---|---|
| 売上高 | 56.5億円 |
| 営業利益 | 3.5億円 |
| 経常利益 | 2.5億円 |
| 純利益 | 2.5億円 |
| 1株利益(EPS) | 約9.2円 |
| 配当 | 0円 |
前期の売上高は約38.9億円、営業利益は約2.15億円の赤字だったため、会社予想では増収と営業黒字への転換が見込まれています。
特に注目したいのが、
前期営業赤字 → 今期営業黒字予想
という変化です。
第2四半期時点の進捗率もチェック
通期営業利益予想は3.5億円。
一方、第2四半期累計の営業利益は約3.27億円です。
単純計算では、通期会社予想に対して約93%まで進んでいます。
これはかなり高い進捗です。
ただし、これだけを見て、
「通期予想を確実に上回る」
とは言えません。
四半期ごとの売上や費用には変動がありますし、会社側が予想を維持している以上、今後の決算で実績を確認する必要があります。
ELEMENTSの株価は?
2026年9月23日は日本市場が休場しているため、直近取引日の2026年9月18日終値を確認します。
ELEMENTSの9月18日終値は、
863円
でした。
同日の時価総額は約235億円です。
また、2026年の年初来高値は939円、年初来安値は547円となっています。
グロース市場の成長株ということもあり、株価の変動には注意したいところです。
PERは約93.8倍
株価を見るうえで重要なのがPERです。
PERは、
株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)
で計算します。
2026年9月18日の株価863円と、最新の会社予想EPS約9.2円を使って計算すると、
863円 ÷ 9.2円 ≒ 93.8倍
となります。
つまり、会社予想ベースではPERは約94倍です。
かなり高い水準と言えます。
ただし、ここには注意点があります。
Yahoo!ファイナンスでは9月18日時点のPERが117.26倍と表示されています。これは同サイトに掲載されている予想EPS7.36円を基準にした数値です。
一方、ELEMENTSは7月14日に通期業績予想を上方修正し、最新の会社予想EPSは約9.2円となっています。
そのため、この記事では、
最新の会社予想EPSを使ったPER約93.8倍
を基準として考えます。
PERが高いということは?
PERが高いということは、単純に「悪い」という意味ではありません。
成長企業の場合、
「これから利益が大きく伸びるのでは?」
という期待が株価に織り込まれていることがあります。
ELEMENTSの場合も、
- AI・機械学習
- eKYC
- デジタル本人確認
- 個人認証
- デジタル化
などの成長期待が株価評価に影響している可能性があります。
ただし、
期待されている成長を実際の業績が下回った場合
には注意が必要です。
PERが高い企業ほど、業績の伸びが鈍化したときに株価評価が見直される可能性があります。
PBRは6.67倍
次にPBRを見てみましょう。
PBRは、
株価 ÷ 1株当たり純資産
で計算されます。
ELEMENTSの2026年9月18日時点のPBRは、
6.67倍
です。
こちらも1倍を大きく上回っています。
PBRが高いということは、会社が持つ純資産に対して、株式市場から高い評価を受けていることを意味します。
ただし、AIやITなどの成長企業では、現在保有している資産だけではなく、
将来の利益をどれだけ生み出せるか
が株価評価に影響することがあります。
そのため、PBRだけで割高・割安を判断するのではなく、利益成長や事業の競争力とセットで見ることが重要です。
ROEはどう見る?
ROEは、
自己資本を使ってどれだけ利益を生み出しているか
を見る指標です。
ただしELEMENTSの場合、過去の赤字決算の影響が大きいため、直近の黒字化だけを見てROEを判断するのは注意が必要です。
2025年11月期は、
- 営業利益:約2.15億円の赤字
- 経常利益:約3.01億円の赤字
- 純利益:約7.01億円の赤字
でした。
一方、2026年11月期第2四半期では黒字化しています。
つまり、現在は、
「過去の赤字体質から、利益を安定して生み出せる企業へ変わっていけるか」
を見る段階とも言えます。
ROEの数字だけを切り取るのではなく、利益の改善が続いているかを追うことが大切です。
配当はある?
ELEMENTSの2026年11月期の会社予想配当は、
1株0円
です。
配当利回りも0.00%となっています。
過去についても、2023年11月期から2025年11月期まで年間配当は0円でした。
そのため、ELEMENTSは現時点では、
配当を受け取りながら保有する銘柄というより、企業の成長性を見る銘柄
という性格が強いでしょう。
もちろん、今後利益が安定して増えれば、株主還元の方針が変わる可能性はあります。
ただし、現時点では配当を投資目的の中心にする銘柄ではありません。
ELEMENTSの成長性①|オンライン本人確認の需要
ELEMENTSを見るうえで重要なのが、オンライン本人確認の需要です。
銀行、金融サービス、通信、ECなど、オンラインで完結するサービスが増えるほど、
「オンライン上で本当に本人なのかを確認する仕組み」
の重要性も高まります。
ELEMENTSは「LIQUID eKYC」をはじめとする個人認証ソリューションを展開しています。
そのため、
社会のデジタル化
は同社の事業と相性の良いテーマの一つです。
ELEMENTSの成長性②|AI・画像解析・機械学習
ELEMENTSは、生体認証だけでなく、
- 画像解析
- 機械学習
- 個人最適化
などの技術を活用しています。
ここは「AI関連株」として注目される理由の一つです。
ただし、
「AIを使っている=株価が上がる」
というわけではありません。
重要なのは、
AIなどの技術が実際のサービスや売上・利益につながっているか
です。
今回の第2四半期決算では売上高が前年同期比65.6%増、営業利益も大幅に改善しているため、今後もこうした成長が続くのかを確認することが重要になります。
ELEMENTSの成長性③|利益率の改善
売上高だけでなく、利益率にも注目したいところです。
2026年11月期第2四半期累計では、
売上高:約27.99億円
営業利益:約3.27億円
でした。
単純計算すると営業利益率は約11.7%です。
前期は営業赤字だったことを考えると、利益面の改善が進んでいることが分かります。
今後さらに売上高が増えたときに、
利益率を維持・改善できるのか
は、ELEMENTSを長期的に見るうえで重要なポイントになるでしょう。
ELEMENTS株のリスク①|株価評価が高い
最大の注意点の一つが、
高い株価評価
です。
2026年9月18日終値863円を最新会社予想EPS約9.2円で計算するとPERは約93.8倍。
PBRも6.67倍です。
つまり、現在の株価には今後の成長に対する期待がかなり含まれていると考えられます。
もし今後、
- 売上成長が鈍化する
- 利益が伸びない
- 会社予想が下方修正される
- 新しいサービスが期待ほど成長しない
といったことが起きれば、株価評価が見直される可能性があります。
リスク②|成長が続くとは限らない
現在は業績が改善していますが、ELEMENTSは過去に赤字を計上しています。
2025年11月期は営業損失約2.15億円、純損失約7.01億円でした。
そのため、
「黒字化したから、これからずっと安定成長する」
と決めつけるのは早いでしょう。
今後の決算で、
- 売上高
- 営業利益
- 利益率
- 営業キャッシュフロー
- 主力サービスの成長
を継続的に確認したいところです。
リスク③|配当がない
2026年11月期の予想配当は0円です。
そのため、
「配当を受け取りながら長期保有したい」
という投資スタイルとは相性を考える必要があります。
株価の成長を期待する場合でも、株価が下落すれば損失が発生するため、成長性だけで判断しないことが重要です。
リスク④|グロース市場ならではの値動き
ELEMENTSは東京証券取引所グロース市場に上場しています。
グロース市場には成長企業が多い一方、企業規模が比較的小さい企業も多く、業績や将来期待によって株価が大きく動くケースがあります。
ELEMENTSも、
2026年9月18日終値:863円
2026年年初来高値:939円
2026年年初来安値:547円
となっています。
株価の変動幅が大きくなる可能性があることは、あらかじめ理解しておきたいところです。
ELEMENTSの株を見るなら、ここをチェック
今後ELEMENTSの株を分析するときは、次の項目を確認すると分かりやすいです。
① 売上高は伸びている?
eKYCや個人認証などのサービス拡大によって、売上成長が続いているか確認します。
② 営業利益は安定して増えている?
黒字化しただけでなく、その利益が継続的に増えていくかが重要です。
③ 利益率は改善している?
売上高だけが伸びて利益が増えない状態になっていないか確認します。
④ 会社予想を達成できる?
2026年11月期の会社予想は、
売上高56.5億円
営業利益3.5億円
です。
今後の決算で、この予想を達成できるか確認しましょう。
⑤ PERはどう変化する?
利益が増えてEPSが上昇すれば、株価が変わらなくてもPERは低下します。
そのため、
株価だけでなく利益成長とPERをセットで見る
ことが大切です。
⑥ 次回決算は?
次回の第3四半期決算は、
2026年10月14日
の予定です。
この記事を読んだ後に最新決算が発表された場合は、必ず新しい数字を確認しましょう。
ELEMENTSの株を検討するときに考えたいこと
ELEMENTSは、
「AI関連だから面白そう」
という理由だけで判断するのではなく、
「実際に売上・利益が伸びているか」
を見ることが大切です。
今回の第2四半期決算では、
- 売上高+65.6%
- 営業利益3.27億円
- 経常利益2.98億円
- 純利益2.97億円
と業績が大きく改善しました。
さらに通期予想も上方修正されています。
一方で、
- PER約93.8倍
- PBR6.67倍
- 配当0円
- 過去に赤字実績あり
という点もあります。
つまりELEMENTSを見るときは、
「成長性」と「株価評価」の両方を見る
ことが重要です。
ELEMENTSの株を買うなら証券会社も比較しよう
ELEMENTSのような日本株への投資を考えるなら、証券会社選びも重要です。
特に、
- 日本株の取引手数料
- NISAへの対応
- 取引画面の使いやすさ
- 投資情報
- アプリの使いやすさ
などは証券会社によって違います。
日本株をこれから始める方は、取引手数料やサービス内容を確認しながら、自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。
ELEMENTSのような日本株を取引する選択肢の一つとして、DMM株のサービス内容を確認してみるのもいいでしょう。
また、日本株だけでなく投資信託なども含めて資産形成を考えたい方は、松井証券も比較対象になります。
自分が利用したいサービスや手数料などを確認してから、証券会社を選びましょう。
まとめ|ELEMENTS(5246)の株を分析してみた
今回はELEMENTS(5246)について、
- 事業内容
- 最新決算
- 通期会社予想
- 株価
- PER
- PBR
- ROE
- 配当
- AI・DX関連の成長性
- リスク
を確認しました。
ELEMENTSは、生体認証・画像解析・機械学習などを活用し、「LIQUID eKYC」などの個人認証サービスを展開しています。
2026年11月期第2四半期では、
売上高:約27.99億円
営業利益:約3.27億円
となり、大幅な業績改善を見せました。
さらに2026年7月には通期予想を上方修正し、
売上高:56.5億円
営業利益:3.5億円
純利益:2.5億円
を会社予想としています。
一方、2026年9月18日の株価は863円。
最新会社予想EPS約9.2円を使うとPERは約93.8倍、PBRは6.67倍となります。
また、2026年11月期の予想配当は0円です。
そのためELEMENTSは、
「業績改善が進むAI・個人認証関連の成長企業」
という魅力がある一方、
「株価にも高い成長期待が織り込まれている企業」
という両面から見る必要があります。
特に今後は、
売上成長が続くのか
営業利益が安定して増えるのか
利益率が改善するのか
会社予想を達成できるのか
高いPERを利益成長で正当化できるのか
という点をチェックしていきたいところです。
次回の第3四半期決算は2026年10月14日の予定です。
ELEMENTSの株を検討するときは、「AI関連」というテーマだけで判断せず、実際の業績・株価水準・成長性・リスクをセットで確認することが大切です。
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免責事項
※この記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。
※株価、PER、PBR、業績予想、配当などは変動する可能性があります。投資を検討する際は、最新の決算資料・IR情報などを確認し、ご自身の判断で投資を行ってください。


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